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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

春季都大会を駆け足で振り返る -日大三高野球部2022-

2022年04月28日 | 高校野球
今から20年以上前、阪神タイガースがセ・リーグBクラスの常連だった時代。
月亭八方さんだったかな? よく覚えていないが、とにかく関西の芸人が語っていたエピソード。
とある大衆居酒屋。この日も阪神は負け、TV中継を観ていた店内の客たちも落胆。
すると、興奮したひとりのおっさん客が「あのボケ、アホんだら…」と、選手や監督を罵り始めた。
わめき散らすおっさんに対し、別の男性客が同意するかのように「まったく、阪神はアカンなあ」とつぶやく。
すると、おっさんは喜ぶどころか、「ナニ、もういっぺん言ってみい! ワシの前で阪神の悪口は許さんで!」と激昂。
怒りの矛先が自身に向けられ、戸惑った男性は、「アンタが先に言うたんやんか…」と反論するも、
「じゃかあしい! ワシはええんや!」と開き直るおっさん。…こんなファンが関西中におるんやから、阪神も大変ですわ。


芸人さんの創作かもしれないけど、こんな阪神ファンは実在しそうな気がする。
というか、「阪神」の部分を「日大三」に変えれば、このおっさんは、ほぼ私である
拙ブログではここ数年、三高野球部の試合について、シロウト目線で好き勝手にリポートしてきた。
不甲斐ない試合をした際は、批判することもたまに(しょっちゅう?)あるが、他人が三高を批判するのは、異様に腹が立つので、
「仰るとおりっス。三高情けないっス」のようなコメントは、もう送ってこないでほしい。
あと、私に同意しているようで、実は持論(たいした意見ではない)を述べたいだけのコメントや、
私に質問しておきながら、その後はやはり、ダラダラと自己主張しているコメントなども、今後は一切無視する。
私自身はこれからも、怠惰なプレイや態度を目にしたときは、拙ブログで容赦なく指摘するつもりだが、
それらはすべて母校愛に基づくものであり、選手やチームが憎くて書いているのではないことは、ご理解いただきたい。

今回は、春季都大会での結果を中心にリポートしていく。今春も、球場はすべて八王子。
三高は2回戦からの登場で、4月6日に行われた初戦は、二日酔いのため観戦に行けず…母校愛はどうした!?
春季東京都大会2回戦 日大三13-2都江戸川 ※5回コールド
 ※日大三高野球部応援掲示板より拝借

都立相手だし、どうせ勝つだろうと楽観視していたが、4回までリードを奪われていた模様。
5回に江戸川が投手を代えた途端、三高が12点を奪う。その継投、接待麻雀のようで怪しいな。
三高打線は4回までの12アウトのうち、フライアウトが10個。今年も「フライヤーズ」かよ。

2日後の3回戦は、ちゃんと起きて八王子球場へ。直前に雨が振ったが、まだ桜が残っていた。


入口からすぐの場所にある短い坂道を上り、


外野席からグラウンドを見下ろす。今年も球春到来!


バックネット裏の席に陣取り、三高のノック練習を眺める。外野陣のバックホームが、例年より遅い気がした。


この日の相手は早大学院。過去にはベスト4進出などの実績もあるが、負けることはないだろうと、油断していた。
だが、三高打線はこの日も元気がなく、背番号6の相手投手に抑えられ、7回まで無得点。
序盤はフライばかり、後半はゴロを放ったが、打った瞬間アウトとわかる、ボテボテの凡打ばかり。
「2月頃、コロナ陽性者が出たため練習不足」「エース矢後は投げられない状態」
試合中、観戦仲間から上記情報を聞かされた。そうか、じゃあ負けても仕方ないか…なんて絶対に思わないぞ。
いかなる理由があっても、日大三は東京では常勝であるべきチームのはず。
3回戦あたりで、しかも失礼ながら強豪でもない相手に、負けてもらっては困るのである。
「どんな形でもいいから勝て!」という私の怨念に近い願いが伝わったのか、8回表、早大学院のエラーが3個飛び出し逆転。
接待にしてはヘタすぎる、八百長のような(←言葉を選べ)展開で辛勝。
春季東京都大会3回戦 日大三2-1早大学院


試合中、選手の声はあまり出ていないし、まるで5回コールドで敗れた、秋の久我山戦を観ているようであった。
冬を越すと急成長を遂げるのが三高の特徴だったのに、ここ数年は、あまり進化が見られないのはどうしたことか。
それでも、これでベスト16進出が決定。夏の西東京大会のシード権は確保した。

3回戦から2日後の4回戦、相手は昨春も対戦した、兄弟校の日大鶴ヶ丘。一昨日より桜は散ってしまったが、


球場がある富士森公園の花壇には、今年も色とりどりの花が咲いていた。



※上記2枚、花の名前はもちろん知らない

湿っていた三高打線もようやく開花し、17安打・11得点でコールド勝ち。
春季東京都大会4回戦 日大三11-4日大鶴ヶ丘 ※8回コールド


次戦の準々決勝は1週間後。相手はこれまた昨秋の準々決勝で対戦済みの東海大菅生。
ここまでは、背番号10の松藤と、11の安田が主戦を務めたが、菅生打線には通用しなそう。
試合当日、やや緊張しながら球場に到着した私が目撃したのは、投球練習をしている背番号20の投手。


この日の先発は、昨年までベンチ入りすらしていなかった、左サイドスローの20番佐藤であった。
投球練習を見たところ、球にスピードは感じられず、よくいえば軟投派タイプだが、並の投手に見えなくもない。
公式戦初登板の投手を起用するとは、ダメ元かヤケクソか…そんな私の不安を裏切り、佐藤は好投。
MAXは130kmで、基本は90~120前半。鋭い変化球があるわけでもなさそうだが、菅生が凡打を繰り返す。
5回1死まで無安打、7回1失点と、5回コールド負けの心配も解消する大健闘。
小倉監督は基本的に、相手の裏をかいたりするタイプではなく、いわゆる奇襲先発は、滅多にやらない。
「高校野球ドットコム」の記事によると、「3月の練習試合でいいピッチングをしていた」という監督談話があった。
そうだとしても、菅生はなぜ打てないんだ? という、私と同じ疑問を抱いていた方がいた。菅生の若林監督である。

日刊スポーツの記事では「最初から逆方向を狙えば何の問題もないのに(中略)いつでも打てると思っていたのか」とご立腹の様子。
「何の問題もない」は、明らかに佐藤を軽視した発言。「いつでも打てると思っていた」のは監督自身だろう。
ベンチではおそらく、「あんなヘボ投手、なんで打てねえんだバカ野郎!」などと、選手を罵倒していたに違いない。
佐藤降板後は安田が登板し、案の定追いつかれたが、最終回に金澤のタイムリーで再び勝ち越し。
金澤はこの日、3安打を含め全打席出塁の大活躍。敬遠されるかと思ったので、勝負してもらいラッキー。
この日の三高打線は12残塁(苦笑)だったが、毎回のように塁を賑わせ、相手にプレッシャーを与え続けた。
一方の菅生は9回裏、無死一塁でバントせず強攻するも、走者を進められず無得点。
フライアウト連発、エラーで失点、そして拙攻と、普段の三高みたいな試合運びで、自滅といえる結果であった。
春季東京都大会準々決勝 日大三3-2東海大菅生


ベスト8で三高以外の西東京勢はすべて敗退し、夏の大会、日大三の2年連続第一シードが決定!
試合中は終始、手に汗握っていた私だが、校歌演奏の撮影時は、さすがにゴキゲンであった。


次の相手は二松学舎か。昨年も2戦2勝だったし、甲子園でボロ負けしたチームだから大丈夫だろう…
などと失礼な印象で迎えた準決勝。途中まで3点のリードを奪うも、8回に追いつかれ、
最終回はキャッチャーの川崎が公式戦初登板を果たすも、無念のサヨナラ負け。


それでも、秋大会に続く東京都ベスト4。大会序盤の苦戦を考えればよくやった方だ。
ただ、さっきも書いたが、三高は単なる強豪ではなく、東京では「常勝」を宿命づけられたチームのはず。
選手たちはそれを忘れないでほしい。ここ数年、私自身も忘れるときがあるけど(笑)。

以上、春大会の結果を駆け足で振り返った。個々の選手の魅力や特徴は、夏大会開幕までに改めて紹介する。
今年こそ、三高グラウンドで行われる練習試合も観戦に行かなくてはな。
あと、最後に繰り返すけど、相手するのがメンドーなコメントは、もう送ってこないでください
コメント (1)
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