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これも再読、高校生の時以来だと思います。
最近広瀬正づいています。
久々に読むと昔の自分が懐かしくなるのと、新たな発見があったりするのとで、昔と今の自分の違いがわかるようでおもしろいです。
さて内容ですが、表題作「鏡の国のアリス」いまいちという感想。
「鏡」という発想その理屈、サキソフォンやジャズが出て来るあたりはこの著者らしく面白いのですが、全体的に半村良の伝奇ものを薄っぺらくした感じで読んでいてどうも「う~ん」という感じを受けました。
主人公の頭の中が「女」それも外見だけというのもあまりに薄っぺらい・・・。
ちなみにこの本に収録の「遊覧バスは何を見た」はなにやら物哀しさが漂いノスタルジックでよかった。
「おねえさんはあそこに」もちょっと安直な感じがしましたがこれもよかった。(こっちはアシモフあたりに似たような話がありそうですが)
ある程度時間の流れがある展開の方が得意なんだろうと思いました。
そういう意味でもう一作収録されている「フォボスとディモス」もいまいちでした。
(これは眉村卓のジュブナイルSF風)
ある瞬間の中でのの人間描写が苦手なのかもしれませんねぇ。
そういう意味では「鏡の国のアリス」は時間分野の作家である著者の脱皮への挑戦だったのかもしれませんねぇ。
若くして世を去った広瀬正の作品は美化される傾向に有るような気がしますし(だから集英社文庫の広瀬正全集も復刊されたんだと思いますが)私の気分にもそういう面は有るのですが、今回読み直してバラツキのある作家だなぁという印象を持ちました。
次は「マイナス・ゼロ」を読み返して見たいと思います。
(これは5年ぶりくらい)
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最近広瀬正づいています。
久々に読むと昔の自分が懐かしくなるのと、新たな発見があったりするのとで、昔と今の自分の違いがわかるようでおもしろいです。
さて内容ですが、表題作「鏡の国のアリス」いまいちという感想。
「鏡」という発想その理屈、サキソフォンやジャズが出て来るあたりはこの著者らしく面白いのですが、全体的に半村良の伝奇ものを薄っぺらくした感じで読んでいてどうも「う~ん」という感じを受けました。
主人公の頭の中が「女」それも外見だけというのもあまりに薄っぺらい・・・。
ちなみにこの本に収録の「遊覧バスは何を見た」はなにやら物哀しさが漂いノスタルジックでよかった。
「おねえさんはあそこに」もちょっと安直な感じがしましたがこれもよかった。(こっちはアシモフあたりに似たような話がありそうですが)
ある程度時間の流れがある展開の方が得意なんだろうと思いました。
そういう意味でもう一作収録されている「フォボスとディモス」もいまいちでした。
(これは眉村卓のジュブナイルSF風)
ある瞬間の中でのの人間描写が苦手なのかもしれませんねぇ。
そういう意味では「鏡の国のアリス」は時間分野の作家である著者の脱皮への挑戦だったのかもしれませんねぇ。
若くして世を去った広瀬正の作品は美化される傾向に有るような気がしますし(だから集英社文庫の広瀬正全集も復刊されたんだと思いますが)私の気分にもそういう面は有るのですが、今回読み直してバラツキのある作家だなぁという印象を持ちました。
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