児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

尾道の浜まゆみ

2009年09月19日 | アウトリーチ
音楽の街おのみちと言うプロジェクトは音楽祭をやりたいと言う市長の気持ちから始まったプロジェクト。音楽祭というと「集中的にコンサートがある」というイメージだけれど、よほどの覚悟をしなければ、客の少ない地域では難しい。まずは環境作りと言うことから始めている。6月に吉野さんに美術館でやって貰ったとはいえ、本格的にアウトリーチを行うのは今回が初めてだったのだけれど、現場的にはほぼ問題なく終わってほっとした。コンサート、コミュニティコンサート、アウトリーなどでまず音楽を広めようと言うことで始めているので、音活とかとはまたちょっと別の配慮が必要かもしれない。いずれにしろ、現場にも上司にも思考回路ができあがっていない一年目は大変。その意味では、北九州とか長崎とかがいかに良くできているかがわかる。こちらの緊張感が全然違う。やはり何年もやってきた歴史というものか。

今回浜さんは保育園が3件、学童保育1件、授産施設1件、小学校1件という変化のある相手だったけれど、浜さんの子供扱いは非常に的確、大きなエネルギーが必要な幼児に対してもきちんとエネルギーが続くのは偉いと言うしかない。
旧御調町の授産施設は比較的高年齢の方が多くて、どこにターゲティングするかが難しい感じもあったが、手伝ってくださった御調町出身の方が本当に良くコンタクトを取っていてくださったおかげで良くできた。夕方に行った児童保育はたまたま運動会の予行演習日にぶつかり子供たちは疲れていたのだろう、集中力が45分は持たなかった、帰りの車の中でやり方を考えなければという話で盛り上がった。こういう風に終わった後でいろいろなアイデアが飛び交うのもアウトリーチの良いところである。