拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

施工主

2007-12-24 00:25:57 | テレビ
M-1グランプリ2007、今回は本当に波乱の結果となった。まさかのピエール瀧、スタジオでM-1観戦!…じゃなくて、敗者復活戦上がりのコンビ、サンドウィッチマンの優勝!…いや、瀧観戦にもかなり驚かされたけどね。司会の今田がさりげなく瀧を紹介してたけどマジにびっくりした。あんな場で瀧を見れるとは…。
さてM-1。最近めっきりテレビを見なくなり、見るとすればラルクの出る番組ぐらいだったため芸人のネタを見ること自体超久々。故に「優勝するのは誰か!?」なんて見当もつかなかった。ただ、去年のネタの「優しいラーメン屋の店長」っぷりが印象的だったトータルテンボスが結構いいとこまで行くんじゃないか?とは少しだけ思っていた。で、実際いいとこまで行った。しかし優勝したのは、敗者復活戦を制したサンドウィッチマン…。
サンドウィッチマン…彼らはそれなりに有名な人たちなのか?テレビ見てない私は当然彼らを知らなかった。敗者復活枠に入るコンビとしてサンドウィッチマンがコールされた時、「な、なんだこのメタボでヤクザなルックス…!しかもコンビ名が妙にマヌケ…!」と驚きつつも笑ってしまった。正直、あのルックスとコンビ名の鮮烈なインパクトにやられて、「あー、もう、早くサンドウィッチマンのネタ見てぇよぉ!」と既にロックオンされてしまっていた。肝心のサンドウィッチマンの決勝ネタ「街頭アンケート」…爆笑したさ。審査員の松ちゃんの笑顔が一瞬抜かれたこともあり、ネタ終わった瞬間、「これは勢いで決勝まで行くんじゃ!?」と思った。で、なんと一位通過で最終決勝へ…。進出が決まった時の「もうネタ無いです!」「あるやろ!」という司会の今田とのやりとりでもかなり笑ってしまい、彼らのキャラにすっかり魅了されてしまったなぁ。…でもまさか本当に優勝まで掻っ攫っていくとは思わなかったよ。会場の雰囲気、審査員の好み、他のコンビの不発…あらゆるものを味方につけながら実力を発揮し、サンドウィッチマンはM-1を制覇した。
さて、他のコンビについても少し。笑い飯撃沈はそんなに驚かなかった。トップバッターって時点でヤバそうだったし…。ウケる時はとことんウケて、今回みたいに中途半端な時はとことん審査員を困らせる。無冠の帝王、永遠のダークホース…。「どうせまた点数低いだろうな」と思いつつ、出れば毎回応援している千鳥・POISON GIRL BANDはまぁ、予想通り…凄く好きだけどね。やっぱM-1向きのネタじゃないねぇ。コンビが登場する時の「いくぜガンガンガンガンガンガン!オォー!オォー!」という出囃子のように、勢いでガンガン攻めるタイプのネタが出来ないとM-1では優勝出来ないみたいね。で、攻めるタイプの漫才をしたキングコングとトータルテンボスが最終決勝に行った、と。私正直キングコングを相当見くびってた。ネタ見て普通に楽しんでしまった。気合と日々の努力の成果みたいなもんがにじみ出てたネタであった。でも笑ったのは突風のようだったあの4分間だけで、終わった後で「あの部分良かったなぁ」とか「あの言い回し笑ったなぁ」とか思い出したりすることは無い。それがちょっとひっかかる。私は後で思い出し笑いが出来るようなネタのが好きなんだよな、多分(去年のチュートリアルの「行きずりの女と寝たよ!」は今でもたまに思い出してしまう)。まぁでも良いですよキングコング。今、ラルクと絡んで一番面白く、安心して見ていられる司会者は間違いなく彼らだもの。先月の「音楽戦士」見て結構好感度上がったよ。やたらと叩かれまくってるけどちょいと可哀想っすよ。
M-1の結果はyahoo!のトップにも早速出ていた。読売新聞、毎日新聞、産経新聞がこぞって記事にするという、まるで有馬記念並みの扱い…有馬記念・年末ジャンボと並び、完全に年末の風物詩と化したかも、M-1。「敗者復活戦から這い上がった」ということでサンドウィッチマンの優勝はかなりドラマチックなものになった。しかしこのドラマ、盛り上がるのも良いが、決勝戦へ進む8組を選ぶ審査基準の見直しを考える必要性も示唆していないだろうか。本番でイマイチ不発だった芸人が何組も居たのに対し、結果的にあんなにも爆笑を提供してくれたサンドウィッチマンが予選で落とされるって…。決勝戦よりも予選のが意外にレベル高かったりして?と思わずにはいられない。
サンドウィッチマン…これからどうなるかな。M-1のスポンサーのオートバックスのCMで、昨年の覇者・チュートリアルの二人を何度も何度も何度も何度も見たが、サンドウィッチマンがあのようにCMに出るなんてルックス的に多分無理だし…活躍できるといいなぁ。あ、オートバックスといえば、今年は松ちゃんとオートバックスの住野CEOとの絡みが無かったな。残念。