今まさに春爛漫、桜の季節を迎えようとしている。奇しくも武道館では明治大学の卒業式。桜花の濠面をボートが漂う、優雅この上ない都内随一の桜名所と言われている「千鳥ヶ淵」。その淵沿いに伸びる遊歩道の戦没者墓苑入口から麹町消防署九段出張所までの区間が「千鳥ケ淵緑道」。都内随一の桜の名所として知られる皇居まわりでも、とりわけこの700mほどの遊歩道からの眺めはもっとも人気が高く花見客も多い。「千鳥が羽根を広げた形」に由来するとされるお壕の、緩やかにカーブした水面に映る桜並木の風景は一番の見所で最高に美しい。千鳥ケ淵や半蔵濠の土手、千鳥ヶ淵公園の桜までを数え合わせると260本以上となる。まだ咲き始めたばかりであるが、毎年満開となった桜ベール、桜オーロラ、桜トンネル、桜回廊、桜並木、桜道、花霞、桜吹雪と表現される鮮やかな集合美が目に浮かぶ。桜はまたパッと咲きパッと散るという儚さと潔さを持ち合わせている。明日から始まる「千代田のさくらまつり」、一週間という短い時間に幻想的な美しさをこの目に焼き付けておきたい。(1503)
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