平塚市立野に浄土宗寺院「松風山晴雲寺」(光照院)はある。創建は天正18年(1590)。本尊は阿弥陀如来。当寺は昭和20年までは平塚駅前にあったが戦災で全焼に遭った後、戦後の都市計画で現在地に移転した。馬入川で川止めに会った鹿児島の島津公一行が当寺に宿泊した縁により島津公の紋章を頂いたとの謂れがある。平塚駅より東海道崇善小前信号を渡った住宅街の一角にあり大きな「山門」が構えられている。山門を抜けると石畳の参道、手入れされた庭の正面に昭和34年(1959)に再建の入母屋づくりの「大本堂」、その左手に「庫裏」、本堂右手には「勢至丸様坐像」や「阿弥陀像」、「名号塔」、「百万遍念仏供養塔」が建ち並んでいる。当寺は平塚第二の蓮寺と呼ばれ境内には大きい蓮鉢が十個近く置かれ紅白の「ハス」の花が咲くことで知られている。訪れた日、運良く十数輪の蓮が聖なる美しさで寺域を彩っていた。また当寺の墓地内には平塚八幡宮の青銅大鳥居を寄進した「本誉還真上人の墓」、「番町皿屋敷のお菊の墓」がある。当寺は相模新西国三十三観音霊場15番札所で「船越聖観音」を安置している。(2007)







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