相模原市緑区下九沢に森のような樹林の中に四季折々の花を楽しめ、この時期は特に「バラ」と「アジサイ」で彩られる「相模原北公園」はある。今、当園を華やかにしている花の女王と言われるバラであるが、管理事務所のそばで5本ほどの「サラサウツギ」(更紗空木)がほんのり桜色のピンクの絞り模様が可愛い花を披露中である。この花木はアジサイ科ウツギ属の落葉低木。「ウツギ」の八重咲き品種で花の外側が紅紫色を「サラサウツギ」と呼ぶ。 香りのよい花を下向きにつける。サラサ(更紗)とはインドが起源で美しい文様を持つ多色染めの木綿布のこと。インドでは色の定着の難しいとされる赤や紫の染色にいち早く成功し、大航海時代を経て世界に広がった。サラサ(布)の特徴は赤や白、藍や緑など鮮やかな色彩と動植物などをモチーフとした美しい文様である。植物の名前にサラサと付けられるのは美しい花色が色彩豊かなサラサの文様を連想させるからである。(2305)




