相模原市内の公園の花壇や集合住宅の花壇、個人のお家の庭でグランドカバーにも最適のコデマリに似た「シモツケ」(下野)がピンク色の蕾と可愛らしい花を披露し始めている。「シモツケ」は日本が原産のバラ科シモツケ属の花木である。古くから知られていて「枕草子」にも記載があり、江戸時代の古い園芸書にも取り上げられている。花そのものは派手さはないが他の植物を生かすけなげさを持つ花である。涼しげな美しい葉と花火のような5ミリほどの小花が集まって花序になり、まるで花の鞠といった感じである。花の周りには可愛らし産毛で装飾されている。花色は赤紫、ピンク、白があり、葉は長楕円形で葉先がやや尖り、葉縁のギザギザが特徴である。(2305)
多摩区登戸麻生区に「王禅寺」の末寺、真言宗豊山寺院「稲荷山光明院普門寺」は鎮座している。江戸期に幾度かの火災に遭い古記録を焼失しているが、寺伝では室町時代後期(1467-1573)、源空(永禄9年寂)開山、河野三左衛門通良(元禄2年寂)が中興・開基とある。本尊は大日如来。向ヶ丘遊園駅北口より県道3号線脇に7年前完成のひときわ色鮮やかな八脚門形式の「仁王門」が構えられている。左右に吽形像 阿形像、仁王様、脇に中華獅子、小壁には色鮮やかな羅漢様、天井に龍が描かれている。「仁王門」を抜けた境内正面に入母屋造り屋造り銅板葺の「本堂」がある。各所に龍の欄間彫刻、通り間に装飾彫刻、左右に唐獅子の木鼻彫刻、妻壁に龍の欄間彫刻、唐獅子の木鼻彫刻が施されしかも色鮮やかに彩色され美麗である。境内には「太子堂」、「客殿」、「十王堂」がある。当寺は「蓮寺」とも呼ばれており境内には幾つかの「蓮鉢」があり、見頃となる7月頃には多くの鑑賞人、参拝者が訪れる。(2305)