相模原市南区下溝にある「県立相模原公園」の芝生広場の一角に数本の「タマワナザクラ」(玉縄桜)が植栽されている。この桜は園芸栽培される落葉高木で雌雄同株、鎌倉市を発祥とする桜の一品種である。「県立大船フラワーセンター」がソメイヨシノの自然交雑の実生株を生育中、ソメイヨシノより半月ほど発芽が早く花も早咲きする一本が発見された。同センターの所在地「玉縄」の地名に因み「玉縄桜」と命名された。昭和49年(1974)から挿し木・接木で繁殖が開始され、平成2年(1990)に農林水産省に品種登録された。ソメイヨシノにオオカンザクラが入っているといわれている。まだ実は1㎝と小さいが先端は赤くミニサクランボのようである。食べても問題はないようであるが、サクランボ(桜桃)と違い酸っぱく苦みがあるようである。(2004)




