八王子市長房町の丘陵の南側に徳川幕府より代々御朱印を賜る臨済宗南禅寺派の寺院「玉鳳山長泉寺」はある。開創は応仁元年(1467)、開基は秩父刑部小輔重昌公である。本尊は聖観世音菩薩である。寺宝として開基守本尊伝行基作の「薬師如来像」と伝運慶作「釋迦如来像」が保存されている。開山玉永元宝和尚にて永正元年8月1日寂(1504)、昭和3年多摩陵治定に伴い現在地に移転し、平成11年4月17日に本堂と客殿が改築された。当寺すぐ右側の丘に八王子市史跡となっている「石平道人墓所」がある。石平道人の木像「木造石平道人坐像」は八王子市文化財に指定されている。石平道人(本名鈴木正三)は三河国足助の武家出身で徳川家康の兵として関ケ原や大坂で戦功をあげた後、元和6年(1620)に42歳で江戸で出家した江戸時代初期の禅僧であり、諸国を回りやがて下長房村に「堅叔庵」を建てた。後に長泉寺と合併した。(1501)














