いよいよ大聖堂内入場。完成まで600年もの月日がかかったという大聖堂、高まる感情を抑え天井を両壁を見回すとまさしく荘厳そのもので身が心が引き締まる。教会堂の主祭壇の前には「王家の霊廟」、その階下の教会堂地下には「王家の墓所」、チェコ国土の守護である「聖ヴァーツラフの墓」、教会堂の信仰の中心は装飾の美しい「聖ヴァーツラフ礼拝堂」、「聖ヴァーツラフの王冠」がある。壁の左右の壁を色鮮やかに飾るにいくつもの見事なステンドグラス。その中にアールヌーヴォーを代表するアルフォンス・ムハの作品は一際目を惹くものであった。ファサードのバラ窓「天地創世」は直径10m。彩色が美しくため息が出るほどである。その全てが壮大でありながら精緻な細工と美しさの中に物語性と歴史を秘めている。最後の審判を表す豊かな金色のモザイクで飾られている大聖堂への南入口のゴールデンゲート」といい、聖ヴィート大聖堂の塔の尖塔はあくまでもエレガントで尊大なゴシック構造で城壁以上に高く聳え建つ姿は気高く偉大で恐れ多ささえ感じる偉容さであり印象深き大聖堂であった。プラハは建築博物館と呼ばれる所以はここにありとでもいうべきか。(1401)














