今日のしんぶん赤旗は、辺野古新基地建設 玉城デニー知事「承認は困難」の見出しで、報じていますので紹介します。
辺野古新基地建設 玉城デニー知事「承認は困難」
政府、きょうにも「代執行」手続きか
沖縄県の玉城デニー知事は25日、名護市辺野古の新基地建設をめぐる「代執行」に向けた訴訟の判決(20日)で、福岡高裁那覇支部が設計変更を25日までに命じたことに対し、「承認処分を行うことは困難である」とのコメントを発表しました。
肺炎のため入院療養中のデニー知事に代って、溜正仁知事公室長が県庁内で記者団の取材に応じ、コメントを読み上げました。
コメントは、弁護士や政法学者らの意見を踏まえながら対応を検討し、承認が困難であると判断したことを強調。その理由について、「今回の判決にはさまざまな問題があること。また、知事として辺野古基地建設に反対する多くの県民から負託を受けている」としています。
その上でデニー知事は、高裁判決を不服として27日の期限が迫る最高裁への上告に向けて検討を進めると表明。最高裁で判決の問題点を明らかにし、「多くの県民の願いをしっかりと訴える」としています。
新基地建設の軟弱地盤改良に伴う設計変更をめぐっては、国が不承認を貫くデニー知事から権限を奪い、代わりに代執行に向けた訴訟で、高裁は20日、国の請求通り県に承認を命じる不当判決を言い渡しました。承認は困難であるとの県の判断を受け、国は26日にも代執行の強行に向けた手続きに入る見通しです。