★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

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クシイスツィ・コム(雷) ブラックフット族の伝説

2007-06-05 19:55:42 | カナダの民話
Tipi ティピィ
クシイスツィ・コム(雷)は或る男とその妻に嫉妬していました。
彼らのティピィ(テント)を襲い、彼らを打ちのめしてその妻を奪いました。
男は正気を取り戻してから、至る所を歩き回り動物達に援けを求めました。
みんなクシイスツィ・コム(雷)の威力を恐れていました。
ついにオマァカイ・ストゥ(大烏)が援助を承知しました。
オマァカイ・ストゥ(大烏)はクシイスツィ・コム(雷)の家に行き挑戦しました。
クシイスツィ・コム(雷)はオマァカイ・ストゥ(大烏)に向けて稲妻を打ち放ち殺そうと試みました。
が、オマァカイ・ストゥ(大烏)も自身の威力を発揮、羽ばたいて冷たい北風と雪を運んできました。
次第に冷たさがクシイスツィ・コム(雷)を弱らせ、もうそれ以上危険な稲妻を放つことが出来なくなりました。
それは長い戦いでしたが、結局クシイスツィ・コム(雷)は諦め、男の妻を返しました。
オマァカイ・ストゥ(大烏)はクシイスツィ・コム(雷)に一年を冬と夏に二分することを要請しました。冬は大烏の季節、夏は雷の時間です。
オマァカイ・ストゥ(大烏)はクシイスツィ・コム(雷)にニツィタピイ族(ブラックフット族)と平和条約を結び、それを我々に同意のしるしとして与えることをことを命令しました。
その日以来春が来て、最初の雷を聞くと我々はサンダー・メディシン・パイプの束を開きます。
良い天候を願い、良い収穫とその一年の幸運を願うのです。

オマァカイ・ストゥ(大烏)はクロウスネスト(烏の巣)と現在呼ばれる山に住んでいました。
クシイスツィ・コム(雷)はニナスタコ(チーフの山)に住んでいました。


このお話しはカルガリーのグレンボウ博物館に行った時展示品と一緒に掲げてあったお話を拾ってきたものです。
この日はブラックフット族の歴史風俗などの展示がありました。
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7 コメント

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民話は面白い (あまもり)
2007-06-06 11:03:16
この奇想天外な話こそ民話ですね。
奇想天外と感じるのは中途半端な科学漬けの現代人だからこそで、自然を畏れ、崇拝していた古代人のほうが、地球人という気がします。
ブラックフット族、イヌイット族は、アイヌ人にも通じるような気がします。
本州人は北海道のアイヌ文化を破壊し、今は観光化しているようですが、アイヌの文化や民話を保護しているのかなぁ。
守ろうとする努力。。 (serena(あまもりさんへ))
2007-06-06 20:57:45
が、この展示の中に漲っていました。

アイヌ文化も努力している人は努力しているのでしょうが。。
子供の頃家には分厚いアイヌ民話の本がありました。ペンアンベ、パンアンベという二人の男の名前は我が家の家族の会話にも良く出てきたものです。
この本にも奇想天外な物語が沢山ありました。
私や妹にとってこの本は宝でしたが、兄の一人が保存しているようです。大分ボロになったでしょうけれど。
面白い! (lignponto)
2007-06-07 17:24:50
面白いと言うか興味深い話しですね。

そう言う民話を残していこうとするカナダ人には、感服します。

アイヌの民話は、以前記録していたのですが、途中で打ち切られたと聞いたことがあります。
残念ですが。
Unknown (妹)
2007-06-07 18:29:24
 あの話、面白かったです。弟も欲しがっていたので、私が兄に要求しました。
もらえないので数年後、また要求したらおまえが欲しいといったから上げただろうと言われました。貰ったのは誰ですか。
 あれはみんなの宝だったのに・・・。   
妹へ。。 (serena)
2007-06-07 20:16:15
えっ?
あの本が行方不明???
また何時か読みたいと思っていたのにィ。
欲しいと言われた事だけ覚えていて、あげたと思い込んでいるのではないの?

lignpontoさんへ
アイヌの民話の収録が打ち切られたとしても過去に集められた物は保存されて入るのでしょう。
それだけでも守って欲しいですね。
Ajnaj Jukaroj (glimi)
2007-06-08 07:35:03
 昨年、北海道の星田淳氏(?)のエスペラント訳のユーカリを見つけて買いました。まだ読んでいません!

 
そういう形で。。 (serena(glimiさんへ))
2007-06-09 04:30:04
伝え残そうという人が居ることは嬉しいことですね。
何時か私もそういうものを読めるようになりたいです。
訳すに当たってはアイヌ語の知識が必要でしょうし、大きな仕事だったことでしょう。

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