★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

五十年来集めた切手

2008-01-13 16:08:39 | Weblog


カナダの切手昨年夏の終わりに子供達が遺品の整理に奮戦してくれた折、夫の集めた切手をとある慈善事業団に持って行く、とトロントまで運んだことがありました。初期のものはきちんとしてありますが徐々に扱いが粗雑になり、種類別、国別に分けてあるのは良い方で、晩年のものはもう好い加減に箱や封筒に放り込んでありました。それを一々整理するのは大仕事だし、纏めてもらってくれる所、しかも良い目的に使ってくれるところと言う意味ではこのアイデアはだったので、私も大賛成でした。
夫が切手を集め始めたのはかなり若い時で、ドイツへ亡命した時もカナダへ移住した時もわざわざ持って来たくらいですから本人としてはとても大事な物だった筈です。だから、無駄にはしたくなかったので有効に使ってくれる人を探していたのでした。

その切手を入れた段ボール箱三つ位で私の車のトランクは一杯になっていました。何と言う組織へ運んだのかも私は知りませんでしたが、丁寧に仕分けして、売れたらその金額を報せてくれるし、寄付として税金申告の際使える領収書も出してくれるのだという報告は受けていました。
封筒に入れて郵送してくれる人は大勢居るけれど段ボール箱入りで運んでくれた人は未だに居ないと言われ、ニュースレターに載せたいからと写真も撮られたと言っていました。

そして、昨日その報告が来ました。「ヒットラーの切手も有ったよ」と言っていたし、そういう切手は大枚出しても欲しい人も居るだろうし、ダンボール箱三つで$1000位にはなるだろうか、という予想はそれぞれが持っていましたが、昨日の報告を見ると、見積もりは$400足らずでちょっとガッカリです。既に$100分売れたという事でした。残りの物の中に高価なものが入っていれば売れた段階でこの金額は変わるでしょう。高が$400程度のことでヴォランテァの人たちが埃と戦いながら仕分けに挑んだことを考えると済まない様な気もしますが、それでも有効に使ってもらえるのなら、良かった、と思います。

この組織がどんなところか検索してみました。世界的な組織ですが、TVなどに広告は出していないので私は全く知らなかったのです。

こういう物も集めている

寄付のページに切手のこともでていますが、どういう物を集めているかと言うと、切手も然ることながら発信局名などがはっきり読み取れる絵葉書や封筒全体なども含めています。

この組織については
オックスファム・ジャパン
をご覧下さい。


にほんブログ村 外国語ブログ エスペラント語へ


最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
切手収集 (esperakira)
2008-01-14 09:30:48
アメリカでエスペラントの切手収集家にそのストックの一部を見せてもらったことがあります。どうやって集めるのでしょうか、ザメンホフ直筆の葉書もありました。
毎年「お年玉切手シート」を外国の友達に送っている人もいます。私もとってあるので、誰かほしい人がいたらあげるのですが。
外国の友達にたくさんもらったこともありますが、収集家ではないのでかえって迷惑!
返信する
serenaさん、こんばんは (polo181)
2008-01-14 21:32:03
ご主人の遺品の中にダンボール三個分の切手があった!それは物凄い数でしょう。どのようにして集めたのだろう。子供のころから収集していたのかも知れません。それらを全部オックスファムへ寄付したのは正解でしたね。思ったほどの金額でなくても、400ドルは確実に貧困を無くすために使われるのだから、ご主人の努力も報われます。
私は、年に一度、ユニセフに寄付しています。アフリカは、何年経ったら良くなるのだろう。
返信する
こんな使い道も有るので (serena(esperakiraさんへ))
2008-01-15 04:55:02
無駄に捨てたりしないで下さいね。
嵩張らない内に上げてしまえば邪魔にならないでしょう。
ところでエスペランチストの切手蒐集家クラブなんてなかったかしら???
返信する
何事も無駄にしない (serena(poloさんへ))
2008-01-15 05:00:39
のが私たちの生活信条ですから、有効に使えれば家族一同気が済むのです。
日本の友人達は彼が集めていることを知っているからわざわざ記念切手を買って送ってくれたりしました。毎日の郵便物からも丁寧にはずしたものです。
最近はE-メールで用が済むので切手は少なくなりましたが。。。
私はこれからも送られてくる郵便物の切手は保存、纏まったら送ってあげようと思っています。
返信する
Unknown (glimi)
2008-01-15 09:47:36
この世を去る前に少しでも身を処したいと自分の本と夫の本を引っ越し前にダンボールで15~6個処分いました。ブックキフといって買い取り分はこちらが指定したNPOに寄付してくれるのです。ときには読みなれた本から情が得られず不便と感じることもあります。でも、これでよかったのでしょう。

 1987年、エスペラントの100年記念の切手や封筒を世界大会のオークションに出そうと思っていたのに当日すっかり忘れてしまいだせませんでした。今年こそ出そうと思っています。  
返信する
feia babusxo (glimi)
2008-01-15 09:51:06
書き忘れました。

最初の切手は『妖精のスリッパ』ですね!
返信する
そうです。 (serena(glimiさんへ))
2008-01-15 12:38:26
Kalipsoの美しさに匹敵すると命名されたと言う蘭の花です。よく憶えていましたね。
我が家でも本やヴィデオの整理に達が頑張ってくれて大分減りましたが、まだ有ります。私自身のものも処理したいと努力していますが。
小物はFree cycleと言うインターネットの「協同組合(?)」を通して貰ってもらいました。
頭が痛いのは楽器です、だからまだ手をつけていません。
返信する
膨大な量の切手 (あまもり)
2008-01-15 18:12:31
私は切手に興味は無いのですが、蒐集した切手の扱いや整理は大変な作業だということは分かります。
切手が入った段ボール箱3箱で車のトランクがいっぱいになるとは。
これはかなりの量の切手。人出がなかったら整理できるもんではないですね。
でもよく思い切って出されたものだと思いました。
人の役に立ったんだなよくやった、と旦那様は喜んでいるかもしれませんね。

亡くなられた旦那様がドイツに亡命した、というところに大いに興味を持ちました。
返信する
亡命というと (serena(あまもりさんへ))
2008-01-16 06:36:15
大袈裟に聞こえるかもしれませんね。
ユーゴに暮らしていて、何時かは戦争になると信じていたので(現実になりましたが)他国へ逃れたかったのです。終極の目的は北米でしたが、とりあえず出て行けるところがドイツだったと言うだけです。

自分にはケチでしたが、自分以外の人には意外と寛大でした。私の訪日を一度も否定したことが有りませんし、お金の掛かることだけに遠慮がちに持ち出すと「行っておいで」という人でした。
無駄にせず役に立てたということは喜んでくれる筈です。
返信する