★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

バック スタッビング

2006-11-02 20:59:34 | Weblog
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『お客さんって。。』と添乗員達がよく言います。『あ、そんなこと何でもないですよ。気にしないで下さい。などと言っておきながら、帰国すると会社にちゃんと苦情を出すのよね。。うっかり信じられないのよ。』と。
面と向かっては優しい笑顔、背を向けた途端背後からグサリ。こういうのをBackstabbingと言います。

これが、最近我が友人の身に起ってしまいました。
色々トラブルが有ったけれど、このツアーが今年のベストツアーだと信じていた彼女にとってそれは晴天の霹靂とも言えます。
秋のツアーシーズンの初めにナイアガアラ・グレンへ下見に行ったことは数週間前このブログに書きました。
そのグループは添乗員無し、七人だけの小グループです。このようなときガイドは添乗員の仕事もしなければなりません。だからと言って手当てが付くという訳でもないのです。それでも苦情だけは人並み以上に言えるものなのだと知りました。

はジャイアント・ポットホール(写真)を見せようと思っていました。
ところが私たちが付けて置いた目印が誰かに外されてしまい彼女は道に迷ってしまったのです。焦れば焦るほど巧く行きません。それでも兎も角お客様の協力を得て2時間のハイキングを済ませました。

その後、これはナイアガラフォールスには滅多に来ないバス会社を使うため、前々から彼女が心配していたことですが、そして煩いほどバス会社に申し入れていたのですが、運転手がズボラして公園のツアー許可を取っていなかったため、公園の警察官に捕まりシボラレルと言う出来事があったのです。
まだまだ細かく書けば色々有るのですが、このグループの人たちはこの事件までのせいにしてしまっているという印象を受けました。これがツアーの終わりのアンケートには「ガイドが良かった」と書いている人たちなのです。
もっと悪いことにはこの苦情を受けたバンフのB会社は側の事情など聞くつもりも無く、「基本が出来ていない」だとか、「判らなかったら私たちに聞いてくれれば良いものを。。」だとか勝手なことを言っているのです。バンフのB会社がナイアガラグレンにそんなに詳しいとは知りませんでした。
私がこのB会社の態度を不愉快に思うもう一つの理由は、彼等の手配ミス(全く基本的な間違い)を彼女が旅の途中で気付き、お陰で時間の浪費や恥さらしを未然に防ぐことが出来たことなど綺麗に忘れていることです。
はオンタリオのA会社から仕事を受けており、A会社はB会社から仕事を受けています。したがってこの苦情はA会社とに向けられているのです。

私はとは20年以上一緒に仕事をしてきました。だから、彼女がどんな仕事をするか知っています。私は良く「そこまで面倒見なくても良いじゃない?」と彼女に言ったものですが、それほど細かく気遣う人なのです。だから、この人たちの書いた嘘はすぐ見抜くことが出来ました。

はその後の状況がどうなるのか待っています。腹の中では「あんな会社の仕事はもうお断りだっ!」と叫びながらも、とても素晴らしい謝罪文を書きました。お客さんの嘘もやんわりと指摘して。。。

一度ならずこのような経験をしている人は多いと思います。バックスタッビングは人類だけの行為なのでしょうね。他の動物なら気に入らなければその場で率直に挑むと思うのです。