思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

養沢釣行(2020年3月20日)

2020-03-21 06:36:24 | 釣行記/Fishing Trips

季節外れの暖かさに包まれた昨日、待っていた今年の初釣行に行ってきました。3月でも行ける養沢です。

アイの無いスネック鉤に毛針を幾つか巻き貯めて、釣りの出来る日を待ちます。準備したのはGreenwell's Glory、Snipe & Purpe、Partridge&Orange等。

テグスの付いたこれら毛針を入れるのは、20年近く前にギリシャのコス島で買ったタバコ入れ。私はタバコは吸ったことがありませんが、このタバコ入れは最初からリーダーワレット代わりに購入したもの。

中には使用したリーダーを保存しておりますが、そこにテグス入り毛針を入れてみました。

地元の駅を5時32分に出発。7時1分武蔵五日市駅発のバスで釣り場に向かいます。養沢の事務棟には7時30分前には到着。受け取った番号は19番。昨年の台風以来あまり釣りが出来なかった人が多いのか、今年の養沢は平日でも人が多いようですが、昨日も人が多く昼までには竿を出す場所に困る状況でした。

前回養沢に行ったのは昨年の8月の猛暑の日。7ヶ月以上も経ってしまったのかと思いつつ晴天の空の下に佇む家々を見るとこれから日々良くなる陽気に晴れやかな感じを受けます。

事務棟から歩いて15分程。遠藤前は台風の影響で昔のポイントは潰れてしまいました。それでも昔のプールの最上流にあった大岩の上流からテグス付きのGreenwell's Gloryを流し込みます。当日使ったのはF.E. Thomas竿9'。1911年製の竿にシルクライン。リールはSt. George Jr.の無塗装仕上げ。
水中を流れる毛針が何だか動かなくなったような感じ、第六感があったので聞き合わせをすると、柔らかい長竿の先がグイッと曲がり生き物の躍動感が伝わります。毛針を咥えたのは虹鱒。黒っぽい色で尾鰭は擦り切れていない魚。越年した魚でしょうか。

朝の遠藤前は日差しもなく、この時期は寒いので日差しを求めて更に上流へ。堰堤の上流へ更に歩き日差しのある場所に入りました。穏やかな流れの中には数匹の魚の姿が見えます。ドライフライを試しますが、魚は何とも反応せず。更にGreenwell's Gloryは穏やかな流れではバルキー過ぎるのかこれも無反応。そこでPartrige&Orangeを結んで流すと漸くリーダーを引き込む当たり。年寄り竿を結構曲げてくれた魚はとても綺麗な山女魚。

更に同じO&Pで別の山女魚も釣り上げることが出来、上流から事務棟への帰路も考えると昼近くだったのでもうこれでいいかと思い納竿。

13時22分のバスまでは時間があったので、帰路に川筋を見て歩きましたが、どこも人が入っていて竿を入れるのは無理。そんな中立岩は空いていたので入ってみましたが昔は深い淵だったポイントはすっかり浅くなり魚も底にへばりついていて錘の入っていない毛針では太刀打ち出来ずでした。

立岩の下流も台風のため砂利のフラットな流れになってしまってました。昔の水苔がついた石と深場が転々とする養沢を知っている身にすれば何とも味気ない姿ですが、季節が進んで植生も戻り、昔のような環境に戻る日が来ることを切に祈ります。



コメント (6)
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