思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Winged Dry Flyを巻く

2018-09-09 16:31:37 | 毛針/Flies
先週、ハックルドライフライを巻いたので、今回はウィング付きのドライフライを巻いて見ました。

フックはスネック鉤の1番(14番)。ウィング付きですので、アップアイ鉤を選びます。これはティペットをアイを通しウィングの間も通しハックルの後ろでタールノットで結ぶと姿勢が安定しウィングを水面にまるでヨットの帆の様に立てながら毛針が流れるから。タイイングシルクはパーソルズの昔のシルク。今の化繊のものよりも太いですが伸びが無いので逆に安心して巻けます。

ウィングはスターリングのクイル。魚を何匹掛けても使える様にダブルにします。

ダブルにした切片。

それを合わせます。

そうして合わしたウィングを鉤に乗せ、シルクで縛って固定します。私はいつもフォワードにウィングを結びます。

余分を切って8の字巻きでウィングを固定したところ。

テイルを付けてタイイングシルクでボディを整形します。尚、シルクにはワックスを良く浸み込ませます。

ゴールドワイヤーでリブを作ります。

毛針で一番大事なハックル。今日はOld English Game Cockの黒、或いは、ダークブルーダンに金色が乗ったものにします。ここで、何故、ダークブルーダン?とするのかですが、ブルーダンにはハニー、レッド、ラスティ等、茶色系の色が乗る事が多いのですが、ブラックにはそういう他の色が乗らないため。バジャーでないかとも思ったのですが、ホワイト、クリームが全体に乗るバジャーと違い一部に金色が乗るだけで、ブルーダンの例に近く、ちょっと違うなと思う次第。

アイから見て、巻き上がった時に表が出る様にハックルを巻きます。私はハックルをアイからテイルに向けて巻き、その後シルクをハックルの間を通しアイまで巻く方法でドライを巻きます。アイ側のファイバーが一番長くなり巻いた後の形が良いのと、シルクでハックルを更に固定していくのでハックルが解けなくなるからです。貴重なマテリアルを使って作る毛針ですので、直ぐに壊れる様では困りますから。

指を使ってウィップフィニッシュ。

ウィングは巻いた時は長過ぎる様に思えますが、ウィングを開いてやると左程長くは見えません。

ウィングは魚に毛針がダンだと印象付けるための大事なパーツ。余り短いと付ける意味がないので、巻いた時、長すぎるかなと思うくらいが、捲き上ると丁度良い長さになると思っております。

横から見るとこんな感じです。

老眼でシンドイので、5本巻いて今日はお仕舞い。もうシーズンも残り少ないですが、この毛針を使う機会はくるのでしょうか。
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