毎年、この時期のミラノショーで新しいモデルを発売するDUCATI、1290CCになったスーパーバイクも覚えきれないくらいの電子制御技術で武装するが、注目はムルチストラーダのそのものの外観よりも、新に採用されたドゥカティ・テスタストレッタ DVT(デスモドロミック可変タイミング)エンジンだろう。
元々スーパーバイク用の軽量な106x67.9mmとショートストロークエンジンを搭載したムルチストラーダだが、低速でのトルク不足を補うためにツインプラグ化したりしたが、今回、回転数に応じたバルブタイミングを可能にしたメカニズムが興味深い。
元来のバルブスプリングを持たない強制開閉システムあってこその機構なので、その詳細を理解できる文章を書くのも躊躇するほど、斬新なメカニズムなのだ。
ライバルよりも軽い車体とパワフルなツインエンジンの走りに期待だ。