身体仕事はとにかく奥が深い。
知識や経験に頼ってしまうと、相手の身体感覚がつかめなくなるので
自分のメンテナンスや成長の必要性は仕事の出来と一体。
衰えを感じ始めた30代後半と半ばコンビ。
やはり体力や身体に自信のない自分たちは許せない、ってことで
今年に入って自分たちの身体の作り直しに力を入れている。
もちろん無駄を落とさないといけないけれど、
筋力をまんべんなく使っていくと身体が伸びてきてとても気持ちがいい。
それだけでも普段の姿勢に大きな変化が出る。
“腹が立つ”とでもいうのだろうか。
別に怒っているわけではないが、身体の芯がお腹の奥に何かがあるかのように意識できる。
体幹のばねのしなやかさと強さは、腹筋が使えているか否かで大きく違ってくる。
お腹の奥の筋肉(インナーマッスル)が意識できるようになってくると、
軸がしっかりして四肢に無駄な力が入らない。
よくあげられる肩こりや腰痛などといった関節の疲れは、この身体の芯を失ってるからこそ
より一層ひどくなっていく。
身体の緊張が程々でもとれている状態だと足の裏に体重を感じることができる。
しかも身体の他の部分には力を入れる必要がないので、とても軽く感じるんです。
身体には体癖という身体がもともと持っている癖があります。
この癖が曲者で、力が入っていること自体、本人にはわからない。
この癖をしっかり自覚することで徐々にではあるが、感覚が敏感になる。
自分の身体の隅々まで意識がいくようになり、癖のない身体、使えない筋肉、関節がなくなる。
滞りないスムーズな身体、緊張のない身体。
目指す身体はまだまだ先にありそうだ。
(かしこ)