私たちの本業である身体仕事。
学校で教えてもらった技術にとどまらず、時代の変化や身体の違いによって
操法も変わっていく。
つらいから揉む。という人任せなものより、
ゆるめて、自分の身体を取り戻して、出来れば自力をつけていくものがいい。
便利になり過ぎて、物にあふれたことで、
衣食住の充実感だけでは満足が得れないことが、豊かでもありストレスを生む時代。
身体の快適さに目を向ける時間がとれずに、不調に陥る。
私たちがお世話になっている助産院や、歯科医院の先生方も
“痛みや辛さは身体からのサイン。
心の状態など心理的影響も強くて、治療だけしていても何も治らない”
そんな興味深いお話をよくしてくれる。
どんな世界も人が解決してくれることは多くないみたい。
ちょっと前は(今でもそうかな?)精神的なことは=怪しい…なんてことになって
病気の種類ばかり増えて、症状の神髄は見ないことになっていることも?
頭痛や胃痛に悩まされた学生時代に「精神科へ」と言われて当時驚いた記憶もまだ新しい。
症状→原因→治療という医療の大切さと、
原因→?→自分を見直すなんていう寄り道な余裕がもう少しバランスよくあるといい。
でもこれだけのストレス社会で生活していくうえで、
いろんなことに対応するだけの柔軟性や感覚や精神力、体力がなくなってるもの事実。
情報から自分を分析するのではなく、自分の身体から発している情報に目を向ける。
そんな能力が特別なものになってしまっている気がする。
心地よさ。
すぐそばにあるようでなかなか奥が深い。
(かしこ)