のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

リットル、デシリットル、ミリリットル、

2007-06-29 05:10:13 | 3年算数
単位を当てる問題は、例年のんびりちゃん達が苦労するところです。

( )に当てはまるたんいを書きましょう。
という問題の、まず「単位」という言葉が何を表わすかがわからない。

このとき、大人としてはつい、「単位というものは・・・。」
とやりたくなりますけれど、
彼らがわかっていないのは、「何を書いたらいいのか」ですので、
「単位」についての説明をするよりも(してもいいですけど)むしろ、
選択肢である、l(リットル)、dl(デシリットル)、ml(ミリリットル)を書いて見せて、( )の中には、このうちのどれかを書き込むのだという事を覚えさせた方が
近道だと思います。

で、そうして選ばせて見ると、実はぜーんぜんわからないという事を発見するかもしれません。
わからないの理由はふたつ。
まだ、それぞれの単位のあらわす量を把握できていないか、
やはり、まだ問題の意味を良く理解できないか。
または、その両方かです。

教えるときには、「両方ひっかっかるだろう」と思って教えて回ります。
実は、この問題はかなりの子が引っかかりますので、
教室中、片っ端から歩いてチェックしているんですよ。


さて、私なりの教え方ですけど、
まず、問題の近く(教科書でもドリルでもノートでも)に
3つの枡の絵を書きます。
一番大きいのはリットルます。これは牛乳パックの絵で表わします。
2番目のサイズは、デシリットルます。これは手のついたカップ型。
(デシリットルますは、学校の授業で水を測るのに使っています。
普通のコップよりも少し小さめのカップです。)
3番目に書くのは、とーっても小さな立方体型のミリリットルます。
(実際に目にする事はありませんので、これはイメージを作りやすいように書きます。
ですのでちーさく書くのがポイントです。)

各順番は固定です。大きさの比較が出来るようにしたいので
必ずでっかい方から書きます。
そして、それぞれの下に単位を書いておきます。

そうした上で、問題に取り組みます。
こんな問題。

コップいっぱいの水  2(  )
やかんいっぱいの水  3(  )
パックのジュース  200(  )

まずは、書き込んだ絵の説明をします。
その前に、こんなチェックをかけてみましょう。
「1l、1dl、1ml、一番多いのはどれだと思う?」
「ミリリットル!」なんて答える子がいるんですよ。
これは、「1000ミリリットル=1リットル」という言葉が
「ミリリットル=数字が大きい」ようなイメージで刷り込まれてしまっているためかもしれません。
他にも、デシリットルを選んだり、どう見ても「あてづっぽうだな」と思える子がいたりしますので、やはり、絵を使って升の大きい順に頭を整理させておく必要はあると思います。

絵を書くのは、子ども達が「量」をイメージしやすいようにです。
1リットルってね、1番多いんだよ。皆のうちの冷蔵庫に
牛乳の大きなパックあるでしょ?
ここでは返事を求めます。本人が頭の中で牛乳パックを思い出す時間をとらせるのです。中には『牛乳はないけど、麦茶のならあるよ。』という子がいます。もしかすると2リットルのパックを思い浮かべたかもしれませんが、それでもいいんです。とにかくコップよりはだいぶ大きいものなんだという事がイメージできるようします。

次はカップです。
この間、水を測るときに使ったちょっと小さめのコップあるでしょ。
ここでも、本人に思い出す時間は与えます。顔を見ていれば思い出せたかどうかはわかります。
思い出したと思ったら、絵のしたの単位も使って、
そう、あのコップはこれなんだよ。デシリットル。
と結び付けます。

そうして最後はミリリットル。
ミリリットルのコップはねぇ、こんなにちいちゃいの。
だから、水汲みには使わなかったのね。

さて、じゃぁ問題やるよ。
コップいっぱいの水って、このうちのどれで汲んだらいいと思う?
(まだこの段階では色々でます。わかり始めはそういうもんですから、間違いを責めないで進めましょう)
2って書いてあるよね。これはその入れ物で2はいっていう事だよ。
牛乳パック2杯なのかな?
(ここまで言うと、自分でイメージして、違う違うと首振ります)
じゃぁ、この真ん中のデシリットルで2杯かなぁ?
(まだ少し自信ないですよ。同じカップ型でしょ。だから2杯と1杯の差に引っかかるんさと思うんですけど、これだ!っていう顔をするお子さんは少ないです)
こっちかなぁ?
これはこーんなにちびっちゃいけど、これ2杯でコップいっぱいになるかなぁ?

ここまでくると、真ん中のコップを選ぶのに迷いはなくなります。
そうしたらすかさず単位を書かせます。
コップの下に書いてある単位を指差して、それを見ながら書かせることで、
イメージの結び付けを謀るんです。

さて、この1問めに納得してもらうと、あとは楽。
じゃぁ、やかんには、どれで水入れる?
3杯なんだって(問題の数字にも着目させます)。

で、まず牛乳パックを選んでくれます。
選べなければ、また先ほどの会話を繰り返せばいいんですよ。


最後にジュースね。
200杯もいれるんだってよ。どれで2百杯かなぁ?

問題の意味、解く時のイメージはこれで出来ると思います。あとは類似問題を楽しんで何問かやらせておくといいかな。
躓いたら、すぐに絵を書いてあげて(必ず単位も書いてくださいね。結び付けないと意味ないですから)、イメージの強化を図っていけば、出来るようになると思いますよ。

そうして結びついてしまえば、日常の生活のあらゆるシーンで。それぞれのますを意識する事もできますから、自然に刷り込みが完了すると思います。

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