いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

農民詩人「猪狩滿直」の詩碑・・・いわき市暮らしの伝承郷

2010-05-23 19:10:54 | 豊間そば打ち道場

いわき市暮らしの伝承郷にあります
農民詩人「猪狩滿直」の詩碑です。
平成十四年(2002年)四月二十六日に建立されました。

今日の午前中、
6年続いています「いわき市暮らしの伝承郷」で行われました
「そば打ち体験学習」にボランティアとして参加し、
そば打ちの指導を行いました。
その行われた場所が
「農民詩人の猪狩滿直(明治31年=1898年~昭和13年=1938年)」
の茅葺の家を移築した場所で行われました。
その家の前の庭に
上記写真のような詩碑が立てられています。


「帰郷」

久しぶりでまたふるさとの土を踏んだ。
門口で畑をながめた。
畑には僕がたんねんに手をつくしたトマトは
もう影も形もなくなっていた
芋の葉っぱが
ブラブラ秋風のゆれていた。

家の中には誰もいなかった
広いガランポの座敷は埃にまみれ
食台、画架、椅子、夜具、本、新聞などが
雑然と
僕はカラマゾフ兄弟の家にでも足を踏みこんだ
ような気がした。

秋陽に柿の実が赤く照っていた
七年ぶりでのふるさとの秋
ー柿とはこんなにもうまいものであったか。

柿の木のてっぺんにのぼって
柿を噛っていたら幼い頃がなつかしく憶い出された
柿の木のてっぺんには幼い頃の青い空があった。

が刻まれています。

猪狩滿直の生誕百周年を記念して
いわき市民有志が記念詩碑建立会を設立し、
猪狩滿直が北海道に移住しました、
北海道阿寒町の道立公園に
「種選り」の詩碑を建てました。
その時にいわきにも詩碑を建てることを計画し
猪狩滿直の生家を移築した場所
いわき市暮らしの伝承郷に詩碑を建立されました。
いわきの文学碑めぐり
(いわき市観光協会・800円)より

 この詩は、
北海道に移住(27歳)・開墾・妻の死・再婚・病気・開墾地の放棄・帰郷(33歳)
した時の光景を書いたものと思われます。
帰郷した時のほっとした感じがよく出ています。

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