20160301今日の一手
1月24日の名南将棋大会からKさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。定跡との違いがわかりますか?
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は持ち駒角1枚。
後手の攻め駒は21飛33桂44角で3枚。
総合すればやや後手が指せそうです。
大局観として
後手の攻め駒が多いのですが、すぐにつぶされるという形でもありません。後手は狭いところに角を打って、それがどれだけ生きるかが焦点です。逆に44角をいじめられれば先手がよくなるでしょう。
× 素直な34同歩は
34同銀37桂35歩
これが後手の予定でしょう。もう1歩あれば24歩同歩25歩で後手がよくなります。玉を固めたら25桂からの決戦もあるでしょう。先手玉は固めにくいですからやや不満です。
× 実戦は65角でした。
43角成同金32銀を狙い、この形では有効なことが多い攻め筋です。22飛34歩同銀に32角成でどうか。
32同飛24金52角
先手の攻め駒が少ないので手が続きません。65角は時期尚早だったようです。以下は35歩同銀同金同角38飛37歩同飛25桂
33歩から飛車の取り合いになりましたが後手が駒得ですし、52角も受けに働いていますね。後手優勢です。
角を切らなければ1局ですが、あまり効果はありませんでした。
○ 37桂が攻め駒を増やす感触の良い手です。45の地点を狙います。
35歩には46歩
46同歩同銀34銀45歩
こうなれば駒得確定。角の頭が急所です。
46歩には34銀ですが
45歩同桂同桂同銀56桂
角を引けば35金ですから56同銀しかなく、駒得で取り返した形がよいから十分です。
気になるのは最初に35角と取られる手です。
同金同歩は桂頭が危険。36金とかわして44角46歩となれば(角を引かなくても46歩)35歩26金は前の変化に合流します。
× 46歩は
46同歩同銀45歩
34歩では46歩の取り合いでまずいです。57銀右35歩37桂34銀
これは45の地点をしっかり守られました。形勢が悪いというほどでもないけれど、という前と同じような感じです。
△ 38飛も考えたくなりますが
35歩同金同角同飛34歩
36飛25飛26歩21飛(飛車交換は微妙)
角金交換ですが歩を入れれば2枚換え。27歩や28歩が残ってやや指しにくい感じです。
後手は38飛に82玉と待つのもあって
34歩26角33歩成37歩43と38歩成32と
こうなるなら先手よしですが、34歩に同銀同飛26角37桂
これは難しいか。
ゆっくりしていると後手に3,4筋を制圧されて指しにくくなりそうです。
だからどうやって攻め味を見せるか、という局面でした。
実戦の65角は良い攻め筋ですが、単独では成立しません。先手の攻め駒が足りませんでした。
攻め駒を増やすという意味で、37桂が本筋。26に金があるので桂馬の頭は大丈夫で、4筋を狙います。
37桂が成立しないなら38飛は3筋を狙う手で、でも角金交換でやや自信がありません。
相手がなにか動いてきた(44角打)ら、その狙いを知って対抗策を考えねばなりません。無理な感じのする手ならなにかとがめる順があるはずだと。相手の狙い通りに進めて苦しくなってからでは大変です。
1月24日の名南将棋大会からKさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。定跡との違いがわかりますか?
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は持ち駒角1枚。
後手の攻め駒は21飛33桂44角で3枚。
総合すればやや後手が指せそうです。
大局観として
後手の攻め駒が多いのですが、すぐにつぶされるという形でもありません。後手は狭いところに角を打って、それがどれだけ生きるかが焦点です。逆に44角をいじめられれば先手がよくなるでしょう。
× 素直な34同歩は
34同銀37桂35歩
これが後手の予定でしょう。もう1歩あれば24歩同歩25歩で後手がよくなります。玉を固めたら25桂からの決戦もあるでしょう。先手玉は固めにくいですからやや不満です。
× 実戦は65角でした。
43角成同金32銀を狙い、この形では有効なことが多い攻め筋です。22飛34歩同銀に32角成でどうか。
32同飛24金52角
先手の攻め駒が少ないので手が続きません。65角は時期尚早だったようです。以下は35歩同銀同金同角38飛37歩同飛25桂
33歩から飛車の取り合いになりましたが後手が駒得ですし、52角も受けに働いていますね。後手優勢です。
角を切らなければ1局ですが、あまり効果はありませんでした。
○ 37桂が攻め駒を増やす感触の良い手です。45の地点を狙います。
35歩には46歩
46同歩同銀34銀45歩
こうなれば駒得確定。角の頭が急所です。
46歩には34銀ですが
45歩同桂同桂同銀56桂
角を引けば35金ですから56同銀しかなく、駒得で取り返した形がよいから十分です。
気になるのは最初に35角と取られる手です。
同金同歩は桂頭が危険。36金とかわして44角46歩となれば(角を引かなくても46歩)35歩26金は前の変化に合流します。
× 46歩は
46同歩同銀45歩
34歩では46歩の取り合いでまずいです。57銀右35歩37桂34銀
これは45の地点をしっかり守られました。形勢が悪いというほどでもないけれど、という前と同じような感じです。
△ 38飛も考えたくなりますが
35歩同金同角同飛34歩
36飛25飛26歩21飛(飛車交換は微妙)
角金交換ですが歩を入れれば2枚換え。27歩や28歩が残ってやや指しにくい感じです。
後手は38飛に82玉と待つのもあって
34歩26角33歩成37歩43と38歩成32と
こうなるなら先手よしですが、34歩に同銀同飛26角37桂
これは難しいか。
ゆっくりしていると後手に3,4筋を制圧されて指しにくくなりそうです。
だからどうやって攻め味を見せるか、という局面でした。
実戦の65角は良い攻め筋ですが、単独では成立しません。先手の攻め駒が足りませんでした。
攻め駒を増やすという意味で、37桂が本筋。26に金があるので桂馬の頭は大丈夫で、4筋を狙います。
37桂が成立しないなら38飛は3筋を狙う手で、でも角金交換でやや自信がありません。
相手がなにか動いてきた(44角打)ら、その狙いを知って対抗策を考えねばなりません。無理な感じのする手ならなにかとがめる順があるはずだと。相手の狙い通りに進めて苦しくなってからでは大変です。
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