最後に後手が動かなかった場合です。昨日の途中図で
72金左36歩94歩24歩同歩37桂42飛58角
長岡先生は先手十分だというのですが、評価値は+35しかありません。95歩と待たれて、簡単ではないようです。
AIに聞くと、24歩と動く前に、94歩には96歩、14歩16歩51飛37桂41飛68角
後手が攻めないのならばゆっくりすればよいようです。でもこの図の評価値は+128しかなく、13桂と待てば24歩同歩同角に21飛があるというわけで、膠着した局面が続きます。
これは
こういう図から、94歩96歩41飛37桂としても同じ図にたどり着きます。
相穴熊の細かい変化を調べていくと難しさだけを感じるのですが、指しこなすためには必要なことです。私もそうですが、面倒すぎると思った方は、居飛車穴熊を採用しないほうが良いです。右46銀急戦や53金戦法を考えましょう。
振り飛車党でノーマル中飛車を選べば、居飛車穴熊に対して矢倉流中飛車は有力な選択肢なのですが、正確に応じられるとちょっと指しにくいです。でも相穴熊ならば互角に近い (今日示した動かない形) ようで、実戦経験の多いほうが勝つのでしょう。
ノーマル中飛車の話は終わりです。