名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-1 三間飛車に45歩急戦(1)

2023-10-01 | 基本定跡の研究

丁度10月になったところで、第2章は三間飛車です。すっかり見かけなくなりましたが、まずは王道の45歩急戦から始めましょう。主に所司先生の東大将棋三間飛車道場をもとにチェックします。

76歩34歩26歩44歩48銀32飛

三間飛車では左銀よりも飛を先に移動する方が普通です。それは42銀のままの形でも良いから。ここは25歩33角を決めないと、後手に石田流に組まれる変化を選ばれるかもしれません。それから68玉42銀78玉62玉56歩72玉58金右82玉36歩54歩

この図までの手順は違っていても同じことになるのですが、(この手順のように)56歩に54歩と合わせていないと中央位取りになるかもしれません。四間飛車にはまあまあ有効でしたから、後には考えてみましょうか。

さて急戦を考えるのですが、右46銀や左46銀は3筋を攻める戦法ですから、三間飛車相手には使いにくいです。棒銀も同じですね。なので46歩52金左37桂として

45歩急戦を考えるしかないとされていました。現代では持久戦がほとんどで、天守閣美濃や玉頭位取りはすたれましたが、居飛車穴熊が主流です。四間飛車相手には45歩急戦には玉頭銀が嫌なのでしたね。でも三間飛車相手ならば問題なし。さてこの図は72銀が自然な手ですが(評価値では+186)24歩同歩45歩と仕掛けます。

24歩同歩が大事な突き捨てです。いれなかった場合は明日かな。45同歩には55歩同歩45桂44角

2筋4筋5筋の歩を突き捨てて桂を跳ねるというのが手順です。ここは54歩と24飛の分岐ですが、昔の本は54歩のほうだったと思います。22飛の図になり

57銀25歩46銀26歩53歩成

ちょっと凝った手順で攻めますが、53歩成ではなくて55銀71角44銀でも

先手有利です。評価値は+416

戻って

53同銀55歩43歩54歩

これも先手有利で評価値は+335、形勢が良ければ自然な手のほうがいいみたいですね。

この手順の途中に問題がありました。

57銀に25歩ではなくて71角とされた図です。目標が消えたので攻めの調子がおかしくなっていて、55角44歩48飛25歩

この図の評価値は+63、失敗ではないけれど、かなり難しくしてしまいました。

なので正しくはこの図から

57銀ではなくて、53歩成同銀同桂成同金45銀

筋は悪い感じですが。33角34銀51角55角44歩45歩

62角23歩32飛24飛

51角22歩成24角32と

飛の取り合いまでは必然のようです。評価値は+277、舟囲いのほうが堅いので先手良しです。

54歩はちょっと面倒でしたから24飛のほうにしてみます。

22歩の受けには54歩が有効です。だから33桂23飛成43銀33桂成(46歩も良い手)同飛25竜

竜の逃げ場所は25のほうが評価が高いです。+415の先手有利。小さな駒得を生かしてゆっくり指します。

今日はここまでにしましょうか。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第246回名南将棋大会(壱)結果... | トップ |  SS2-1 三間飛車に45歩急戦(2) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

基本定跡の研究」カテゴリの最新記事