名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(1093);四間飛車に棒銀(中原誠)

2018-12-08 | 大山将棋研究
今日の棋譜20181208
平成4年4月、中原誠先生と第18期棋王戦です。

大山先生の四間飛車に中原先生は棒銀です。2局続きました。

大山先生はやはり32金で守りますが

いつもの袖飛車になりました。

中原先生の66銀は一番多い受け方で、大山先生は銀を追うのですが

64銀はつまらない指し方なのです。指すにしても陣形整備の後にすべきで

4筋を攻められて銀交換は63銀があります。交換はできないので

銀を引きますが、34銀~45銀~44銀で角を逃げられません。

駒損だということもありますし、棒銀をさばかれたというのも明らかな失敗です。

34歩に43金や32金は41角で困るので、44金とかわして と金を作られました。

中原先生がどう攻め切るか。まずは角筋を通して

55歩46飛35銀に34と。まだ45銀のほうが良かったみたいですね。金飛の取り合いになり

と金が残っているので中原先生の駒得です。大山先生は46銀を生かすべく中央をねらうのですが

中原先生の と金が大威張りです。

大山先生の攻めもここまで、銀を逃げるのですが

52銀は逃げにくい(41銀63と)です。

中原先生は銀を取って銀を打ち

大山先生は飛車を切って攻めますが

ここまで。58と が利かないのでは明快な寄せ合い負けです。

大山米長戦は面白い将棋が多いのですが、大山中原戦はつまらない将棋が多いです。序盤で大山先生が少し無理をして、中原先生はその差を広げて簡単に勝って見せます。対戦成績は55勝107敗、多くの場合は若い棋士のほうが勝ち越しているものですが、大山先生は(対局の多い)多くの棋士に勝ち越していて、でも中原先生にだけ勝っていないのです。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1992/04/02 9:00:00
棋戦:棋王戦
戦型:四間飛車
持ち時間:3時間
場所:東京「将棋会館」
手合割:平手  
先手:中原誠
後手:大山康晴
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 6八銀(79)
18 7二銀(71)
19 3六歩(37)
20 4三銀(32)
21 5七銀(68)
22 6四歩(63)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 3七銀(48)
26 3二金(41)
27 2六銀(37)
28 6三銀(72)
29 3五歩(36)
30 7四歩(73)
31 3四歩(35)
32 同 銀(43)
33 3八飛(28)
34 4三銀(34)
35 3五銀(26)
36 7二飛(42)
37 6六銀(57)
38 5四歩(53)
39 4六歩(47)
40 6五歩(64)
41 7七銀(66)
42 6四銀(63)
43 4五歩(46)
44 同 歩(44)
45 4四歩打
46 5二銀(43)
47 3四銀(35)
48 4四角(33)
49 4五銀(34)
50 3三角(44)
51 4四銀(45)
52 6三銀(52)
53 3三銀成(44)
54 同 金(32)
55 3四歩打
56 4四金(33)
57 3三歩成(34)
58 3六歩打
59 4八飛(38)
60 4六歩打
61 6八銀(77)
62 5五歩(54)
63 4六飛(48)
64 3五銀打
65 3四と(33)
66 4六銀(35)
67 4四と(34)
68 5六歩(55)
69 4五角打
70 5二銀(63)
71 5四と(44)
72 5七歩成(56)
73 同 金(58)
74 同 銀成(46)
75 同 銀(68)
76 4九飛打
77 4八歩打
78 7三銀(64)
79 5三歩打
80 4七歩打
81 5二歩成(53)
82 同 飛(72)
83 5三銀打
84 5六歩打
85 同 角(45)
86 5三飛(52)
87 同 と(54)
88 4八歩成(47)
89 4二飛打
90 5二歩打
91 同 と(53)
92 投了
まで91手で先手の勝ち

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2月の予定 | トップ | 大山将棋問題集 20181208 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大山将棋研究」カテゴリの最新記事