名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

第210回名南将棋大会(弐)速報

2020-10-03 | 名南将棋大会

本日は第210回名南将棋大会(弐)を開催しました。優勝者の速報です。

E級優勝

八木正行さん

福富圭さん

本郷聰弘さん

F級優勝

藤澤航希さん

G級優勝

髙木弘志さん

佐藤浩一さん

H級優勝

大西啓雄さん

長谷川武志さん

村瀬賢二さん

I級優勝

沢田常夫さん

長谷川智也さん

J級優勝

大野清さん

優勝された方々、おめでとうございます。

参加された皆様、ありがとうございました。

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大山将棋問題集20201003

2020-10-03 | 大山将棋研究

先手番升田先生の手を考えます。

第1問

 

後手のねらいはわかりました。升田先生はどうするかの選択です。(どれも1局でしょうが、少し優ります。)

A 68飛  B 45歩  C 26飛

 

第2問

 

これは見えにくいですし、そのあとを読まねば指せません。

A 33桂  B 35桂  C 45歩

 

第3問

 

自然な手を指しませんでした。

A 23桂成  B 25桂  C 46桂

 

第4問

 

厳しく攻められました。好手が必要です。

A 65銀  B 58銀  C 33竜

 

第5問

 

飛を切られました。かなり危ないです。

A 47同銀  B 66銀  C 63歩

 

第6問

 

まだまだ気を抜けません。

A 47銀  B 66歩  C 84角

 

第7問

 

先手玉が詰まない確認を。

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大山将棋研究(1743);角換わり棒銀(升田幸三)

2020-10-03 | 大山将棋研究

今日の棋譜20201003

昭和27年10月、升田幸三先生と第2期王将戦「被挑戦者」決定戦です。挑戦者を決めるのではなく、挑戦される方を決めるのです。第3期までこの制度があったようですが、行われたのはこの時だけ。名人と王将が戦います。升田先生の肩書が八段となっているのですが、王将です。(陣屋事件の裁定でもめたので名乗っていなかったかもしれません。そういえばこの年の3月からは升田王将のはずですが、升田八段で統一されているようです。)

升田先生の先手で角換わりです。

ちょっと駒組の手順がおかしいと思ったら

棒銀を選びました。これはしばらく前に大山先生が後手番で採用した作戦で、負けた升田先生が先手番で試してみたということなのでしょう。その時は升田先生が右桂を跳ねて作戦勝ちになっていました。

36歩や46歩を突いているので純粋な棒銀ではなく、3筋を攻める早繰り銀のようなねらいです。

右銀で受けられたら3筋の位を取って

銀を立て直すのでちょっとゆっくりした展開です。

9筋も受けず、右金を47には上がりたくないのですが、攻めるためには仕方ないのでしょう。

升田先生が動きます。

でも攻めるのではなくて、腰掛銀への繰り替えでした。

なぜか相腰掛銀になっています。互いに1歩持っていること、3筋に傷があることに注意しておきます。

1歩持たれているので75歩の反撃筋がありますから、それを避ける意味でも大山先生は84角を打ちます。升田先生は68飛の受けでは元気がないので

26飛~36飛で3筋攻め、大山先生は43銀などと受けずに攻め合いです。

65同歩には同桂。68銀には66角がうるさいので

升田先生は銀桂を交換して6筋を受けます。

じっと35桂でせめるのですね。ねらいは2筋です。33歩と受けられたら24歩同歩22歩同金26飛34歩24飛35歩23歩32金22角というところでしょうか。22歩に同玉ならば26飛34歩24飛23歩同桂成同金同飛成同玉41角か、手は続きそうです。

41玉に26飛

65歩に24歩同歩同飛、これは升田先生の攻めが速そうです。

66歩68歩が入って22歩23歩

31銀には飛を引いて22歩成同銀24歩~23歩成という順もありそうですが、25桂。

67銀に22歩成同銀33歩成、激しい攻め合いです。

大山先生は金をはがして

金を打って守ります。これで一直線の寄せ合いではなくなりました。

竜を追ってから65桂56銀が入り

また竜を追って34歩。23桂成とするのが自然ですが、桂をもらって77桂成同桂64桂の攻めを見ているのでしょう。

升田先生は桂を取らせて46桂35歩34香、取引は損ですが、このほうが厳しい攻めです。

これに対して大山先生の45銀ただ捨ては勝負手ではあるのですが、銀1枚捨てるのも惜しいです。

55桂を打つのが継続手で

56銀に61香。77桂成~67歩成と攻めていけます。

升田先生は33竜同玉34歩の王手。32玉や22玉は33銀から詰みです。23玉も危なさそうなので

42玉には33角。55桂を抜けます。

55角成77桂成同玉。この図で先手玉は67飛や79飛では詰まず、67銀で詰めろ。後手玉は33桂から詰んでいるようです。ということで先手の寄せ合い勝ち。大山先生は61香を打ったのが壁になっていての負け筋です。

ということで詰めろ回避の51玉に78銀。互いに守りましたが、先手玉がずいぶん堅くなった感じがします。

67歩成同歩49飛69金。升田先生は駒を自陣に打ち付けて、玉の堅さを主張します。飛と銀桂桂3枚替えの駒得ですし。

44銀に馬を逃げられないですが58銀

大山先生は飛を逃げずに55銀同銀44角。これで66角の攻めを実現させます。

44銀66角68玉。先手玉はずいぶん危なさそうです。両王手の筋は耐えていますが

67歩同銀左47飛成。竜を取ると57角成同玉67飛成は怖いです。

升田先生は受けにくそうですが、63歩同飛64歩同飛73角。ひもはついていますが角飛を交換して

66角を外します。

66同香67歩45角。竜を取れば詰まされますが

84角から香を抜きました。受けきれそうです。

46竜に55銀

66同竜同銀64桂、厳しい手は続きますが

65銀打88角。こう言うところで受けきりとばかりに98飛を打つと、66角成同歩89角成でおかしくなりそうです。

33歩成99角成47香、攻防に香を打って

66馬同歩89角成。そろそろでしょうか。

自玉に詰みなしと見切って43香成で詰めろ。受けもないでしょう。67香で詰まされるかどうか。

清算して追いかけられても金が足らず、詰みなしでここまで。

 

内容も濃くて名局と言ってよいでしょう。大山先生の敗着は勝負手の45銀捨てなのでしょうか。銀をはがして22銀打だったらよくわからない攻防です。寄せ合いは偶然升田先生の勝ちになっていたという感じです。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.44 棋譜ファイル ----
開始日時:1952/10/08
手合割:平手  
先手:升田幸三8段
後手:大山名人
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 8四歩(83)  
   3 2六歩(27)  
   4 8五歩(84)  
   5 2五歩(26)  
   6 3二金(41)  
   7 7七角(88)  
   8 3四歩(33)  
   9 8八銀(79)  
  10 7七角成(22)
  11 同 銀(88)  
  12 2二銀(31)  
  13 7八金(69)  
  14 3三銀(22)  
  15 3八銀(39)  
  16 6二銀(71)  
  17 6八玉(59)  
  18 6四歩(63)  
  19 3六歩(37)  
  20 6三銀(62)  
  21 5八金(49)  
  22 5二金(61)  
  23 4六歩(47)  
  24 4二玉(51)  
  25 3七銀(38)  
  26 5四銀(63)  
  27 2六銀(37)  
  28 4四歩(43)  
  29 3五歩(36)  
  30 4三銀(54)  
  31 3四歩(35)  
  32 同 銀(43)  
  33 3五歩打    
  34 4三銀(34)  
  35 3七銀(26)  
  36 7四歩(73)  
  37 3六銀(37)  
  38 9四歩(93)  
  39 4七金(58)  
  40 9五歩(94)  
  41 3七桂(29)  
  42 3一玉(42)  
  43 4五歩(46)  
  44 同 歩(44)  
  45 同 銀(36)  
  46 4四歩打    
  47 5六銀(45)  
  48 5四銀(43)  
  49 7九玉(68)  
  50 1四歩(13)  
  51 1六歩(17)  
  52 7三桂(81)  
  53 6六歩(67)  
  54 8四角打    
  55 2六飛(28)  
  56 6二飛(82)  
  57 3六飛(26)  
  58 6五歩(64)  
  59 同 歩(66)  
  60 同 桂(73)  
  61 同 銀(56)  
  62 同 飛(62)  
  63 6六歩打    
  64 6二飛(65)  
  65 3四歩(35)  
  66 4二銀(33)  
  67 3五桂打    
  68 4一玉(31)  
  69 2六飛(36)  
  70 6五歩打    
  71 2四歩(25)  
  72 同 歩(23)  
  73 同 飛(26)  
  74 6六歩(65)  
  75 6八歩打    
  76 2二歩打    
  77 2三歩打    
  78 3一銀(42)  
  79 2五桂(37)  
  80 6七銀打    
  81 2二歩成(23)
  82 同 銀(31)  
  83 3三歩成(34)
  84 同 桂(21)  
  85 同 桂成(25)
  86 7八銀成(67)
  87 同 玉(79)  
  88 3三銀(22)  
  89 2一飛成(24)
  90 3一金打    
  91 1一龍(21)  
  92 2二銀(33)  
  93 1四龍(11)  
  94 6五桂打    
  95 5六銀打    
  96 1三歩打    
  97 4四龍(14)  
  98 4三歩打    
  99 2四龍(44)  
 100 3三銀(22)  
 101 4二歩打    
 102 同 玉(41)  
 103 1三龍(24)  
 104 3四歩打    
 105 4六桂打    
 106 3五歩(34)  
 107 3四香打    
 108 4五銀(54)  
 109 3三香成(34)
 110 同 金(32)  
 111 4五銀(56)  
 112 5五桂打    
 113 5六銀(45)  
 114 6一香打    
 115 3三龍(13)  
 116 同 玉(42)  
 117 3四歩打    
 118 4二玉(33)  
 119 3三角打    
 120 4一玉(42)  
 121 5五角成(33)
 122 7七桂成(65)
 123 同 玉(78)  
 124 5一玉(41)  
 125 7八銀打    
 126 6七歩成(66)
 127 同 歩(68)  
 128 4九飛打    
 129 6九金打    
 130 6六歩打    
 131 同 歩(67)  
 132 4四銀打    
 133 5八銀打    
 134 5五銀(44)  
 135 同 銀(56)  
 136 4四角打    
 137 同 銀(55)  
 138 6六角(84)  
 139 6八玉(77)  
 140 6七歩打    
 141 同 銀(78)  
 142 4七飛成(49)
 143 6三歩打    
 144 同 飛(62)  
 145 6四歩打    
 146 同 飛(63)  
 147 7三角打    
 148 6二香(61)  
 149 6四角成(73)
 150 同 香(62)  
 151 6六銀(67)  
 152 同 香(64)  
 153 6七歩打    
 154 4五角打    
 155 8四角打    
 156 6二銀打    
 157 6六角(84)  
 158 4六龍(47)  
 159 5五銀(44)  
 160 6六龍(46)  
 161 同 銀(55)  
 162 6四桂打    
 163 6五銀打    
 164 8八角打    
 165 3三歩成(34)
 166 9九角成(88)
 167 4七香打    
 168 6六馬(99)  
 169 同 歩(67)  
 170 8九角成(45)
 171 4三香成(47)
 172 6七香打    
 173 同 銀(58)  
 174 同 馬(89)  
 175 同 玉(68)  
 176 5五桂打    
 177 7七玉(67)  
 178 6七金打    
 179 8八玉(77)  
 180 投了        
まで179手で先手の勝ち

 

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