昭和52年8月、淡路仁茂先生と第16期十段戦です。千日手の指し直し局なのですが、千日手局が載っていません。

大山先生の中飛車に淡路先生は急戦です。

棒銀かと思ったら袖飛車に。これは古い指し方です。

大山先生も玉頭の袖飛車かと思ったら普通に両方のツノ銀を完成。

淡路先生はスムーズに74銀の形を作れるのですが、そこからすぐに攻められるわけでもありません。角筋を止めて陣形整備です。

7筋から小競り合いが始まり

今度は6筋から。

ここで銀交換できないのが73桂と跳ねたからで、対抗型では74銀73桂は好形であるとは言えません。

大山先生は4筋の歩を交換して

86歩を手抜いて46角でけん制します。まあ86同歩は88歩でまずいわけですが。ここで33桂に25桂から交換したのがうまくありませんでした。

7後手に桂を有効に使う筋があって

6筋が危険、というか歩を持てば85歩や88歩もありますね。

大山先生は56桂と合わせてしのぐのですが

4,5筋に位を取られて桂を打ち込まれます。これで淡路先生が有利。

銀桂交換の後は位を拠点にして打ち込む駒を手に入れればよく

大山先生は飛車をさばきますが

本来はこういう銀を食いちぎって攻めるのが調子です。でも自玉が薄すぎて角を逃げるようではどうにもなりません。

反撃で桂を打っても

その桂を使われるありさま。

投了図。
淡路先生の快勝譜、大山先生は疲れていたんですかね。そういえば4連敗です。じっと動かないでいられる淡路先生は手ごわいです。大山先生は一気によくしようと積極的な中盤でしたが、それが裏目に出ました。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山棋聖
後手:淡路仁茂5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 6八銀(79)
6 6二銀(71)
7 5八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5二金(61)
13 5六歩(57)
14 5四歩(53)
15 2八玉(38)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 7四歩(73)
19 3八銀(39)
20 8五歩(84)
21 7七角(88)
22 4二銀(31)
23 6七銀(68)
24 5三銀(42)
25 7八金(69)
26 6四歩(63)
27 4六歩(47)
28 4二金(41)
29 3六歩(37)
30 7二飛(82)
31 4七銀(38)
32 7五歩(74)
33 同 歩(76)
34 同 飛(72)
35 7六歩打
36 7二飛(75)
37 3八金(49)
38 6三銀(62)
39 5九飛(58)
40 7四銀(63)
41 3七桂(29)
42 9四歩(93)
43 9八香(99)
44 9五歩(94)
45 2六歩(27)
46 4四歩(43)
47 5五歩(56)
48 同 歩(54)
49 同 飛(59)
50 5四歩打
51 5九飛(55)
52 4三金(52)
53 6八角(77)
54 7五歩打
55 7七金(78)
56 7六歩(75)
57 同 金(77)
58 7五歩打
59 7七金(76)
60 6五歩(64)
61 5六銀(67)
62 7三桂(81)
63 6五歩(66)
64 同 銀(74)
65 6六歩打
66 7四銀(65)
67 4五歩(46)
68 同 歩(44)
69 同 銀(56)
70 4四歩打
71 5六銀(45)
72 8六歩(85)
73 4六角(68)
74 3三桂(21)
75 2五桂(37)
76 同 桂(33)
77 同 歩(26)
78 6四桂打
79 6七銀(56)
80 4五歩(44)
81 3七角(46)
82 7六歩(75)
83 8六金(77)
84 6五歩打
85 5六桂打
86 5五歩(54)
87 6四桂(56)
88 同 銀(53)
89 7六金(86)
90 4六桂打
91 同 銀(47)
92 同 歩(45)
93 同 角(37)
94 6六歩(65)
95 同 金(76)
96 4五歩打
97 3七角(46)
98 6五銀(74)
99 5五金(66)
100 同 銀(64)
101 同 飛(59)
102 同 角(22)
103 同 角(37)
104 4四銀打
105 6四角(55)
106 6九飛打
107 5五桂打
108 同 銀(44)
109 同 角(64)
110 2六桂打
111 2七銀打
112 3八桂成(26)
113 同 銀(27)
114 6七飛成(69)
115 4四歩打
116 同 金(43)
117 投了
まで116手で後手の勝ち

大山先生の中飛車に淡路先生は急戦です。

棒銀かと思ったら袖飛車に。これは古い指し方です。

大山先生も玉頭の袖飛車かと思ったら普通に両方のツノ銀を完成。

淡路先生はスムーズに74銀の形を作れるのですが、そこからすぐに攻められるわけでもありません。角筋を止めて陣形整備です。

7筋から小競り合いが始まり

今度は6筋から。

ここで銀交換できないのが73桂と跳ねたからで、対抗型では74銀73桂は好形であるとは言えません。

大山先生は4筋の歩を交換して

86歩を手抜いて46角でけん制します。まあ86同歩は88歩でまずいわけですが。ここで33桂に25桂から交換したのがうまくありませんでした。

7後手に桂を有効に使う筋があって

6筋が危険、というか歩を持てば85歩や88歩もありますね。

大山先生は56桂と合わせてしのぐのですが

4,5筋に位を取られて桂を打ち込まれます。これで淡路先生が有利。

銀桂交換の後は位を拠点にして打ち込む駒を手に入れればよく

大山先生は飛車をさばきますが

本来はこういう銀を食いちぎって攻めるのが調子です。でも自玉が薄すぎて角を逃げるようではどうにもなりません。

反撃で桂を打っても

その桂を使われるありさま。

投了図。
淡路先生の快勝譜、大山先生は疲れていたんですかね。そういえば4連敗です。じっと動かないでいられる淡路先生は手ごわいです。大山先生は一気によくしようと積極的な中盤でしたが、それが裏目に出ました。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山棋聖
後手:淡路仁茂5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 6八銀(79)
6 6二銀(71)
7 5八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5二金(61)
13 5六歩(57)
14 5四歩(53)
15 2八玉(38)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 7四歩(73)
19 3八銀(39)
20 8五歩(84)
21 7七角(88)
22 4二銀(31)
23 6七銀(68)
24 5三銀(42)
25 7八金(69)
26 6四歩(63)
27 4六歩(47)
28 4二金(41)
29 3六歩(37)
30 7二飛(82)
31 4七銀(38)
32 7五歩(74)
33 同 歩(76)
34 同 飛(72)
35 7六歩打
36 7二飛(75)
37 3八金(49)
38 6三銀(62)
39 5九飛(58)
40 7四銀(63)
41 3七桂(29)
42 9四歩(93)
43 9八香(99)
44 9五歩(94)
45 2六歩(27)
46 4四歩(43)
47 5五歩(56)
48 同 歩(54)
49 同 飛(59)
50 5四歩打
51 5九飛(55)
52 4三金(52)
53 6八角(77)
54 7五歩打
55 7七金(78)
56 7六歩(75)
57 同 金(77)
58 7五歩打
59 7七金(76)
60 6五歩(64)
61 5六銀(67)
62 7三桂(81)
63 6五歩(66)
64 同 銀(74)
65 6六歩打
66 7四銀(65)
67 4五歩(46)
68 同 歩(44)
69 同 銀(56)
70 4四歩打
71 5六銀(45)
72 8六歩(85)
73 4六角(68)
74 3三桂(21)
75 2五桂(37)
76 同 桂(33)
77 同 歩(26)
78 6四桂打
79 6七銀(56)
80 4五歩(44)
81 3七角(46)
82 7六歩(75)
83 8六金(77)
84 6五歩打
85 5六桂打
86 5五歩(54)
87 6四桂(56)
88 同 銀(53)
89 7六金(86)
90 4六桂打
91 同 銀(47)
92 同 歩(45)
93 同 角(37)
94 6六歩(65)
95 同 金(76)
96 4五歩打
97 3七角(46)
98 6五銀(74)
99 5五金(66)
100 同 銀(64)
101 同 飛(59)
102 同 角(22)
103 同 角(37)
104 4四銀打
105 6四角(55)
106 6九飛打
107 5五桂打
108 同 銀(44)
109 同 角(64)
110 2六桂打
111 2七銀打
112 3八桂成(26)
113 同 銀(27)
114 6七飛成(69)
115 4四歩打
116 同 金(43)
117 投了
まで116手で後手の勝ち