ダーマトグラフ 水彩絵の具 F3
この前に、少しの間、古い友人の応援に行くと書いたことがある。
バスから、途中2度の乗り換えをする電車、そして最後にもう一度バス。
ちょうど片道2時間半をかけて通っている。
判断、決断を常時要する仕事だから、しばらくぶりの自分にはかなりの緊張を
要することである。
屋外での仕事であってみれば、汗の滴りも並みではない。
行き帰りの車内で「あなたへ」を読んだ。
高倉 健がこれを原作とする映画に主演するとの帯び書きに釣られて買った
ものである。
「それも良かろう草が咲いている」
「このみちをたどるほかない 草のふかくも」
種田山頭火の句が、適所に織り込まれ、
「人生には賞味期限がない。
いまこの瞬間を、大切に、ていねいに味わいながら生きていく。
賞味期限が切れるまで、ずっと」
と云う記述にも考えさせられたし、主人公の亡き妻を偲ぶ書込みにも、思い当たる
ことも沢山あって、格好が悪くて書面から顔を上げられないこともあった。
貼り付けた絵は古いものである。
目を通してくださりありがとうございました