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競馬の記憶 第7回 クライムカイザー

2005-12-06 16:03:33 | 競馬(思い出)
その年のダービー馬が、1ヵ月半後に、札幌競馬場を走った。
もちろん、ディープインパクトではありません。
ディープインパクトも確かに、札幌競馬場を走りましたが、あくまでも調教としてであり、レースには使っていません(笑)。

クライムカイザー、まさにこの馬が、その前代未聞の行為を行ったのです。
しかし、それはあくまでも、脇役の存在でしかありませんでした。

当時、このクライムカイザー以上の人気を背負っていたのが、「天馬」といわれたトウショウボーイです。 ダービーでは、クライムカイザーの不意打ちに遭い、2着になりましたが、その人気は絶大でした。
そして、時の「ダート王」グレートセイカンの調教師が、「ダートなら、グレートセイカンの方が強い」という発言を、受けたかどうかは別にして、その対戦がダービー後、1ヵ月半の札幌記念で実現したのです。
札幌競馬場は、まだ芝コースが無かったため、もちろん札幌記念もダートで行われていました。
入場者数、約6万人は、今でも札幌競馬場の最高記録として残っています。
ダービー1,2着馬が揃って、ダートの王者と対決するという構図は、現在ならとても考えられない展開です。たとえるなら、ディープインパクトが「帝王賞」に参戦するようなものです(ちょっと違うか?・笑)
トウショウボーイには「レース経験を積ませる」という大儀名分がありましたが、クライムカイザーは、「意地」以外には考えられない参戦です。というのも、ダービーが12戦目だったからです。

結果は1着グレートセイカン、2着トウショウボーイ、3着クライムカイザー。
1着と2着は鼻差で、斤量はトウショウボーイの方が1kg多い58kg。
やはり、トウショウボーイは強かったという内容でしょう。
クライムカイザーは、8馬身も離されている。

その後、クライムカイザーは、故障がちで、勝てないまま引退してしまった。
ダービー馬には、それに相応しいローテーションがあるんじゃないか?、と声を大にして言いたい。
このあと時代は「TTG」3強を迎えるのだが、もう少し彼を大事に使っていたら、「TTCG」4強の時代になっていたかもしれない。
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