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競馬の記憶 第47回 テンポイント(その2)

2006-10-12 18:05:58 | 競馬(思い出)
前回の続き。

さて、
復帰戦の京都大賞典で3着と、まずまずの試走を見せてくれたテンポイント。

いよいよ3冠最後のレース「菊花賞」に駒を進めました。

ライバルは元気なまま、夏を越して来ています。
皐月賞馬トウショウボーイは、トライアルの神戸新聞杯、京都新聞杯と連勝。そのスピードで他馬を圧倒していました。

また、ダービー馬クライムカイザーも、トライアル2戦に出走し、共にトウショウボーイに次ぐ2着を死守。
距離が伸びる本番に向けて、良いデモンストレーションが出来ました。

菊花賞・・・。
1番人気は、トウショウボーイ
2番人気は、クライムカイザー
そして、テンポイントは3番人気です。

当日の馬場は「重馬場」、トウショウボーイには不利な条件となりました。

テンポイント、トウショウボーイは、共に好位に付け、クライムカイザーは後方からレースを進めた。

テンポイントは、直線入り口で早々と先頭に立ち、逃げ込みを図りました。
それを必死に追いかける形になったトウショウボーイ。
クライムカイザーは、レース展開的に仕掛けが遅れました。
後方から追い上げるも、前を行く2頭には、とうとう追い付く事が出来ませんでした。

しかし、レースを制したのは、トウショウボーイでも、テンポイントでもありませんでした。

直線で、上手くインコースを進んだ伏兵、グリーングラスが、重馬場を苦にせずに、内ラチ沿いをグイグイと伸びて、見事栄冠を手にしたのです。

この時から、TTG時代が始まりました。

振り返ってみれば、至極当たり前の結果でありますが、
当時のファン心理は相当複雑でした。

テンポイントは、宿敵トウショウボーイには先着したのですが、その先に、条件戦を勝ったばかりの、全く無名の馬がいたのですから・・・。

その年の有馬記念は、トウショウボーイとテンポイントが、1、2フィニッシュ。
2頭の実力が、抜きん出ていたことを証明しましたが、
テンポイントのファンは、またしてもトウショウボーイに先着を許してしまった事が、とても残念でした。
それは、テンポイントの小川調教師も同じ思いで、「打倒、トウショウボーイ」がいつの間にか、陣営の合言葉のようになっていったのです。

つづく・・・。

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