ファントム・競馬チャンネル

さっぽろファントムの競馬予想
競馬歴30数年の経験を元に書いてます。
2歳戦予想しません。

2005年競馬総括

2005-12-31 16:32:35 | 競馬(レース回顧・反省)
今年は、なんといっても「ディープインパクト」でした。
三冠を達成するまでの圧倒的パフォーマンスは、あのナリタブライアンに比肩するものであり、スーパースターホースの誕生は多くのファンのに喜びをもたらしました。
残念ながら、有馬記念で連勝は止まってしまい、ファンにも大きな失望を与えてしまったのは、記憶に新しいことです。
しかしながら、2着であります。けっして今後の活躍を悲観する成績ではありません。むしろ、ここから始まるであろう、この伝説の「第二章」こそが、我々、ファンを熱くさせてくれるだろうと、大いなる期待を持ちたいと思います。

そして、牝馬の活躍。
宝塚記念のスイープトウショウ
天皇賞・秋のヘヴンリーロマンス
特に後者は、初の天覧レースであり、レース後の、松永騎手の一礼は、予定されていた儀式とはいえ、多くの競馬ファンに感銘を与えてくれました。折りしも、女系天皇の是非が議論される中、なんとも象徴的な牝馬の優勝でした。

海外での活躍も年々多くなってきました。
シーザリオのアメリカンオークス
ハットトリックの香港マイル
また。ゼンノロブロイの英国での2着も立派なものです。
今後も、ますます、海外レースでの活躍が期待できそうです。
特に、ハーツクライは、はやくも、英国への遠征計画を打ち出しました。ディープインパクトを除けば、勝つべくして勝った有馬記念は、この馬の新たな可能性を見出すレース振りでした。
インパクトとの対戦も、来年の大きな楽しみの一つになりました。

そして、いよいよ、サンデーサイレンスの最終世代のクラシックです。
このSSを継ぐものはどの馬なのか、血統的にも興味深い一年になると思います。

最後に・・・。
先日、札幌商工会議所は、老朽化の進む札幌競馬場の移転、新築の要望をJRAに提出しました。それによると、札幌ドームの隣接地に2400mのコース、さらに屋根を設けて、冬期間のレースを可能にするもの、ということで、ゆくゆくは、G1レースの設定も視野に入れて欲しい旨、ということです。
まあ、夢のような要望ですが、地方競馬衰退に伴う、馬産地の地盤沈下をなんとか食い止める方策を、官民一体となって、推進してもらいたいものです。

それでは、皆様、良いお年をお迎え下さいませ。
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音楽聴き比べ 第11回 シューマン交響曲第2番

2005-12-27 23:55:07 | 音楽聴き比べ
いや~、ちょっとマイナーな選曲になりました(笑)。
許してね・・・。

この曲を初めて聴いたのは、マゼール/ベルリン放送SOのレコードでしたが、まったく印象に残ってません(笑)。 ですから、本当の意味で、この曲に出会ったのは、バーンスタイン/PMFOの演奏です。
そう、テレビで観たんです。
札幌で毎年行われている「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」の第1回目の演目のひとつです。 この曲は東京でも公演していたんじゃないでしょうか?
バーンスタインの日本での最後の公演だと思います。
オイラもシベリウスの1番を聴きました。

それはさておき、
この曲の、第3楽章の、祈りのような旋律がとても美しいですね。
感動しました。

で、実は、この曲には、2度目の出会いもあったのです。

東京にいた頃に、行きつけていたレコード屋さんで、強く推薦してくれたのが、シューマンの交響曲全集。 「そんなにいいなら、じゃあ2番を聴かせてよ」ってことで、聴いてみて、「おぅ!いいねえ。」となり、購入したのですが、それがなんと、あのサバリッシュ指揮のものだった。 聞いてビックリ!(笑)
若い頃のドレスデン国立管弦楽団との演奏なのだが、N響との演奏とは大違いの、実にダイナミックで、推進力、というか、やる気というか、音楽が前向きなのです。 まるで別人。 これはいいです。
新めの録音なら、ドホナーニ/クリ-ヴランドOも良いです。

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奇面組の思い出(その1)

2005-12-26 20:24:45 | アニメのお仕事
ディープインパクトが負けちゃいました。
でも、コスモバルクが4着で嬉しい!

ということで・・・。

今日から不定期で、奇面組を作っていた頃の裏話を、書いていきます。

テレビの放送が決まったのは、かなり切羽詰った時でした。
で、オイラの受け持ちの3話も、相当厳しいもので、本当に、ON AIRギリギリに間に合いました。

アフレコは、もちろん(?)(笑)オール原撮。
え~、「原撮」というのは、原画撮影の略でして、通常1秒間に8枚の「画」を使うのですが、これだと、1秒間に2~3枚ぐらいです。そして、ダビング(効果音とか、音楽を入れる作業)も、その画のままの最悪の状態。
しかし、普通なら20カットぐらいあるであろうリテイク(失敗カットのやり直し)がなんと、たったの「3」。そのうち、絶対直さなければならないのが、1個あったのだが、直したんだったかな?忘れちゃいました(笑)。
この回は、野球もので、巨人の星のパロディ風。
で、問題の一ヶ所は、消える魔球のところです。
覚えている人がいたら、教えて下さいませ・・・(汗)。

業界に入って、まだ半年過ぎたばかりの頃のことでした。
妙に「達成感」があったのを、覚えています。
シリーズ中、この回だけ、「初号試写」をやっていません。
撮影終わって、即、原版組み。
放送前日、深夜にかろうじて納品しました。
しかし、テレビ局的には、「当日納品」扱いで、上の人たちは、かなり、やばかったらしいです。
ってゆうか、一番怒られたのは、テレビ局の担当プロデューサーであったと思います。
でも、そういうことを現場に言ってこない人でした。
土屋さん!、ありがとうございました。
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サンデーインパクト!

2005-12-25 16:50:50 | 競馬(レース回顧・反省)
ディープインパクトが


負けた 。


確かに、菊花賞の時よりも、調子は落ちていたように思う。
武豊騎手のテンションも、その時よりは、トーンダウンしていたように思う。

しかし、まさか、負ける、とは思えなかった。

敗因は何か?

慎重に乗りすぎた・・・のではないか?

それに比べると、ハーツクライのルメールは、ファインプレーだ!。
追い込み一辺倒の馬を、先行させて、見事に粘りこんだ。

素晴らしい!
やはり、外国の一流ジョッキーは

 違う 。


ジャパンカップ、2着の反動なんか、微塵も感じない
堂々の勝利。 天晴れ!

そして、もっと驚いたのは、


コスモバルク 4着


正直、もう終わった馬だと思っていた。
そう思っていたオイラは恥ずかしい。
ディープは負けない、と言った事より、恥ずかしい。

五十嵐冬樹くん、

あなたは、正しかった!!


岡田さん言っておく。

もう二度と
騎乗方法に口を出すな!


オイラ的には、ディープインパクトが負けた事より、
コスモバルクが、4着に来た事の方が、はるかに衝撃的だ。


しかし、競馬は、本当に解からない。
ただ、これだけは言える。

あの大川慶次郎さんが、ルドルフが負けたときに

「競馬に、絶対は無い!」

と、含蓄を持って、言われたことを、改めて、心に刻んでおこう・・・と。
そして、いつか、

「競馬に絶対が、ありました」

と、言いたくなるような馬が、出現して欲しいものだ、と強く思う。

オイラ達は、そういう馬を

待っているのだ!!
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有馬記念

2005-12-23 19:04:56 | 競馬(レース予想)
まず、タップダンスシチーだが、さすがに8歳馬に印を付けるのは厳しい。
掲示板もギリギリか。
ハーツクライも無印。
前走、馬群を突いて出てきたのには驚いたが、印象としては、中山不向きと思う。
掲示板まで。

さて予想。
勝つのは、6番ディープインパクトで、間違いないっ!
ってゆうか、普通に競馬を観てる人なら、本命以外ないと思うが・・・。
仮に、ロブロイとの斤量差が逆でも、印の変えようは無いと思う。

2番手も、その3番ゼンノロブロイ。堅実だ。
無理にディープを負かしにいこうとしなければ、2着は確保できる。

以下、3着争いに4頭挙げてみた。
まず14番リンカーンは、天皇賞の惨敗が不可解だが、このレースは2着の実績があり、レースのペースが速くなるのは歓迎だ。
5番スズカマンボは、この秋3戦目で、走り頃だと思う。ただ、中山がどうかだ。
15番デルタブルースは、中山に実績があり、さらに、このレース3連覇中のペリエ鞍乗は心強い。
最後に7番ヘヴンリーロマンス。侮れない。牝馬といえども天皇賞馬だ。

◎  6番 ディープインパクト
▲  3番 ゼンノロブロイ
△  5番 スズカマンボ
△  7番 ヘヴンリーロマンス
△ 14番 リンカーン
△ 15番 デルタブルース

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

結果

 1着 10番 ハーツクライ
 2着  6番 ディープインパクト
 3着 14番 リンカーン
 4着  4番 コスモバルク
 5着 13番 コイントス
 6着  7番 ヘヴンリーロマンス

 8着  3番 ゼンノロブロイ
10着  5番 スズカマンボ
11着 15番 デルタブルース
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競馬の記憶 番外編 最強馬の称号

2005-12-22 23:46:54 | 競馬(思い出)
第50回目の有馬記念の枠順が決まった。
その年の日本での最強馬を決めるレースも、遂に半世紀の歴史を刻んだ。
しかしながら、歴史の中での最強馬は、どう決めるのだろう?

世代の違う名馬たち、その時代を代表する最強馬、
この有馬記念の勝ち馬の中から、見つけ出すとすれば・・・
勝ちタイム?、いや違う。
勝った回数?、それも違う。

それは、いかに勝ち続けているか、だと思う。

そう考えると、現在のところ、2勝して、なお且つ、負け数が最も少ないのは、
シンボリルドルフである。
今の3歳、4歳で連覇している。負け数も2つ。
他にも連覇、及び2勝馬はいる。
スピードシンボリ、オグリキャップ、グラスワンダー、シンボリクリスエス。

シンザンやナリタブライアン、テイエムオペラオーなどは、あれほど強いという印象がありながら、1勝だ。
そして、メジロマックイーンに至っては、ダイユウサクに差されて、2着だ。
複数勝っていれば、強いというつもりはないが、やはり、それだけ長く活躍した証にはなろう。

異論を唱える方もいると思うが、今日は、あえて、シンボリルドルフを最強馬としておく。 それは、今回の主役がディープインパクトだからです。

彼が、このルドルフを越える名声を得るためには、まず第一に、今回のレースは負けられない、ということ。
しかも、史上初の無敗の有馬記念馬となっても、ルドルフのように、ジャパンカップに挑戦していないことを挙げる。
そう考えると、ルドルフの勝利はとてつもなく大きいし、偉大だ。

ディープがこの壁を乗り越えても、ルドルフはもっと上にいる、と、オイラは言っておきたい。 
ディープがルドルフを越えられるかどうか、あとは、来年の話です。

そうそう、オイラは、ディープインパクトはルドルフを越える馬だと思っていますよ、念のため・・・(笑)。
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音楽聴き比べ 第10回 ベートーヴェン 第九

2005-12-21 17:10:27 | 音楽聴き比べ
年末なので・・・(笑)。

日本の暮れの風物詩のように言われて久しいですが、昨今は海外でも、演奏回数が増えているようです。

たぶん、クラシックファンが、ライヴで聴く機会が一番多い曲なんじゃないでしょうか? っていうか、日本のオーケストラでもっとも演奏回数の多い曲目?(笑)

オイラも当然、何度かホールへ足を運びました。
もっとも印象に残っているのは、山田一雄さん指揮の新星日響と札響の2つ。
前者は、まさに祝祭的な、エネルギー全開の演奏。
かたや後者は、驚くほど禁欲的な、祈りのような演奏。

札響との演奏は、チクルスの一環でしたからCDになっています。
むろん、新星日響との演奏も、オイラが聴いたものではないですが、あります。

さて、この曲は、誰の指揮のものでも、とにかく、一度は聴いてくだされば、それでいいです。 お店の方の薦めるものを聴いて下さい。
これ!というものをどうしても、と言うのであれば、フルトヴェングラー/バイロイト祝祭Oのものです。ただし録音は古いですので、あしからず。

オイラの愛聴盤は、ベーム/ウィーンPOです。
それと、フリッチャイ盤、ガーディナー盤、山田/新星日響盤。
あ、クーベリックのもいいです。
まあ、結局、誰のでもいいのかもしれません(笑)。

ようは、これを聴きながら、世界平和を祈っていただければ、それでいいです。
そういう曲です。
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競馬の記憶 第9回 マルゼンスキー

2005-12-20 14:47:17 | 競馬(思い出)
8戦8勝

ニジンスキーの直仔として、日本で生まれながら、
当時の規則でダービーに出走出来なかった、マルゼンスキー。

持ち込み馬なのに「外車」 とか
「スーパーカー」 とか、呼ばれていた。

確かに、その時代は「スーパーカーブーム」だったけど・・・。

朝日杯3歳S(現朝日杯FS)では、他陣営が畏れをなして出走回避。
ギリギリの6頭立てでレースは辛くも成立。
案の定、2着ヒシスピードに大差のレコード勝ち。

定かな記憶ではないが、スポーツ紙には、

「有馬記念で走らせても、十分、勝負になる。」

ようなことも書いてあった。
折りしも、その年の有馬記念は、
トウショウボーイ、テンポイント(現3歳世代)の1,2フィニッシュ!

それぐらい、圧倒的なパフォーマンスを見せていた。

翌年、ダービー直前に、主戦の中野渡騎手が、

「賞金はいらない!枠も大外でいい!
だから一緒に走らせてくれ!!」

と、懇願したのは、あまりにも有名な逸話だ。

もうひとつ、この馬に関するの逸話がある。
当時、アメリカの無敵の三冠馬シアトルスルーに対して
地元のマスコミは、

「もはや、アメリカに敵はいない、
      彼を負かすとすれば、

それは日本のマルゼンスキーだ! 」

と、書いたとか・・・。

海外でも話題に上るほど、彼の血統は優れていた。

もちろん、種牡馬としても優秀な成績を残した。

ダービー、菊花賞をはじめ、何頭もの重賞勝ち馬を輩出している。

マルゼンスキーは、とうとう、一線級と手を合わせることなく引退した。

彼にとっては、残念なことであるが、
他の馬にとっては、これ以上無い、幸運だったと言える。

彼が出走するはずだった有馬記念。
その直前に屈腱炎を発症し、そのまま引退した。


その有馬記念は、例の「世紀のマッチレース」

テンポイントがトウショウボーイに勝ったレースだ・・・。
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阪神牝馬S・CBC賞

2005-12-17 15:51:07 | 競馬(レース予想)
阪神牝馬S
5番アドマイヤグルーヴの引退レースですね。
男馬に混じって、よく戦ってきました。
鞍上も武豊騎手に戻って、負けたくない一戦で、心情的には本命に推したいところですが、そうは問屋が卸しません(笑)。
本命は、2番ラインクラフト。
56kgと過去最重量となりますが、それでもアドマイヤより1kgマイナスです。春のマイル女王としては、負けられない一戦です。
馬場が渋れば、1番ライラプスも台頭。ペリエの10番レクレドールまで。

◎  2番 ラインクラフト
○  5番 アドマイヤグルーヴ
▲  1番 ライラプス
△ 10番 レクレドール

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

結果

 1着  5番 アドマイヤグルーヴ
 2着  3番 マイネサマンサ
 3着 10番 レクレドール
 4着  2番 ラインクラフト

 8着  1番 ライラプス

>>>>>>>>>>>>>>>>>

CBC賞

◎  6番 シーイズトウショウ
○  8番 マルカキセキ
▲  5番 ビッグプラネット
☆  2番 シンボリグラン
△ 11番 ウインラディウス

※ 降雪のため中止
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音楽聴き比べ 第9回 チャイコフスキー「悲愴」

2005-12-16 18:09:47 | 音楽聴き比べ
「悲愴」。
このタイトルからして、気が滅入る感じがした。
最初に聴いたのは、マルティノン/ウィーンフィルの録音でしたが、これがまた、なんとも「美しい」音楽に聴こえました。もちろん、曲想は悲しみに満ちたものです。でも、エンディングの部分では、苦しみから解放された、「安らぎ」すら感じました。聴く機会は間違いなく少ない曲ですが、哀しいことがあった時には、いつも聴いている曲です。
デュトワ/モントリオールSOの演奏もマルティノンに近い傾向があり、録音も新しいです。 カラヤンや、ムラヴィンスキーのものが、万人向けの優れた演奏だとは思いますが、個人的には、マルケビッチがN響を指揮したライブが好きです。
ロシア的なロマンティシズムが肥大化した極致の演奏ですが、チャイコフスキーが表現したかったであろう、生々しい絶望感がリアルに音化されていると思います。

1枚、手元に置くのなら、カラヤンが7回目の録音で、ウィーンフィルを振ったものが良いでしょう。 カラヤン嫌いの人でもこの曲だけは別と思います(笑)。
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