ファントム・競馬チャンネル

さっぽろファントムの競馬予想
競馬歴30数年の経験を元に書いてます。
2歳戦予想しません。

オルフェーヴルについて

2012-11-27 00:35:14 | 競馬(その他)
ジャパンカップの回顧の前に、
オルフェーヴルという馬について、
今一度考察したいと思います。


オイラは、この馬には、
それほどの強さを感じていませんでした。

昨年の有馬記念を勝った時も、
そこそこ通用するな・・・ぐらいにしか思っていませんでしたが、
あの、阪神大賞典を見て、
とんでもない怪物だと、そう思い直したものです。

あんなレースが出来る馬は、今まで見たことがありません。

かのマルゼンスキーが、
一度レースをやめかけて、走り直したということはありました。
それ以上のパフォーマンスです。

能力が、ずば抜けているのは間違いないです。
その片鱗は、
凱旋門賞でも見せてくれましたね。

ただ、
オルフェーヴルは、レースをしていません。
他の馬と、競走をしているという感覚が無いのです。

だから、「勝負根性」なんて、微塵も持ってません。

勝ったレースを見ても、
他の馬を、追い抜こうなんて、そんなレースをしていません。
他の馬に関係なく、わが道を行く・・・的な?
そういう馬です。

接戦になっている場合、
結果的に、相手馬に併せる行動は、
多分、そういうレースを経験して、そういう覚え方をしたのでしょう。
それは、相手馬に併せに行ってるのではなく、
単に、斜めに走っている、ということです。
それも内側に、ヨレるように・・・です。

直線でいつも、内側にヨレるのは、そのためだと思います。
競馬場では、お客さんの前に来たら、内側に向かって斜めに進む、
そう覚えてしまっているのでは、ないでしょうか?


マルゼンスキーに、ちょっと戻りますが、
彼が、一度、レースをやめかけたのは、
返し馬の時に、その場所で立ち止まったから・・・ということです。

マルゼンスキーも、レースという感覚は無かったのでしょう。
それは、あくまでも、人間の都合の世界のことです。

そう考えると、
オルフェーヴルも、
学習する方向性、内容は違っても、
マルゼンスキーと似たような感覚で、
レースを走っているのかもしれません。


以上のことは、あくまでも、オイラの仮説です。



オルフェーヴルのレースを、ひとつずつ、検証したわけでもなく、
そういうことは、専門家の人がやればいいことです。

ただ、
オルフェーヴルの、あの能力、
そして今回のゴール前の攻防、
それらを見て、実際にそう考察すれば、
彼の行動(走り)の一端が、理解出来るように思います。


彼自身、他の馬とは、一線を画している。
レース自体は、相対的なものですが、
彼は、それに関係なく、
彼の本能のままに、走っているに過ぎない。
なので、併せ馬は、意味が無い。


これらのことを理解したうえで、
オルフェーヴルに騎乗する必要があります。

他の馬との駆け引きは、彼自身嫌っていることかもしれません。
そうさせられる事が、嫌なんだと、考えるべきです。

勝ち負けは、人間が勝手に決めていることで、
彼には、そんな概念は無い・・・そう思います。


今のスタッフは、騎手を含めて、
これまでの考え方をやめて、
オルフェーヴルに則した乗り方を考えることが必要でしょう。

いや、
今のままでも、十分に、勝ち負けする能力はありますから、
そのままでも、仕事としては、問題は無いです。

でも、
ファンは、もっと、
よりスケールのあるオルフェーヴルを見たいと思っています。


ぶつけられたとか、鼻差で悔しいとか、
オルフェーヴルの本質を、
全く理解していないと言わざるを得ません。

非常に残念です。

鼻差なら、ラチに平行して、まっすぐ走らせれば、
十分逆転できる差じゃないですか?

ぶつけられたぐらいで、ひるんでしまう馬じゃないです。
そう思っていること自体、
オルフェーヴルについて何も知らないということだと、
気づかないのでしょうか?

勝った時も、負けた時も、
オルフェーヴルなりに、レースを楽しんでいるのです。

あとは、騎手が、先頭でゴール出来るように、
工夫するだけです。

勝てないのは、オルフェーヴルの個性の責任ですが、
騎手やスタッフの責任でもあります。


これほどの馬なのだから、
勝てないのは、自分の責任ですと、
潔く、そう認める騎手に乗ってもらいたいです。

ファンは、それで、十分納得が出来ます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オイラが選ぶ、2010 JRA賞

2010-12-28 19:22:17 | 競馬(その他)

これは、本当のJRA賞の予想ではなく、
あくまでも、オイラが選んだものです(笑)。


  年 度 代 表 馬     ブエナビスタ

最優秀3歳牡馬     ヴィクトワールピサ
最優秀3歳牝馬     アパパネ
最優秀4歳以上牡馬  ナカヤマフェスタ
最優秀4歳以上牝馬  ブエナビスタ
最優秀短距離馬     キンシャサノキセキ
最優秀ダートホース   トランセンド

ダート部門で、若干相違がありますが、

こんなところでしょう。

今年は、昨年ほど判断が難しくなかったので、

記事にしないつもりでいましたが、

まぁ、個人的記録として、残すことにしました。

記事の公開が遅くなりましたが、

選考は、記事の日付の日時に行ってます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

当選♪

2010-02-16 00:18:15 | 競馬(その他)
え~、
本日、
いつも利用している競馬サイト
「netkeiba.com」(http://www.netkeiba.com/)さんの
10周年企画のプレゼント応募に当選しました。

松永幹夫厩舎のスタッフキャップです。

妹が、騎手時代から、松永さんのファンだったので、
当たればいいなと思っていましたが、
まさか、本当に当選するとは・・・。

世の中、捨てたもんじゃないです(笑)。







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オイラが選ぶJRA賞?

2009-12-31 16:30:08 | 競馬(その他)
これは、本当のJRA賞の予想ではなく、
あくまでも、オイラが選んだものです(笑)。


年 度 代 表 馬     カンパニー

最優秀3歳牡馬     フォゲッタブル
最優秀3歳牝馬     ブエナビスタ
最優秀4歳以上牡馬   ドリームジャーニー
最優秀4歳以上牝馬   ウオッカ
最優秀短距離馬     ローレルゲレイロ
最優秀ダートホース   エスポワールシチー


年度代表馬をカンパニーにしたのは、
秋の直接対戦で、2度ともウオッカに勝っているからです。
ウオッカのJC勝ちや、春のマイルGⅠ連勝も、もちろん大きな価値はありますが、他の馬との兼ね合いで、こうなりました(爆)。

最優秀3歳牡馬は、フォゲッタブル です。
皐月賞馬、ダービー馬は、この秋、まったく結果を残していません。
それでなくても、ロジユニヴァースのダービーは、悪い意味での「規格外」のレースで、馬場状況からして、歴史的な評価に値しないものです。(・・・と考えます)
もちろん、復帰して、重賞、GⅠレースで活躍すれば、話は別ですが・・・。

まぁ、スリーロールスでも良いとは思いますが、今後への期待を考えてフォゲッタブルとします。

最優秀3歳牝馬は、ブエナビスタ。
牝馬3冠で、レッドディザイアに、2勝1敗。
相対的な活躍を考えれば、甲乙つけがたいものがありますが、春の2冠に敬意を表します。
牡馬、牝馬の枠を取り払って、2頭選ぶなら、文句なく、ブエナビスタと、レッドディザイアですけどね・・・(笑)。

最優秀4歳以上牡馬は、ドリームジャーニー。
宝塚記念と有馬記念を、同一年で勝つのは、やはり、それなりの評価は必要でしょう。
カンパニーと、どちらが?・・・という選択は、非常に難しく、まぁ、天皇賞・秋を勝ったカンパニーを年度代表馬とすることで、落ち着かせました(笑)。

最優秀4歳以上牝馬は、もちろんウオッカ。
異議なし(爆)。

最優秀短距離馬も、ローレルゲレイロ、
で・・・、異議なし。
本来は、スプリンター~マイラーのカテゴリーなんでしょうが、今年は、マイル路線が、中距離馬に支配されました。
この「くくり」自体、あいまいですが、その分、融通も利くので、まぁいいでしょう。


最優秀ダートホースは、エスポワールシチー。
他にも、交流レースで活躍した馬もいますが、あくまでも、JRAのレースなら、ジャパンカップダートの勝ち馬ということに・・・。
もちろん、他のレースでのパフォーマンスも素晴らしいからです。


さて、本物のJRA賞は、競馬記者による投票なので、実際の馬の優劣を決めるものではありません。
そして、過去もそうであったように、必ずしも万人が認めるような結果にはならないことが往々にしてあります。
そういうものなんです(爆)。
投票内容が公表される(非公表の選択も可能)ので、それぞれの人間関係(ビジネス上)もあるでしょうし、あからさまに「胡散臭い」投票もありますよね(笑)。

なので、オイラの結果についても、文句を言わないように・・・(激爆)。

1999年度のエルコンドルパサーは、日本で走っていないのに、年度代表馬です。
それって、日本のプロ野球のMVPがイチローっていうのと、同じことだと思うんですけどねぇ・・・(笑)。

まぁ、そんなわけで、
来年も、強い馬が、強いレースをして、無事に引退してくれれば、それ以上のことはありません。
オイラは、ノミのような脳みそをフル回転して、当たる予想をして行きますよ。

ここに来て頂いてる皆様、
ありがとうございます。
来年も頑張ります。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2着ブエナビスタは、降着(3位)

2009-10-18 16:12:42 | 競馬(その他)
JRAのHPがつながりにくい状況ですが、
原因は、審議の結果、
ブエナビスタが降着になったようです。

単勝 5 320円 2番人気

複勝 3 110円 1番人気
5 110円 2番人気
12 200円 3番人気

枠連 3-6 1,370円 5番人気

馬連 5-12 1,340円 3番人気

ワイド 3-5 140円 1番人気
3-12 370円 3番人気
5-12 360円 2番人気

馬単 5-12 1,840円 4番人気

3連複 3-5-12 640円 1番人気

3連単 5-12-3 4,640円 10番人気
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前回のインフルエンザで中止の年

2007-08-18 22:59:00 | 競馬(その他)
突然、降って湧いたような、今回の馬インフルエンザによる、開催中止ですが、まあ、こういうこともあるでしょう。
いくら予防接種をしていても、病気ですから、仕方ありません。人間だって、そうなんですから・・・。
今後は、少しでも早く、競馬が再開出来る様に、万全な対策を施してもらいたいものです。
それと、
凱旋門賞に遠征予定のメイショウサムソンも感染してしまったとのこと。ん~、実に残念ですが、どの道、この状況では、健康であったとしても、渡仏は出来なかったでしょうから、スケジュールの変更など、速やかに検討すべきでしょう。
現状では、ぶっつけで臨むしかなく、それが不安であるならば、今回は、断念するのもやむを得ないと思います。
そりゃ、もちろん、ファンとしては残念ですが、仕方ないです。

さて、
今回、実に36年ぶりに、インフルエンザによる競馬開催の中止になったわけですが、前回は、1971年のことでした。

オイラには、その時の記憶はありません。
というか、そういう騒ぎがあったことを、当時は知りませんでした。

その時、オイラ11歳・・・(爆)。
でも、大きなレースは、家でTVを見ていて、有名な馬の名前ぐらいは覚えているのです。
スピードシンボリや、アカネテンリュウ、メジロアサマ・・・などなどですが、この年は、なんといっても、トウメイ・・・、らしいです。

らしい・・、というのも変ですが(笑)、当時の記録を見ると、そうなっていますので・・・(爆)。

クラシックは、春にヒカルイマイが2冠を獲り、菊花賞は、あの元祖天才福永洋一が、2コーナー先頭から、一気に押し切ったニホンピロムーテー。
春の天皇賞は、メジロムサシ。
そして、秋の天皇賞と有馬記念は、女傑トウメイが制しました。

有馬記念は、インフルエンザの影響をもろに受けて、アカネテンリュウや、メジロアサマなどが出走取り消しで、6頭立て。
当時は、有馬記念の後に、もう一週あって、「中山大障害」があったように記憶していますが、その一週分から約2ヶ月間、開催が中止になったのです。

ですから、翌年のクラシックは、日程が大きくずれ込んで、ダービーが7月9日に開催されました。

で、
この1971年にはどんなことがあったのか・・・。
ちょっと調べてみました。

高松宮杯(現・高松宮記念)が新設されました。
というか、
それまでの「中京大賞典」の名称が変っただけらしいですが、当時は2000m戦で、1200mのGⅠレースになるまでは、宝塚記念のあとに開催されるのにもかかわらず、結構、多くの一流馬が出走していたレースだったと記憶しています。
皇室の威光、恐るべし(笑)。
ナリタブライアンが出走したのも、むべなるかな、という感じがしますが、さすがに1200mでは、誰が考えても疑問で、おそらくは、JRAから、出走への強い要望があったことは、疑う余地も無いでしょう。
競馬といえども、興行です。
GⅠになって、最初のレースですから、レースの目玉として、スターホースは、欠かせない存在です。
それが「大人の社会」です・・・(爆)。

おっと、激しく脱線しました・・・。

それ以外には、
この年、ミルリーフが、初めて欧州3大レースを制覇したんですね。あのミルリーフが活躍したのは、1971年だったんですね。

それから、あの、ボールドルーラーが亡くなったのも、この年だったらしいです。

それと、
ちょっと興味深いのが、
カントリー牧場の谷水信夫さんが交通事故で亡くなっています。あの「タニノ」の冠名の(先代?)オーナーさんですね。
スパルタ調教で有名、だったらしいです。
ウオッカが凱旋門賞に行けなくなったので、その腹いせに、インフルエンザを流行らせたのかも・・・?(爆)。

冗談はさておき、
インフルエンザの年に、牝馬のトウメイが活躍したことを考えると、ウオッカも大逆襲するかもしれません。
第一、ダービー馬です。
ジャパンカップで激走しても、なんら不思議ではありません。
ちょっと、注意していた方が良いかもです。
もっとも、出て来れば、人気になるでしょうけどね(爆)。

てなことで、
予想がない分、雑談の、今週の更新でした。

チャンチャン♪
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メイショウサムソンの鞍乗に武豊騎手

2007-06-29 23:10:42 | 競馬(その他)
メイショウサムソンの、
凱旋門賞での鞍乗が、武豊騎手に決まった。

(→)記事

主戦の石橋騎手の心中は、いかばかりか?

確かに、武豊騎手は、海外での騎乗経験も豊富で、ある程度、安心して任せられる日本の第一人者だ。

しかしながら、
これまでの石橋騎手の騎乗に、特に問題は無く、サムソンファンの中にも、「石橋騎手で行って欲しい」という思いは、少なくないはずだ。

石橋騎手にとっても、一生に一度、巡ってくるかどうかの凱旋門賞出場を、乗り替わりで譲らなければならないことを、どういう思いで、受け止めているだろう?

しかし、決まってしまった事は、しょうがない。
今後は、サムソンがベストを尽くせるように、サポートに回ってくれるだろうし、何より、石橋騎手自身が、サムソンの健闘を期待していることだろう。

さて、
武豊騎手にとっては、願っても無い、昨年のリベンジを果たす機会に恵まれた形になったわけだが、もちろん、馬の絶対能力は、ディープインパクトには及ばない。
しかし、
競馬は、それのみで結果が出るわけではない。
馬場との相性が、大きなファクターを占めるだろうが、それは、走ってみなければわからない。

あとは、サムソンの類稀な勝負根性を、いかに武豊騎手が発揮させることが出来るか?それに懸かっている。

少なくとも、石橋騎手が納得できるような騎乗をしなければならないと、オイラは思う。

武豊騎手にとっては、二重のプレッシャーかもしれない。
しかしそれこそが、今、彼が背負っている、使命なのだと、
オイラは、そう思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウオッカは、何故負けたか?

2007-06-26 00:43:57 | 競馬(その他)
宝塚記念、1番人気は、ウオッカだった。
このことを不思議がる人は、
まあまあ、競馬に詳しい人だと思う。
逆に、
もっともだと思う人は、競馬を始めて間もない人か、あるいは、競馬を長く見ている人です。

全てがそうだ、というわけではありませんが、3歳戦と古馬戦では、レースの中味が違います。
古馬の重賞ともなれば、道中の流れも、3歳戦に較べれば、単純なものではありませんし、もちろん、時計も速くなります。
馬は、本来、集団で走る生き物ですから、その集団の流れにどうしても合わせようとしますから、そのスピードがその馬のペースに合わなければ、力を発揮できないという結果になるものなのです。
ですから、強い馬というのは、その適応範囲が広い馬であるともいえるでしょうし、また、勝つ馬は、丁度自分に適した流れだったともいえます。

毎年行われる、あるいは、毎週行われる、同じ条件(距離など)のレースでも、馬場状態や、参加する馬の個性によって、その中味は千差万別です。
オープンクラスの馬たちの、絶対能力の差は、ほとんど無いと言ってもいいくらいです。
もちろん、飛び抜けた能力を持つ馬も、たまにいます。
それが、ディープインパクトだったり、シンボリルドルフだったりの、いわゆる名馬と言われる馬たちなわけですが、そういう馬たちでも。負けたりすることもあるのが競馬です。

話を戻しましょう。

競馬を長く見ている人は、ウオッカの一番人気をどうして不思議に思わないか、ということですが、答えは簡単です。
普段のレースより、競馬を知らない多くの人が馬券を買うからです。いわゆる、人気に流される、という現象ですね。
GⅠレースは、普段競馬を見て無い人も多く参加するレースですから、マスコミに多く取り上げられるような馬は、ある程度、人気先行となってしまいます。人間で言えば、「ハンカチ王子」「ハニカミ王子」といった所でしょう。
そういった部分で、馬券が買われる事は、長く競馬を見ていれば解かることです。

また、
競馬に限らず、大衆は、よりヒーロー的な存在を求めています。そういう期待感は、時に、我々ファンのみならず、プロフェッショナルな競馬関係者(いわゆる予想家)をも巻き込んでしまうものなのです。

では、本題に入りましょう。

何故、ウオッカは負けたか?・・・。

まず第一に、四位騎手も言っているように、各馬ともインコースを避けて、馬群が外に固まってしまいました。
おそらく、内側は相当に馬場が悪かったのでしょう。

馬群に入れば、馬も安心して走れるのですが、そうで無い場合は、どうしても、先へ先へと、いわゆる「掛かって」しまうのです。
もちろん、そうじゃない馬もいますが、ウオッカは、今までのレースから判断するに、そういうタイプの馬です。

パトロールフィルムを見ればお解かりかと思いますが、最初の直線で、ウオッカの前は完全に空いていました。
馬群は、ウオッカの左側に出来ている状態です。
仮に、我々がマラソンをした場合でも、コースの片側に人が集まっていれば、何かしら目の前の空いたコースには不安を持つのではないでしょうか?
この先に何か(障害が)あるのか?ってね・・・。

そんなわけで、ウオッカは平常心を逸したまま、レースを走っていたのだと思います。
どんなに能力があっても、力んで走っていれば、スタミナを消耗し、最後まで力を発揮できなくなってしまいます。

第二に、ウオッカ自身がこれまでに経験したことも無いような、ハイペースになってしまったことが上げられるでしょう。

前半1000m通過が、57秒5・・・。
良馬場であったとしても、かなりのハイペースでした。
ただ、早い時期に馬群に入れていれば、もう少しは、見せ場も作れたかもしれませんが、第一の理由のように、そのチャンスがありませんでした。

馬場の状態は、勝ち時計2分12秒4が示すように、それほど悪かったとは思えませんので(もっとも、内側は劣悪だったかもしれませんが)、敗因としてあげるのは、どうかと思います。

まあ、いずれにしても、ウオッカにとって、悪い状況が重なっていたように思うのです。3歳馬故の経験の浅さが、露呈したということですね。

さて、
ウオッカはこのまま、凱旋門賞に挑戦していいものかどうかは、オイラとしては、是非、挑戦してもらいたいと思っています。
今回は、51kgという軽い斤量を味方にすることは出来ませんでしたが、ダービーで、歴代3位、上がりは歴代最速を記録している馬ですから、世界との差を見るうえで、また、3歳馬の今後の選択肢を広げる意味でも、十分に価値のあることだと思います。
もちろん、メイショウサムソンについては、昨日の回顧・反省の記事でも書きましたように、馬場適性などを考えれば、必ずしも、日本で最強とならなくても、世界で通用する馬もいることを検証できれば、これからもっと、海外への挑戦が増えるのではないかと思いますので、その意義は、とても重要だと考えます。

ところで、
オイラの本命、ダイワメジャーの大敗についてですが、一にも二にも、大幅な体重減であると、考えています。
報道によりますと、この体重減の原因は、リニューアルされた、阪神競馬場の出張馬房の劣悪な環境が原因だとか・・・。
馬房が、幹線道路に面した、極めて近いところにあるために、その騒音により、ダイワメジャーの精神状態が乱されて、飼い葉を食べなかったということらしいです。
なんということでしょう。
ただでさえ、繊細なサラブレッドなのに、そのような環境に馬房を作るなんていうのは、競馬先進国に仲間入りしたとはいえ、まだまだお役所仕事しか出来ないようです。

アンチダイワメジャーの皆さん、
今回のダイワメジャーの大敗は、そういう理由があることを、ゆめゆめ、忘れないようにして下さい。ダイワメジャーは、間違いなく、現在の日本馬のなかで、ベスト3に入る能力を持った馬であると、オイラは思っています。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダービーの忘れもの

2007-05-29 23:17:05 | 競馬(その他)
桜花賞が終わるまで、ウオッカには、ただならぬ雰囲気を感じていたのは、確かです。桜花賞以前に、ウオッカ陣営は、ダービー参戦のプランを打ち出していましたが、それも、至極、納得出来るものと感じていました。
間違いなく、ウオッカには、それだけのスケールを感じていたのです。それなのに、何故、ダービーで重い印を打てなかったのか?

まず第一に、桜花賞を勝っていれば、印は付けれたと、思っています。では何故、2着ということで、印を付けなかったのか?・・・。
負け方が良くなかった、ということと、直前の調教が良く見えなかったということ、そしてもう一つ、牝馬ということで、知らず知らずに割り引きをしていたということです。
何年か前の自分なら、間違いなく、本命、もしくは、対抗の印を打っていたでしょう。それは、期待感からです。

今回、ウオッカに印を付けなかった(実際には、ヴィクトリーに次ぐ5番手評価をしていましたが・・・)ことは、自分自身の、成長と考えたいと思っています。

第二に、冷静に判断すれば、2400mという距離への不安は、他のどの馬よりも大きく、また、牡馬の一線級との対戦も無いため、能力を測る尺度が見えなかったことです。
しかしながら、その尺度は、アドマイヤオーラがシンザン記念で、ダイワスカーレットと対戦していることで、間接的には、ある程度の物差しには、なっているのですが、そのアドマイヤオーラも皐月賞では4着。
アドマイヤオーラに印を打たなかった今回、ウオッカに自信を持って印を打つのは、難しかったという所です。

ウオッカの能力は、間違いなく抜けていましたし、それを感じていた瞬間があったにもかかわらず、そのことを忘れてしまった事は、反省しなければなりません。長く競馬を見ているということは、そういう馬を見逃さないということでもありますので、肝に銘じておきたいと思います。

さて、
逆に、今度は、◎印を打った、フサイチホウオーですが、これは、仕方ありません(爆)。データ的に、勝って当たり前のようなものがありました。
実際、レース前の発汗、イレ込みがなければ、いい勝負をしていたと思います。ただ、そういう部分も含めたものが、競馬ですから、まあ、仕方が無いと言う感じですね。

最後に、
触れておかなくては、ならない事が1つ・・・。
それは・・・、
「皐月賞を逃げ切った馬は、ダービーも逃げ切れる」・・・というデータ(?)ですが、今回、ヴィクトリーは、出遅れた上に、1~2コーナーで一気に進出してしまいました。しかも4番手という中途半端な位置取り・・・。
したがって、このデータには、当てはまりません。
あくまでも、先頭で逃げる事が条件です。
とは言っても、今回、仮に逃げたとしても、勝つことはなかったと思います。精々贔屓目に見ても、アサクサキングスとの2着争いだったでしょう。そもそも、このデータは、全く別路線の、しかも桜花賞で1~2着するような馬と一緒に走ることを想定していません。
基本的には、皐月賞組と、それ以降に台頭してくる青葉賞組との力の兼ね合いなのです。青葉賞組のレベルが突出していない限り、通用する考え方だと思います。

またいつか、皐月賞を逃げ切るような馬が出現した時、思い出してみて下さい。青葉賞のレベルが、今回のように低い場合、皐月賞馬が、ダービーも逃げ切れる可能性は、極めて高いと思います。

以上。

そして蛇足・・・。
この春の最も大きな忘れものは、
やはり、ダイワスカーレットではないでしょうか?
ウオッカといい勝負をしていた馬です、オークスに出ていたら、果たしてどんなレースをしていたでしょう? 想像するだけでもワクワクします。
距離の壁があるのかもしれませんが、ウオッカのように、そんな壁など無いのかもしれません。
叶うのなら、是非、宝塚記念に出走してもらいたいです。まだ時間はあります。牡馬の一線級と戦って、どんな走りを見せてくれるか?
彼女自身が、その大きな忘れものを

取りに来て欲しいと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有馬記念展望(1)序章

2006-12-19 23:59:48 | 競馬(その他)
いよいよ、
ディープインパクトの引退レースである、第51回目の有馬記念です。

ご存知のように、昨年のこのレースでは、ハーツクライのよもやの先行策の前に、追い込み及ばず2着に敗れたディープインパクトですが、
はたして今年はどうでしょうか?

ディープインパクトの強さは、誰もが認めるところでありますが、
馬の能力よりも、あるいは時として、そのレース展開が、大きく着順に影響してしまう有馬記念・・・。

マイラーと思われていたダイユウサクが、レコード勝ち(2分30秒6)したレース(第36回)では、あのマイル王、ダイタクヘリオスも、やはりレコードを記録するタイムで5着に粘っています。

つまり、
距離適性は、勝つための決定的条件では、ないのです。
それが、中山競馬場の特質かもしれません。

スペシャルウイークと、グラスワンダーが接戦を繰り広げた第44回の勝ち時計は、良馬場で2分37秒2です。

まあ、同じ良馬場でも、その年によって馬場状況は違いますから、一概に比較は出来ないのですが、この2つのレースの差は「6秒6」もあります。

およそ100mも差がありますが、
実際問題、ダイユウサク、ダイタクヘリオスと、スペシャルウイーク、グラスワンダーの差が、それほどあるわけは、ありませんよね。

ペースや展開が、
その馬と上手くハマった場合に勝てちゃうのが、有馬記念なんです。

もちろん、大方の有力馬は、その条件の幅がとても広いのですが・・・。

ということで・・・、
明日から、何頭かの有力馬をピックアップして、
その馬の勝てる条件を検証してみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする