三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月21日 100V(家電)仕様

2011-01-22 | メンテナンスお気楽日記
                   タイマー装置も100V対応に組み替え
これまでも、何台かは100V仕様モーターを組み込んだワインダーを作ってきた。

しかし、たいていの客先は○○工房とか、糸商の事務所用で本格的な作業機械ではなかった。
錘数も1錘3錘6錘ていどで、事務所の隅で必要な時だけ活躍する。

最近その100V仕様で、ちょっと気になる動きがある。
12錘機の作業用というか内職を目的とした、問い合わせが続いた。

200V(動力電源)のある工場ではなく、一般家庭への依頼。
糸あつかいは多少できるにしても、機械にはまったくの素人。

曲がった見かたをすれば、
これまで依頼してきた加工工場が高齢のため引退し、後継ぎは当然低賃金の為やる気なし。
困った糸商は、素人さんをそそのかし?内職斡旋の新工場?そんなところか・・・

でも仕事をするとなると、そんな甘いもんじゃないョ。
糸を買うお客さんは、以前にもましてキビシイ品質を要求している。
オニ綾対策・定量対策をクリアしての商品づくり。もちろん糸を知り尽くしたテクニックも必要。

産業機械を家庭仕様にするには、コイルやサーマルの変更だけじゃなく、人間の気持ちが一番大切。

メンテお気楽日記 1月20日 ものを作り、売るということ

2011-01-21 | メンテナンスお気楽日記
                  北陸の雪は金食い虫、もちろん他人の庭(記事に関係なかったか?)
今日、中国の高官がエライことを言っていた。
「安い中国製品で、世界はどれだけの節約が出来たことか」なんて!

おいおい、それは中国の国民の税金で飯を食っているあんたに言われたくない。
中国国内の経済格差はスゴイものがあるし、お金持ちだけを国民と思っているエゴ役人。

それより、なにより、世界のものづくり産業や経済を壊していることに早く気づいて欲しい。

偽物とまでは言わないまでも、コピー製品や二番煎じの品物は簡単に安く作ることはできる。
物の価値以上?に安ければ、多くの人が買うことも確か。だから日本の商社も飛びついた。

しかし、「もの」にはそれを作ってきた職人の知恵・技術。それを支えてきた産業の歴史があるはず。
いろいろな産業が切磋琢磨して、ものづくり・商いを行い、それを生活の糧として生きてきた。

それが今、価格競争の名のもとで多くの工場や商店が消えていくのがハッキリ見えている。

「安ければ売れる」のどこかに「ものづくり」の歪みを感じているいるには自分だけではないはず・・・

メンテお気楽日記 1月18日 高速道路は七変化

2011-01-19 | メンテナンスお気楽日記
                    やはり敦賀峠だけが雪の中・・・
今日は京都へ機械を納品する約束の日。
週末の雪で道路は最悪。朝の出発を遅らせ少しでも走りやすい様、気を使う。

ユキイロ.comで道路状態を確認、車線が黒く見えるからまずは大丈夫?のはず、と。
まずは9時すぎからは陽もさしてきて、おかげで福井を過ぎるまでは快適ドライブ。

ところが峠にかかった頃から雪模様。高速標示は50k規制、安全運転のノロノロ走行?
長いトンネルのありがたさを今更確認、「いったい誰が掘ったんだろう、アルガトウネ」

長浜・米原を過ぎる頃には、今度は一転陽ざしがまぶしい、ポカポカ陽気にコートがいらない。
名神高速に入れば、路肩の雪がドンドン少なくなっていく。エリアでの長靴すがたが恥ずかしい。

朝の心配はなんだったんだろう。機械の積み込みでは軍手をびしょびしょにしてガンバッたのに・・
トンネルを抜ける(山をひとつ越す)とこんなにも天候が変わるものなんだ。

追伸・京都での仕事を終え、帰路のドライブも天気はコロコロと変わりました。

メンテお気楽日記 1月17日 冗談から商いが成立!

2011-01-17 | メンテナンスお気楽日記
13日の記事に書いた元機屋のばあちゃんとの話。
工場の隅には、昔使っていた四つ枠が山になっていたので、

「これが高山も骨董店なら一ケ500円、インテリア用に糸捲き仕上げすれば1000円以上、
すごい財産持っているね。でもリサイクル屋に持ち込んでも10円以下、燃やせば消防署に怒られる。
様は、欲しい人あってのお宝。ゴミになるかお宝になるか、あとのお楽しみ」なんて・・・

ところが、すぐに「お宝」に成りました。

朝一番の電話が「写真の糸を巻く木枠みたいなもの、譲ってもらえるでしょうか?」
別に自分が商売をする気もなかったので、ばあちゃんに電話。簡単に「いいョ!」

でもいくらなんでも、タダで貰ってくるわけにもいかず、迷ってしまう。
10円から500円の差は大きい、結局、ばあちゃん100円世話料100円の200円、着払い。

でもまだ、ばあちゃんは「捨てるものでお金をもらうわけにはいかない」と遠慮する。
ばあちゃんにはゴミかもしれないが、欲しい人がいることが理解できないらしい。




メンテお気楽日記 1月16日 雪の降る日はコツコツと・・

2011-01-17 | メンテナンスお気楽日記
                    かってな思い込みでくみ上げてしまった・・・
一級寒波に襲われた日曜日。
人通りもなく、車も通らない。町中がシーンとしている。

こんな日は家でワラ仕事なんて、昔の人なら言っただろうが今は文明?の世の中。
京都女子駅伝も見終わって、テレビばかり見ていてもオモシロクない。

事務所のストーブを点け、作業場で中古部品をそろえる。
東京へ行く予定の機械は3錘機、できるだけきれいな姿で嫁に出したい。

油を落として、ペンキも塗った。後は組み付け確認の状態まで部品は出来ている。
「ちょっと組んでみようかな」が職人のサガというより、お人よしの始まり。

まだ、仕様の話もしていないもに、かってに自分の思い込みで組み込んでいく。
作業場はけっこう寒いので、時々事務所のストーブで手を温めながら。でも楽しい時間。

8割かた仕上がって、フッと思った。「どうやって倉庫まで運ぶ?」
いくら小さな機械でも、自分の軽ではあと2センチで入らない、それに一人ではけっこう重い。

それになにより、倉庫の前の雪が心配。除雪車の入らない道だから、雪の量が大問題。