久しぶりに天城の自然歩道、コビサワラ原生林に出かけて来ました。
場所は修善寺の奥の萬城の滝の少しばかり上の、天城の山域です。
車を林道脇に停めて、沢伝いに林道を遡ります。
林道脇の沢沿いの道には、背の高い樹木が茂っています。
が、林道脇までは高度があるので林道からはその葉を楽しめます。
これは、ブナの若葉です。
普通の場所ではこんなに近くで葉を観察できません。
今日の目的地、コビサワラ原生林の入り口です。
コースにはトラロープが張ってあって、迷いなく歩けます。
この森の主は根はりの大きなモミの大木です。
ヒメシャラやブナ、イヌシデなどの広葉樹もありますが、ここのモミや
アカガシなどの常緑樹も恐ろしいほど大きいです。
今を盛りのヤマザクラも背丈が異常に高いので、遥か上空に花が咲いています。
風があまり無いのか、ここの樹木は思う存分上空を目指していて背が高いです。
樹木も寿命があるようで、大地にひれ伏して土に戻って行く大木があります。
自然の森は、生と死が同居しています。
その樹木の上には、近くから種が飛んできて新しい生命をはぐくんでいます。
枯れた大樹の上には、小さなコケが芽生えています。
ひとつの命が尽きて、そこには新しい生命が宿っています。
昼食は少し原生林から外れた、シキミの林からです。
これだけ大きなシキミの林は初めてです。
場所によっては白い花が咲いていました。
今の季節、この場所のメインのハシリドコロ。
小さな沢に群落を作っています。
近くに群落している毒草のヤマトリカブト。
この森にはシカが多いので、毒のある植物が多いのかな。
原生林の林床もシキミが多いです。
原生林の登山道に入り口に咲いていたフデリンドウの花。
この森は小さな野草の花が少なくて、大きな樹木が大部分です。
そういえば原生林までの植林地のヒノキの下部には、シカの食害を予防して、
コモが巻かれていました。
天城の森は、シカも食べない毒草と高木だけになるのか。。。
帰り道には萬城の滝近くの遊歩道を歩きました。
沢の水は非常に綺麗で、近くの新緑が目を楽しましてくれます。
ワサビ畑も多く、天城の風景を楽しめました。
独りで人気のない山域を歩くことは、新型コロナの予防に最適かな。
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