迷宮映画館

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トラッシュ!この街が輝く日まで

2015年03月31日 | た行 外国映画
リオデジャネイロのごみ置き場で、ごみを拾って生活している少年たち。撮影場所はリオだったので、あのごみ置き場はまじなんだろうか・・と。うーん、なかなか臭いべなあ。なんとかものになりそうなものを拾って、カツカツの生活を送っている。

そこで見つけたひとつの財布。超ラッキー!中身はもちろんいただいて、今日はちょっとごちそう。しかーーし、その財布にはとんでもない秘密が隠されていた!!官憲がやってきて、血まなこで財布を探している。この時点で、警察にはもう相談できない。頼りになるのは、自分たちだけ。財布の中にあったコインロッカーの鍵を足掛かりにして、一つ一つステップを踏むように、謎を解いていく。

警察は追っかけてくるし、地元の有力者、政治家すらも敵。命の危険にさらされながら、これはきっと良いことなんだ!正義なんだ!それをするのが自分たちに課せられた使命なんだ!!の気持ちで、少年たちは奮闘するのであります。

いやはや、これがまじだったらやばいっしょ!というような内容なんですが、マジじゃないですよね。警察も、政治家も、サッカー協会に、オリンピック委員会まで、汚職まみれ。「シティ・オブ・ゴッド」みたく、これがまかり通る街なんすか・・・・という暴力にまみれたのは昔のことで、今はすっかりクリーンになったんです。。。。と、大いに宣伝したいと思うのですが、どっかからクレームは入らなかったのかしら・・・と、心配してしまいました。

汚職まみれの世の中を、少年たちが乾坤一擲、大逆転で暴く爽快な部分もあるのですが、なんかしっくりこなかった。ただの物語として見ていいのか、いや現実なんですよ~と見たほうがいいのか、どっかで居心地の悪さを感じましたです。

最後の最後のけりのつけ方も、教育上どうなんだろうと。話はさすがにうまいし、素人同然だったという少年たちもとってもいい。、少年たちに免じて、良しとしますか。

◎◎◎○

「トラッシュ!この街が輝く日まで」

監督 スティーブン・ダルドリー
出演 リックソン・テベス エデュアルド・ルイス ガブリエル・ウェインスタイン マーティン・シーン ルーニー・マーラ


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4 コメント

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あのラストは (kon)
2015-04-02 10:10:47
あれしか方法はなかったのか。お金。
本当にしっかりした子達で。
基本大人はあまり必要なく進む。その後は大丈夫なのかしら??

宣伝があまりなく、あの名監督作にしては地味に過ぎ去って行った感じ・・。
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>konさま (sakurai)
2015-04-19 19:56:14
ファンタジーにしちゃ、生々しいし。
なんとも表現が難しい映画でしたね。
こういう切り口に挑んだ監督の勇気はすごいと思いました。
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こんにちは (maki)
2015-06-11 09:20:34
ラストの後の少年少女たちの安否が気にかかりますが
一種の冒険ファンタジーであるからして
大丈夫だと思いたいです、はい

シティ・オブ・ゴッドとか、ミリオネアとか、
そういう類いの作品かと思っていたので
まさか冒険物とは思わずおもいがけず拾い物でした
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>makiさま (sakurai)
2015-07-05 20:52:51
ちょっとファンタジー入ってましたもんね。
性善説傾向の監督さんですから、こうなっちゃうのかなっと。
それはそれでいいのですが、サッカーの汚職の事件聞いた時に、この映画をすぐさま思い出しました。ははは。
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