僕らのミライへ逆回転

ニュージャージーの古い建物尾の一角。昔からのレンタルビデオ屋があるが、世はＤＶＤ全盛。古いビデオ屋は、再開発の対象となり、立ち退きを要求される。

で、そこのビデオ。店員のマイクの友達・壊し屋ジェリー＠ＪＢのおかげで全部だめになってしまう。さあ大変。二人はかつての名作を勝手にリメイク。『ゴーストバスターズ』に『ライオンキング』、『ロボコップ』や『ラッシュアワー２』などなど。

チープさと偽物感１００％なんだけど、なぜか大人気。押すな、押すなの大盛況になる。もしかしたら店の立ち退きも吹っ飛ぶくらいになる？でも、世の中、そう簡単にはいかない。やはり、時代の流れに逆らうことはできないのか・・・・。

途中まではすんげえ面白かった。ＪＢの半分言ってる演技は爆笑を誘ってくれるし、『ゴースト・バスターズ』の偽物を作ってるところかなんか顰蹙なくらいに笑ってた。

でも、前に進んで行く時代に逆行するわけにもいかず、さびしい終りを告げなければならず、皆で最期を見送るなんていう最後の方の哀愁漂う空気は、素敵だ。映画の前半と後半のギャップも面白い。

でもね、でもね、私ミシェルさんと、どうしても相性が悪いんですよ・・・。いや、いいのかな・・？？

・・・寝るんです、この人の映画。なぜか知らないけど、いつの間にか寝るんですよ。『エターナル・サンシャイン』は見事に爆睡。『恋愛睡眠・・・』はリサーチしながら、見なきゃなんない宿題を課せられていたにもかかわらずＺＺＺＺ。

で、今回も途中まではゲハゲハ笑っていたくせに、気づいたらやっぱＺＺＺＺＺ。
どうしてでしょう。なんでこんなにこの監督の映画は寝るんでしょう。

４０過ぎてから、やたら寝るようになってしまい、今年の目標は（なるべく）寝ない！で、結構それを実践していたんですよ。なのに、なぜか私の寝る波長にぴったりあって、ＺＺＺＺＺ。

ゴンドリー作品の全編漂うゆるさと、途中の夢のようなふわふわした世界。前半の結構劇的な展開に対して、テンポが変わっちゃうあたりがその要因でしょうかね。

◎◎◎

『僕らのミライへ逆回転』

監督・脚本　ミシェル・ゴンドリー
出演　ジャック・ブラック　モス・デフ　ダニー・グローヴァー　ミア・ファロー　シガーニー・ウィーヴァー