迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

狩人と犬、最後の旅

2006年10月31日 | か行 外国映画
カナダ・ロッキーの極寒地帯で狩人を生業にしているノーマン・ウィンター。名が体を表すそのもののノーマンに、冒険家のニコラス・ヴァニエがであったことからこの映画が作られたそうな。冒険家としてはそうでしょう。冒険を生業にしている人間にとって、ノーマンのような人は神様みたいなもんに違いない。 何の名声も求めず、想像を越える日々を送っている彼ら。決して無理はせず、自然を知り尽くし、自然と共存し、ちょ . . . 本文を読む

父親たちの星条旗

2006年10月29日 | た行 外国映画
12年前に亡くなった祖父は、よく戦争の話をした。酒が入ると特にだった。色褪せた軍服を着た写真には戦友と誇らしげに写っていた。でも、私は戦争の話が始まると「また始まった・・」と聞こえないふりをして、露骨に嫌がった。嫌な話は聞きたくない。くどくなる。成長するとき特有の年寄りを嫌がる年頃だったかもしれない。 祖母の弟は3人いたが、そのうち二人は南方の戦線で亡くなった。小さな頃からその事実は知っていて、 . . . 本文を読む

太陽

2006年10月27日 | た行 外国映画
太平洋戦争末期の日本、地下の防空壕で昭和天皇が食事をとっている。年寄りの侍従はかたかたと震え、昭和天皇に近づきがたいという厳かさを示している(のだと思う)。食の進まない天皇は国民を気遣っている。子供みたいに自分一人が生き残ってしまうことがないかと危惧する。 御前会議の天皇は平和を強く願っている。まだ「やれる」と息巻く大臣に対して、祖父の明治天皇は、とにかく平和を希求していたと静かに述べる。そして . . . 本文を読む

トリスタンとイゾルデ

2006年10月23日 | た行 外国映画
ヨーロッパに伝わる悲恋物語『トリスタンとイゾルデ』を、いまや巨匠となったリドリー・スコットが思い入れたっぷりにプロデューサーとして、映画を世に生み出した。 ローマ帝国が滅び去ったあとのブリテン島。群雄が割拠し、なかなかまとまらない。いろいろな民族がせめぎあってる中、何とか同盟を結んで、国としてまとめようとしていた男がいた。マーク。しかし、アイルランドに攻め込まれ、仲間を失い、自分も右手を失う。そ . . . 本文を読む

カポーティ  ZZZZ

2006年10月20日 | か行 外国映画
やばい・・・。最近の私。とにかく寝る。仕事の後や、合間を縫って映画館にだーーっと行くので、少々お疲れ状態は否めないが、ここまで寝るんかい!というほどに寝てしまう・・。 勿体ないっちゃ、勿体ないのだが、どこに原因があるのか。 表記の『カポーティ』、F・S・ホフマンの怪演が見所ということで。コレは結構楽しみにしていた。実際に起きた殺人事件に触発された天才作家トルーマン・カポーティが、新たなノン・フィ . . . 本文を読む

体脂肪計つき体重計

2006年10月19日 | 日記
うちに一人、世に言う年頃の女の子がいるのだが、ある時期から横の方に成長が始まった。あんまり縦にはいかないで終りそうだ。んでもってごく普通の、どこのうちにでもある体重計というシロモノだが、なぜか我が家にはなかった。だいぶ前のは、壊れたまんまでそのまんまほっておいてしまった。「体重計、買ってきて、買ってきて」と何度か言われていたが、帰り道になると、すーーっと認知症が始まって、しばらく買ってなかった。 . . . 本文を読む

サムサッカー

2006年10月17日 | さ行 外国映画
17歳になっても親指を吸うクセをやめられないボク・・。普通に心配なボクの未来、ということだそうで。何とか親指を吸うクセをやめるために、歯科医と相談、催眠術、薬、そして麻薬と、結局依存するものが変わっていくだけ。自分の自覚が一番大事なのかも・・・・などということがなんとかわかってあたりで、大きく変化を遂げていく。「綴り字のシーズン」のディベート部版、といった感じが拭えない。家族が問題を抱えているとい . . . 本文を読む

親密すぎるうちあけ話

2006年10月17日 | さ行 外国映画
名匠、パトリス・ルコントの新作。2004年の作品ということで、少々時間が経っていたようだが、彼流の愛の描き方はいつ見てもやっぱルコントだ。 ルコントの作品は大きくわけて3パターンに分けられるといわれる。美しい女性が主人公の恋愛もの。少々孤独な男性が自分の道をたどっていく話。そして歴史物。あたし的にはルコントの歴史ものが大好きで、このパターンが見たいのだが、最近歴史もの撮ってくれないのが残念。ルコ . . . 本文を読む

武術太極拳交流大会

2006年10月16日 | カンフー
はてさて先週の発表は愛嬌ということで、本番はコチラ。 横手の体育館で、表記の大会があった。緊張の一瞬である。 去年初めて参加した大会。福島まで行ったが、見るもの聞くものどれも初めてで、たまげたなんてもんでなかった。飛ぶは跳ねるはくるくる回るは・・・、人間業とは思えない技を見せてもらって、目の保養をしてきた。うちのちびすけはというと、前の子のいきなりの反対向きの演技に完全に圧せられて、全然実力を発 . . . 本文を読む

さらばわが愛 覇王別姫

2006年10月14日 | さ行 外国映画
昨日は、不肖私め、45回目の誕生日。30過ぎたくらいから、誕生日はちっともうれしくなくなったが、とりあえず節目ということで、四捨五入で50になった自分を祝った。何で?映画で。私の生涯のフェバリット映画、ベスト10に入る「さらばわが愛 覇王別姫」の鑑賞をした。私の誕生祝のために上映してくれた・・・ということにしよう。 最初に見たときからはや12年。その後2回ほど見たので、今回が4回目の鑑賞と相なっ . . . 本文を読む

紙屋悦子の青春

2006年10月13日 | か行 日本映画
戦争を静かに撮り続けてきた黒木監督の遺作となってしまった作品。昨年夏にお話を聞くことができた。「父と暮らせば」は前に公開されていたが、監督来県ということで、特別上映会となった。とても70過ぎとは思えないようなしなやか振りで、もっともっと映画を撮ってくれるだろうと思ったところだったのに・・・。 舞台は鹿児島、沖縄決戦がもうすぐで、鹿児島といえば神風特攻隊が飛び出していったところだ。兄夫婦と暮らして . . . 本文を読む

マッチ・ポイント

2006年10月11日 | ま行 外国映画
ウッディ・アレン版、『罪と罰』! 最近のウッディ作品のつまらなさに「ウッディ・アレンも年だなあ」などと少々感傷気味になっていたのだが、復活!健在振りを発揮してくれた。久しぶりにキレのあるウッディ映画を見た。あー、よかった、よかった。NYの呪縛から解き放たれたのが良かったのではと勝手に解釈する。 アイルランド出身のラスコーリニコフじゃなくて、クリスは、プロテニスを引退してテニスコーチに。テニスを楽 . . . 本文を読む

トランスアメリカ

2006年10月10日 | た行 外国映画
ロスに住むブリー。いわゆる性同一性障害の彼女(彼?)は、艱難辛苦を乗り越えて、いよいよ念願の女性になる手術を控えていた。スカートの中の邪魔なものとやっとお別れできる。なんで、私にこんなものがついていたのかしら?まったく邪魔だったら・・・。 なのに、最後の難関が!ブリーの息子だという青年の存在を知ることになった。NYの留置場にいるというではないか。父性はまったくないが、自分の息子と知ったからにはほ . . . 本文を読む

カンフー演舞会

2006年10月09日 | カンフー
はてさて不肖の末っ子がカンフーを始めてはや1年半。「カンフー、やりたい」って言い始めたときにはどうしようと思っていたのですが、何とかかんとかいままで続いております。1年一回開かれる太極拳の大会にちょっとお邪魔。1年半の成果やいかに・・。 カンフー体操1&2と入門長拳のはじまり、はじまり。 カンフー体操1。ぐぐっと腰を落として!実はちょいと間違えたちびすけさん、多分こん時、心臓ばくば . . . 本文を読む