友よ、さらばと言おう

バンサン・ランドン扮する落ちぶれた元刑事と、ジル・ルルーシュ演じる刑事との友情、、、とは言いつつ、その義理堅い友情は若干不自然で、そこがキモとなる。

出世にはなぜか無縁のシモンは、勤務中に起こした人身事故のせいで、さらにどん底に。服役、仕事をなくし、家族とも別れる。孤立無援のシモンを物心両面から助けるのが、昔からの友人のフランク。何かと面倒を見てくれる。ここからもう落ちる下もないほどに落ち込んだシモン。元妻は新しい恋人もいるようで、見守るしかない。

んな中、新しい恋人と一緒に闘牛を見に行ったところで、シモンの息子が殺人現場の居合わせ、目撃してしまう。すわ、一大事！ここからは怒涛の追っかけっこ。執拗に付け狙う犯罪組織に立ち向かうは父ちゃん！警察はぼんくらであてになんない。おれが守る！！！！

ということで、あとはどっきゃんばっきゃん、列車の中でも激しい銃撃戦と、結構なハラハラドキドキ感を味あわせていただきました。なのですが、警察のおまぬけぶりなんかが苦笑もんで、途中から真面目なんだか、コメディなんだか、いろいろと混ざってきて、自分の中でちゃんと咀嚼できず。。邦題でもって、大体の予想がついちゃう。

いやいや、悪くないです。見ごたえ十分。TGVの中でのドンパチはすごかった！なんですが、さすがに似た感じのを3本見ると、ちょーーっと飽きたかもってのも正直な気持ちでした。

原題の「MEA　CULPA」は、「すべて私が悪いのです」というラテン語だそうです。

◎◎◎●

監督　フレッド・カバイエ
出演　バンサン・ランドン　ジル・ルルーシュ　ナディーン・ラバキー　ジル・コーエン