迷宮映画館

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いつか読書する日

2005年11月29日 | あ行 日本映画
「いつか読書する日」 監督 緒方明  出演 田中裕子 岸部一徳 仁科亜希子 坂の町。牛乳配達をする50歳の女性。坂の前に立ち、何かを決意したかのように、坂を一気に登る。それはどこか求道者のような、凛としたすがすがしささえ感じる。 一人で生きてきた大場美奈子。朝は牛乳配達、昼はスーパーで働く。判で押したような毎日を、傍はつまらない生活を送っているように見る。「何が楽しみなの?」と。「・・・牛乳配 . . . 本文を読む

輝ける青春

2005年11月24日 | か行 外国映画
ローマに住むカラーティ一家。大学に通う兄弟がいた。兄のニコラは穏やかな性格で、医者を目指していた。弟のマッテオは、文学先攻。明晰な頭脳と、繊細な精神を持ち、どこかぴりぴりしている。一つ違いの兄弟は仲よく、どちらも試験を控えていた。この試験が終ると、楽しみにしていた旅行に行く。若者の誰しもが自分の道を模索しつつ、生きていた。 口頭試問を行う教授がいい。ニコラに医者としての未来を託す。ニコラにある宝 . . . 本文を読む

大停電の夜に

2005年11月23日 | た行 日本映画
病院 → 隕石だと思ったら、人工衛星 → 聖夜の停電 → 遺伝子が導くトモロヲ → ロヲソク屋とジャズバー → バースディがクリスマスイブ → ブルン!ブルンとアメ車の排気音・・・・・あぁああ、もうだめだ。続かない。 思いついたかた、是非ヨロシク。見てて、こんな事を思ってしまいました。 ちょっとだけミラクルな夜。さまざまな人間模様が、クリスマスの大停電の夜に交錯する。なんか、出てる人のほとんど . . . 本文を読む

チーム☆アメリカ ワールド・ポリス

2005年11月22日 | た行 外国映画
来た---!きました。ワールド・ポリス!世界を壊すのはキミ達だ!! 今年の初めに話題になってから、来るのを指折り数えて待ってました。R-18(そんなんはどうでもえーのですが)。ここまでやるかの、おばか満載。期待にそぐわぬ凄さでした。決して、素晴らしさとはいえませんが・ いきなりのパリの風景。エッフェル塔に凱旋門、ルーヴル美術館。そこに、おひげをはやしたアラブ系のターバン巻いた男達が。じゃーん . . . 本文を読む

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

2005年11月20日 | は行 外国映画
全世界的ベストセラー、「ハリー・ポッター」シリーズの第四弾。本は5作目まででているが、原作は皆様周知の通り、貧乏どん底だったおかあちゃんが、夜なべしてせっせと書いたお話。最初にこれを出版した本屋は、先見の明どころか、「こんな名もないおばちゃんが書いた本なんか、どうなることやら・・」で出版。それが、なんとまあ売れる、売れる、売れる、売れるで、昨日までのどん底生活から、一転して大金持ちになってしまった . . . 本文を読む

地球を守れ!

2005年11月18日 | た行 外国映画
韓国シネマフェス、最後を飾ったのはこれだあ! そろそろ韓国映画も食傷気味になってきたのだが、「親切なクムジャさん」は見ないと・・・。これで、チャヌク監督復讐三部作はクリア。残る韓国シネマフェスはなにか?復讐じゃなくて、復習のために「復讐者に憐れみを」を借りて来ていたのだが、滅多にビデオ屋に行かないもんで、どんなのが出てるのかもよ-分からん。 おりょりょ!何だ、今時韓国モノは一角を占めるほどになっ . . . 本文を読む

親切なクムジャさん

2005年11月17日 | さ行 外国映画
『哀しい宿命に涙が溢れ出・・』さなかったのですが、やけに面白かった。これはもしやコメディでは・・・!こんなことを言ったら怒られるか。(だれに?) 去年の10月からどっぷり浸かった『チャングムの誓い』。54回、一度も欠かさず見てしまいました。こんな事は近年なかった。何せ面白い。一回の話の中で、よくもこれまで逸話をつぎ込めると思うほどのビビンバ盛り。山アリ谷アリ、ここまでやるかのねちねち、こせこせ。 . . . 本文を読む

ベルベット・レイン

2005年11月16日 | は行 外国映画
「インファナル・アフェア」の余波とでも言おうか、アンディ・ラウ、ジェッキー・チュン、ショーン・ユーちゃん、エディソン・チャンを配して、作った香港版・東映風任侠ドラマみたいな感じとでも言えばいいでしょうか・・。 話はものすごく単純。裏社会を牛耳ってた親分が狙われているという噂が入る。だれが裏で手を引いているのか。親分さんをやっつけるのは大体鉄砲玉と決まってる。その鉄砲玉、確実に命はない。かつては命 . . . 本文を読む

ダンシング・ハバナ

2005年11月15日 | た行 外国映画
こういう映画は能書き要らない。あの「ダーティ・ダンシング」から、なんと18年も経ってしまったのね・・・。の感慨。パトリック・スウェイジも、ちゃんと出てます。うーん、相変わらず、顔でかいぞ。でも、さすがに踊りはうまい。顔の軸がきちっとしている。幽霊になって、ロクロ回しているより、踊ってるほうがずっといいぞ。 いやいや、ここはパトリックのことではなかった。時代設定もうまい。58年のキューバという事は . . . 本文を読む

エリザベス・タウン

2005年11月15日 | あ行 外国映画
いつも素敵な音楽に敬服するキャメロン・クロウの新作は、オーランド・ブルームを配した現代劇。彼特有の知性が溢れているが、今回は、ちょっとその知性が饒舌すぎた。「失敗」と「大失敗」の違い。能書きが・・・邪魔。 大失敗をし、大手靴メーカーに1000億円の損害を!って一体何円?そんな酷い靴なら、売る前にまずはいてみなさいよ、と思うのだが、その元凶のドリューは、自殺をしようとする。しかし、死ぬ前にもっとひ . . . 本文を読む

マザー・テレサ

2005年11月14日 | ま行 外国映画
混沌のインド、その混沌さが頂点を極めていた1946年当時。カルカッタの修道院にいたシスター・テレサは、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の争いに、関わりをもたないようにする院の方針に逆らって、怪我人を助ける。 ムスリムを助ければ、ヒンドゥーから、ヒンドゥーを助ければムスリムから報復を受けると、余計なことをしないでくれと願う周りの意見など、関係ない。困っている人が助ける。助けを求めている人がいたら手を伸 . . . 本文を読む

同じ月を見ている

2005年11月12日 | あ行 日本映画
秘密基地で遊ぶ二人の男の子。一人は、お坊ちゃま風で、もう一人は、どう見ても山下画伯風。山下画伯風の、通称『ドンちゃん』は不思議な力を持っていた。念力。お坊ちゃま風のテッちゃンの考えている事が分かる。対照的な二人だったが、何故か仲がよかった。 そこに一人の女の子が現れる。エミ。心臓病を患っているエミに二人は、目いっぱいの愛情を注ぐ。三人の友情ハ永遠かと思われた。しかし、世の中はそう簡単に進まなかっ . . . 本文を読む

Always 三丁目の夕日

2005年11月11日 | あ行 日本映画
私は昭和36年生まれである。「もはや戦後ではない」という言葉はもうなかった。池田内閣が『所得倍増計画』を打ち出したのがその前年。私は文字通り高度経済成長とともに育った。 東北の日本海側(今でも裏日本とか言うのだろうか・・)の片田舎なんぞ、東京の進み方と5,6年はたっぷり遅れていたから、本当に本当にのんびりしたもんだった。TVが来たのはあたしが生まれてすぐらしい。なので残念ながらTVが来るときの妙 . . . 本文を読む

8月のクリスマス

2005年11月10日 | は行 日本映画
うーーん、こんなこと書いたら、この映画と山崎まさよしファンに猛烈に怒られそうだが、イマイチだった。話は隅々まで知っているホ・ジノ監督の名作「八月のクリスマス」。ホ監督のその後がどうもぱっとしないので、特にこの映画の素晴らしさが際立っている。 監督も、まだまだ駆け出しで、日本で初見のような感じだったが、独特の抑えた表現方法の素晴らしさがいつまでも余韻を残していた。映画の価値は、主人公・ハン・ソッキ . . . 本文を読む