迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

プルーフ・オブ・ライフ

2001年03月22日 | は行 外国映画
私生活の方がクローズ・アップされてしまって、なんだか興味がそっちの方に行きそうな映画なのですが、ところがどっこい、いたってまじめな重い映画でした。私は面白かった。 南米の小国、ダム建設にやってきていたアメリカの技師が現地のゲリラ組織に誘拐されてしまう。このような危険な国に社員を派遣するような会社は、当然誘拐保険(悪名高い)をかけているのだが、運悪く会社は左前。掛金は払われていなかった。当初、契約 . . . 本文を読む

宮廷料理人ヴァテール

2001年03月19日 | か行 外国映画
太陽王ルイ14世、彼を形容する言葉には『容姿端麗・精力絶倫・勇猛果敢e.t.c.』とにかくその太陽王という名にふさわしい大王であったことにはまちがいがないようだ。しかし、最初から太陽王だったわけではなく、幼い頃は結構苦労をしていた。 5歳で即位したルイ14世だが、当然政治を行なうのは不可能で、宰相とよばれる政治の最高責任者がその実権を握っていた。ルイ13世の宰相は名高いリシュリュー。三銃士でおな . . . 本文を読む

小説家を見つけたら

2001年03月15日 | さ行 外国映画
「グッド・ウィル・ハンティング旅立ち」のと冠がつくガス・ヴァン・サントだが、私にはどうしても「マイ・プライベート・アイダホ」とか「誘う女」あたりのイメージが強すぎて、少々毛嫌いしていたのだが、マイケル・ウィンターボトムとか、最近あくたっぷりの監督たちがい~い人になっていくのは何故でしょう。 ニューヨークはブロンクス、黒人の街だ。ラップが聞こえ、バスケットボールに興じる少年たちがいる。その様子をア . . . 本文を読む

スナッチ

2001年03月12日 | さ行 外国映画
てっきり、イギリス映画だと思ってたら、アメリカ作品だったのですね。 一癖もふた癖もある連中が、入れ替わり、たちかわりお金目当てにすったもんだするお話。基本的には前作「ロック・ストック・アンド・トゥ・スモーキング・バレルズ」(長い)と似たような展開で、たくさんの人物が登場するのだが、今回は少々顔が知れた人が多かったせいか、あんまりこんがらがらずに人物が把握できる。でも、衝撃はちょっと薄れたかな。 . . . 本文を読む

リトル・ダンサー

2001年03月06日 | ら行 外国映画
おすぎの宣伝効果か、皆様のアンテナが鋭いのか、平日の午前中にもかかわらず、フォーラムは一杯でした。皆様もぜひ映画館に足をお運びください。 「グレート・ブリテン島を動物の形でいったら?」といってもいまどきの子は「ウサギ!」となかなか答えてくれないのですが、ちょうどウサギの首筋にあたるあたりが今回の舞台。北東イングランドのダーハム地方の1984年。ユーリズミックスの歌を思い出してしまう。長年掘ってき . . . 本文を読む

キャラバン

2001年03月05日 | か行 外国映画
写真家、エリック・ヴァリのヒマラヤを知り尽くした(?)映像である。標高5,000mを超えるネパールの高山でロケをしたという安穏な地に住んでいる私たちには信じられない話だ。まず、そのエネルギーに敬服する。 北ネパール、ドルボ地方の村に住む人々。見渡す限りの麦畑のように見えるが、村の人々の3か月分の食料にしかならない。生きるためには、塩を売りにキャラバンを組んで、命がけの旅に出なければならない。そこ . . . 本文を読む

バガー・ヴァンスの伝説

2001年03月02日 | は行 外国映画
ロバート・レッドフォード作品のいいところは美しい自然。こんなあまりにも聞きなれた言葉だが、彼の作品を見るとそれを改めて感じてしまう。なんのてらいもなく、素直な目で美しい自然を描いているのがなんとも言えず心地いい。舞台は大概、ちょっと前。登場する人物にも悪人はいない。人間の良さをまっすぐ感じる事ができる。その心地よさは絶対彼ならでは。自分がでてた「モンタナ・・」はちょっと毛色が違ってたかな。やっぱり . . . 本文を読む

キャスト・アウェイ

2001年03月02日 | か行 外国映画
この題名を聞いて、英語が超苦手な私目は当然、辞書を紐解きました。『世間から見捨てられた人、難破漂流した人』。知らなかった。あなた、知ってましたか?そのあるべき位置からいなくなった人なのです。 かなり前から何度もCMで見、見た人の話もいたるところから聞こえてきて、賛否両論。話の内容は猛烈宅配社員だったトム・ハンクス扮するチャックが、飛行機事故に遭遇。たった一人で無人島に流され、何とかそこで生き抜こ . . . 本文を読む

ペパーミント・キャンディ

2001年03月01日 | は行 外国映画
近くて、遠い国韓国。歴史を教えていて、絶対彼らの痛さだけは必ず伝えなければならないと何とかつたない言葉で伝えている。なぜ、そこまで日本をシャット・アウトしてきたのか、なぜ、そこまで頑 ななのか、その理由を我々は伝える義務があると思うのだ。その韓国が最近、金大中大統領就任あたりからだが、日本に対してアンテナを向けている。文化面での壁が取っ払われようたとしている。その試作のような形でこの映画が作られ、 . . . 本文を読む

三文役者

2001年03月01日 | さ行 日本映画
自由に見ることのできる曜日が木曜日なので、実際に見て紹介するのが遅くなってしまって申しわけありません。もう明日だけです。ダッシュで行ってください。 殿山泰司という役者がかつて日本にいた。若い人はほとんど知らないと思うが、映画にテレビにさりげなくいるんだけど、その存在感の大きさたるや、やっぱりさりげない。でも出てるとなんとなく安心感があり、スケベ心があり、独特の風貌とあいまって、なんともいえないバ . . . 本文を読む