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デビルズ・ノット

2015年02月16日 | た行 外国映画
アトム・エゴヤン監督・・・と言うだけで伝わる、重々しい暗く陰惨な感じが全面から伝わってくる。太陽はさんさんと照り、明るい画面なのに、伝わってくるのは重苦しい空気。さすがというべきか、、、、。

93年にアメリカで実際に起きた事件描いた実話もの。最近やけに見かける。ハリウッドのネタの貧弱さは言われて久しいが、解消にはほど遠いのかしら・・と。

アメリカの田舎で起きた少年の惨殺事件。猟奇的な殺人に、小さな町は異様な雰囲気になる。捕まったのは三人の少年。あまりの猟奇的な殺し方に、オカルトにはまってるからだと、少年たちを確かな証拠もないのに決めつける。その不自然さを不審に思い、事件に首を突っ込んだのは私立探偵のラックス。

酷い事件には違いないし、犯人に対する憎悪もわかる。でも、それ以上に大事なのは真実なはず。その真実は一体???という感じでしょうか。

猟奇殺人・・というより、メインは裁判。裁判でもやり取りや、劇場型と言われるあちらの裁判のやり方の表し方が面白かった。まず、少年であろうと容赦ないのね。マスコミは追いかけるし、がんがん映し出される。心情に訴えるやり方は違うだろう・・・と思うけど、まず感情。

捕まった三人が犯人じゃないと思いますよ~、冤罪でしょう・・という作りなんで、ますますそう感じるのかもしんないけど、どう見てもニボロさんが怪しい。はなっから、あんた?!って思わせる配役っす。

ラックスの立ち位置が最初、ちょっとわかりづらかったのですが、弁護士じゃないけどアシスタントするという役割があるんだと知りました。とんでもないことをできるのが人間ですが、正当に裁かれて欲しいと、つくづく思いました。

で、デハーン君は???実話ということで、どうにもすっきりしません。いやーーな雰囲気のまま。リースは田舎のおかあちゃん役!ってのがぴったりくる太り具合。なんだか、残った妹ちゃんがかわいそうだったわ。。。エゴヤン監督のフォーリーはいつもの小山吾郎さんでした。

◎◎◎○

「デビルズ・ノット」

監督 アトム・エゴヤン
出演 コリン・ファース リース・ウィザースプーン デイン・デハーン アレッサンドロ・ニボラ ブルース・グリーンウッド


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4 コメント

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Unknown (mig)
2015-02-17 19:00:07
これ、真相わからないままで
映画化した意味あるのかー?って思っちゃいましたよー
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>migさま (sakurai)
2015-02-24 17:53:09
それなりの映画的な解釈があると思いきや、なかったですね。
アメリカではよーく知られてるから、確認のため・・みたいなもんなのかしらとも思った。
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こんにちは (maki)
2015-07-01 11:10:35
私は警鐘のためかと思いましたよ
アメリカでは良く知られてるけど、
その他の国ではどうかしら?という…
舞台が93年ってのが驚きでしたよね
また、論が法律家ではないと言う設定が面白くみました
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>makiさま (sakurai)
2015-07-15 14:32:32
裁判に対する警鐘ってことですかね。
カナダの監督さんですから、アメリカの暗部もよく見えるのでしょうかね。
それにしてもすっきりしない。
映画は、やっぱどっかですっきり終わってほしいなあっと。
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