迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

アイリス

2003年03月27日 | あ行 外国映画
イギリスの女流作家、アイリス・マードックと夫、ジョン・ベイリーの50年にわたる愛の軌跡。言葉の持つ重要性や教育が人々にもたらす恩恵を強く強く自覚していたアイリスは老齢に差し掛かったそのときも精力的に活動をしていた。言葉こそ自分のすべて、自分のつむぎだす言葉こそが自分のアイデンティティだった。 若いときのアイリスは自由奔放、傍で見てても危なっかしいような、快活な女性。多くの男からの求婚も楽しげに袖 . . . 本文を読む

ラスト・プレゼント

2003年03月27日 | ら行 外国映画
一組の若い夫婦、子どもを亡くしてから、どこかギクシャクしていた。夫は売れないコメディアン。前座やその他大勢の役しか回ってこない。稼ぎもないのだが、駆け落ち同然で飛び出してきた手前、泣き言を言うわけにもいかなかった。 妻は小さな子供服売り場を経営しており、これでなんとかしのいでいるような状態だった。 部屋の明かりが消えてやっと家に帰るような夫、冷めた二人のように見えていたのだが、実は妻には大きな秘 . . . 本文を読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

2003年03月25日 | か行 外国映画
 アメリカではレオ君の映画がちょうど同時に公開になったよう。前に撮った「ギャング・オブ・NY」が公開延期になったからだが。全然違うレオ君を見ることができるのもまた面白いかも。 1960年代に実際にアメリカを縦横無尽に詐偽ったフランク・アバグネイルと言う人物の真実に基づいた話がこれ。フランクの親父はNYで商売を成功させ、裕福な生活を送っていたのだが、しばらくして行き詰まる。銀行も融資をしてくれない . . . 本文を読む

ディナー・ラッシュ

2003年03月23日 | た行 外国映画
NYのトライベッカというイタリアレストランの林立するところ。予約は3ヶ月先までいっぱいで、彼女を満足させるには最高のスポット。有名人がきたといえば予約を取るのはまた先に・・。そんな「ジジーノ」という店のある1日の顛末がこれだ。 「ジジーノ」のオーナー、ルイスはトライベッカなどという浮ついたトレンドなんてものがなかった時代から、ここで店を構えてきた。家庭的なイタリア料理の味の店だったろう。その昔な . . . 本文を読む

青の炎

2003年03月22日 | あ行 日本映画
ロード・レーサーに乗る高校生2年生の秀一、すこーし羽目をはずし気味だが、どこにでもいるような高校生だ。コンビニでバイトをし、美術部の幽霊部員。友達とだべり、女の子の話をする。 家に帰るとその様相は違う。家には母と離婚したのになぜか入り込んでしまった義父がいついていた。暴力をふるい、飲んだくれ、離婚してせいせいしたはずだったのに、母はなぜか義父に強い態度をとらない。このままでは家がめちゃめちゃにな . . . 本文を読む

モンテ・クリスト伯

2003年03月18日 | ま行 外国映画
船乗りのエドモン・ダンテス、美しい婚約者が待つマルセイユに帰港しようと航海をしていたが、船長が病気になり、近くのエルバ島に寄ることにした。時は1815年、かのナポレオンが島流しにされていたのが、ここだ。ナポレオンからの秘密の手紙を託されて、マルセイユに帰ってきたエドモンは、結局死んでしまった船長の替わりにファラオン号の船長に任命された。これで、結婚もできる。しかし、前途洋洋のエドモンをねたみ、そね . . . 本文を読む

ガーゴイル

2003年03月15日 | か行 外国映画
路上で、ヒッチハイクをしているような女性、見るからに官能的。同性からは嫌われるタイプ。そんな彼女に引っ張られるかのようにトラックの運転手が車を止める。そして彼の無残な死体、血だらけの女……。彼女を優しく包む男。 飛行機に乗った一組の夫婦。アメリカからパリに新婚旅行の途中。幸せそうなのだが、どこか陰のある男。新婚の妻を愛してやまないのだが、どこか引っかかってる。何も接点のなさそうな二組のカップルに . . . 本文を読む

AIKI

2003年03月10日 | あ行 日本映画
太一はボクシングの新人王目前のそのとき、突然の事故で頚椎損傷、下半身麻痺の車椅子生活をよぎなくされる。「なんて運が悪いんだ!」と嘆いてみてもしょうがない。誰だって事故を起こそうとなんて思ってもいない。でも現実には毎日、毎日山のような事故が起きる。そこここに悲劇が起きてる。年間、1万人近くの死者を出す欠陥商品なのだそうだ、車は。もし、TVが欠陥があって爆発した、死者がでた、なんていったら、すごい問題 . . . 本文を読む

007 ダイ・アナザー・デイ

2003年03月09日 | た行 外国映画
武器密輸を追って北朝鮮のムーン大佐を追っていたボンド。彼は北朝鮮の最高実力者の将軍の息子。尻尾をつかんでおいつめ、谷底に突き落としたのだが、彼も囚われの身となってしまった。14ヶ月に及ぶ拷問の末に人質交換され、西側に帰ってきた。しかし、その間北朝鮮に潜伏したスパイがことごとく見つかってしまい、ボンドが裏切ったためと思われていた。殺しのライセンスを剥奪されたボンドは、身ひとつで、身の潔白を晴らそうと . . . 本文を読む

刑務所の中

2003年03月02日 | か行 日本映画
いい大人が戦争ごっこ?モデルガンやら血糊やらカメラマンがその戦争ごっこの様子を撮りまくる。いるんだ、こういう男が。戦車やら戦闘機やら銃やら。もうそんなの見ただけで幸せそうな奴。私には理解できませんが、映画見てればにへにへ幸せの私も理解不能の人種でしょうか。 そんなわけで、銃刀法違反で刑務所のご厄介になっている主人公、花輪和一さん。彼の実体験をもとに淡々と刑務所の日々の様子が描かれていく。なんだか . . . 本文を読む