迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

武士 MUSA

2004年02月23日 | ま行 外国映画
モンゴル民族が中国を支配していた元王朝が滅び、明という漢民族の王朝が確立した頃のこと。朝鮮半島の小さな国、高麗は元に服属していたが、時の王朝は明。明の皇帝に使節を送り、恭順の姿勢を見せようとしたが、明は信用しない。4回使節を送ったのだが、そのうちの一つが行方不明になったという史実をもとに作られたのが本編。 使節団が明政府に捕らわれてしまい、砂漠に流刑されることになった。しかし、そこで遭遇したのが . . . 本文を読む

GAIJIN

2004年02月21日 | ドキュメンタリー映画
1908年、九州・福岡のある農村にブラジル移民の募集の通達が来た。日露戦争後の日本はさまざまな転換期を迎えており、いっちょ一旗あげようと思ってた人たちは、見えない可能性に自分の人生をかけていた。海を渡り、やっとたどり着いたブラジル。しかし、彼らが働くべき農場はまだまだ遠かった。 必死の思いでたどり着いた農場、そこまでの道のりで精根尽き果てたが、そこにあったのはぼろぼろの掘っ立て小屋、見たこともな . . . 本文を読む

ゼブラーマン

2004年02月18日 | さ行 日本映画
30年前、リアルタイムで見ていたヒーローもの、『ゼブラーマン』。大ファンだった小学校学校の教師、市川新市はわずかな記憶を頼りに、コスチュームを作っては悦にいっていた。息子は学校でいじめられ、娘は援交、妻は浮気に走っている。生徒に馬鹿にされる教師市川の唯一の生きがいが『ゼブラーマン』の復活だった。 しかし、その市川の通う小学校に付近に怪しい影が・・・。地球外生物の痕跡が(この辺から、やけに荒唐無稽 . . . 本文を読む

この世の外へ クラブ進駐軍

2004年02月16日 | か行 日本映画
フィリピンのジャングルの中で知った終戦の事実。ビラを撒くアメリカの飛行機から流れるジャズだけは本物だと思った広岡健太郎。復員して、戦後の何もない東京に次々とやってくる進駐軍のクラブでジャズを演奏することになった。相手はこの間まで戦っていたアメリカ人。ジャズの本場の耳の肥えた人たちにつたない演奏をする日本人ジャズメンたちだったが、音楽を愛する気持ちに変わりはなかった。 怪しい興行主の下に集まった5 . . . 本文を読む

復活

2004年02月09日 | は行 外国映画
ロシア帝政時代。裁判所には時の皇帝『ニコライ2世』の肖像画が掲げられている。ここで男を毒殺したという罪で、娼婦のカチューシャが裁かれていた。陪審員の一人に貴族のドミートリィがいた。大地主のボンボンなのだが、若気の至りで、かつては階級社会を批判するようなリベラルな考えを書いていたりもしていたが、今はすっかり落ち着いている。ふてぶてしい娼婦を見て、ドミートリィは唖然としてしまった。彼女はかつて自分の伯 . . . 本文を読む

イン・アメリカ

2004年02月08日 | あ行 外国映画
1970年代、故郷アイルランドをあとにして、新天地アメリカに移住しようとした一家。その方法は決して合法的なものではなく、住むのもヘルズ・キッチンの悲惨なアパート。役者の父親ジョニーには仕事は見つからず、教師だったの母サラも仕事の口はない。せいぜいアイスクリーム屋の店員くらい。一家はつましい生活を始めるが、NYのあまりの暑さに耐え切れず、ジョニーはおんぼろのエアコンを調達してきて、道のど真ん中をえっ . . . 本文を読む

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

2004年02月07日 | ら行 外国映画
ローハンでの絶望的な戦いを勝ち抜き、サウロンをいったんは退けたアラゴルンたちだったが、新たに膨大な数を率いて人間の最後の砦・ゴンドールにオークたちは向かう。ゴンドールを支配するのはとても戦う気などない神官。。ボロミア、ファラミア兄弟の父親だが、ちょっといっちゃってる。アラゴルンたちはゴンドールを守りに行こうとするが、ガンダルフが知りたがり屋のピピンを連れて、先に出発する。ホントにアラゴルンたちはゴ . . . 本文を読む

夕映えの道

2004年02月05日 | や行 映画
ある薬局で一人の老婆と行き会ったイザベル。老人は自分の意思が上手く伝わらない憤りを店員にぶつけていた。その場を過ぎれば、忘れてしまうような出来事だったのだが、イザベルはどうしてもその老婆が気になって、家まで送っていく。そこは古くからの街並が残るルトレ通り。しかし、老婆の家はひどかった。お湯も出なければ、掃除もされていない。少しいただけで、臭いが染み付いてしまうような部屋だった。 たった一人で暮ら . . . 本文を読む

嗤う伊右衛門

2004年02月04日 | わ行 映画
長屋に住む貧乏浪人、伊右衛門。生まれてこのかた、笑ったことがないという噂。同じ長屋に住む○に人切りの指南を頼まれるが、腰の物は竹光で、人など切れないと断る。同じお仲間の御行乞食の又市は伊右衛門の婿入りを世話する。美しいと評判だった武家の娘、民谷岩。しかし、病のあと、顔にみにくいあとが残り、化け物と怖がられていた。でも、彼女はそれを隠そうとはしない。凛として生きる強い女性なのかもしれない。 最初は . . . 本文を読む

ポロック

2004年02月04日 | は行 外国映画
1940年初頭から1950年にかけて、アメリカの原題画壇の一大寵児となったジャクソン・ポロック。抽象画を書いていたが、なかなか芽が出ない。斬新なことをやろうとしても「ピカソが全部やってしまった!」と嘆く。ピカソってやっぱすごい人なんだ。 時は太平洋前夜、国全体が戦争ムード一色だが、ポロックは徴兵免除の精神障害と認定されている。家族からの厄介者にされるが、一人の理解者があらわれる。リー・クラズナー . . . 本文を読む

住井すゑ 百歳の人間宣言

2004年02月01日 | さ行 日本映画
『橋のない川』で知られる作家・住井すゑ。彼女の生い立ちから、結婚生活、戦中、戦後。そして、55歳にして長編『橋のない川』を書くに至った決意。あと10年欲しいと言った最晩年。その人生を彼女と親交のあった人々のインタビューと、彼女自身の講演の様子を織り交ぜて、1本の極上の記録映画に仕上げたのが本編。私にとって神様のような住井すゑさん。彼女だけはきっと死なないで、必ず『橋のない川』第8部を書き上げてくれ . . . 本文を読む