迷宮映画館

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人間万事塞翁が馬 その9

2022年02月03日 | 日記
 重要なのは炎症反応らしい。その数値によって退院が伸びるかもしれない。でも、スタッフその他はもう退院するもんだ!という前提で動いている。栄養指導があったり、退院してからの注意事項などをパパっといわれる。術後1週間経って、なんでもなかったらすぐに退院できます、と言われていたけど、これで退院するってマジに怖い。朝のうちに採血して夕方先生から説明を受ける。合格!と。何をどうしたわけわけでもないが、人間の体はきちんと機能し、貧血も治り、炎症反応も右肩下がりで収まっている。すげー-な。ということは、もう明日でも退院していいですよ。え!?

 さすがに明日は・・・、んじゃ、明後日に。めでたく術後9日目に退院となった。都合14日間。大変お世話になりました。その中で感じたことを。
 一番感じたのが、病院の食事が美味い!病院食ってとにかくまずいという印象だったが、それはまったく払拭。味付けは薄いものの、しっかり出汁が効いてて、それこそ素材の味が引き出されててじわーーっと染みている。もろあたし好み。いろいろとヒントがあって、これは活かせる。
 先生にびっくり。毎日いるし。見事に14日間、毎日ご尊顔を拝した。一体いつ休むんだ。こっちが心配する。どうぞご自愛ください。
 ドラマで見かけるような間?それこそドラマ?ンなもん一切ない。みんな寸暇を惜しんでひたすら動いてせっせと働いている。時間を余しているようなスタッフの方なぞ一人もいなかった。皆コマネズミのように、ひたすら動いている。頭が下がる。
 病棟の性質もあるだろうが、ほぼ一日中ナースコールが鳴り響いている。ナースコールを押すと、聞きなれたセレナーデの無機質な曲が廊下に響くのだが、鳴りやむことがない。鳴り続けて収まったと思った次の瞬間、また鳴り続ける。
 面会禁止で警備の方が門番として陣取っているが、そこで卒業生と再会。これは想定外でうれしかった。
 14日間、個室で過ごしたが、これが絶景。部屋は広いし、眺めはいいし、眼下に走る山形新幹線がかわいい。隣の広場で子供らがそり遊びをしたり、定期的に線路を確認しているJRの職員さん。そんな風景をゆったり眺めて過ごした。

 最後の朝の食事をいただいて・・・これが最強にまずかった、、、、これまでの食事の中で最強・・・・あとは荷物をまとめてさようなら。2週間分の荷物もあり、結構な量となったが、迎えはここまで上がってこられず、自分で持って下りないとならない。「重いものを持たないように!」と言われたのに、矛盾してるやん、と思いながらスーツケースをころころ転がして、娑婆に出て行った。豆腐は待っていなかった。

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