迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

下妻物語

2004年05月31日 | さ行 日本映画
ここは茨城県下妻!のどかな田んぼに、道の真ん中にはででーーんとお牛さまが。その田舎道を歩く超乙女チックな女の子。ロココに憧れ、(ここでロココ朝の説明・・18世紀のフランスに起こった退廃的なう~ん、Hで、軽薄、フリルひらひらの時代)人の目なんか気にしない、超わがまま、自分勝手なお嬢様。そこにやってきた特攻服に見を包んだ、いわゆるレディースのぷち暴走族の女の子。一人で熱くなり、仁義に生きる燃える女だぜ . . . 本文を読む

深呼吸の必要

2004年05月31日 | さ行 日本映画
沖縄のある島にやってきたいわくありげな若者たち。こういうの出稼ぎといったのでしょうかね・・。『きび刈り隊』!キビ畑のきびを、期限までにひたすら刈る。暑い中、単調な作業を毎日延々繰り返す。 やってきた若者7人はいろいろと事情を抱えてそうな面々。耐え切れなくなって脱走を図ったり、アクシデントがあったり、倒れたり。艱難辛苦を乗り越えて、キビ畑の向こうが見えるか・・・。 というきわめてオーソドックスな . . . 本文を読む

ディ・アフター・トゥモロー

2004年05月29日 | た行 外国映画
古代気象学者のジャック・ホール率いるチームが南極で氷層の採集をしていたとき、突然、巨大な棚氷の崩落に出会う。採取したサンプルとこの体験から、急激な地球温暖化による劇的な気象変化が遠からず、必ず起こると発表する。しかし、環境問題と切っても切れないのが経済問題。経済の重要性を最優先と考えるアメリカ政府は聞く耳をもたない。 ジャックの説に興味を持ったのが、海流研究者のラプソン博士だった。ジャックとラプ . . . 本文を読む

東京原発

2004年05月29日 | た行 日本映画
やるといったら、絶対やる知事。東京都知事の天馬氏。あたしゃてっきりアトムの生みの親の博士の名だと思っていたら、幕末のヒーロー、鞍馬天狗から頂戴したそうな。今日も緊急の召集がかかった。今日は一体なんなんだよ!といろいろな部局の室長らが、それぞれの事情を抱えて会議室にやってきた。 なんと知事の発言は「東京に原発を作る!電気を使うのは都民だ。原発を過疎地に押し付けてていいのか。みんなリスクを負うべきだ . . . 本文を読む

21g

2004年05月25日 | な行 外国映画
三人のまるで関係のない人間が、一つの心臓をめぐって邂逅する。チューブと呼吸器につながれ、瀕死の男、幸せそうな平凡な家族、神への信仰に自分を捧げた男。何の脈絡もない3つのシチュエーションが、次々と繰り返されていく。時間軸も違えば、場所も状況も違う。しかし、この時間軸のずれが、三人三様の生き方を見つめ、どうやって今を迎えたのか、どのように命の重さを感じているのかをすばらしい表現で表している。 ポール . . . 本文を読む

レディ・キラーズ

2004年05月24日 | ら行 外国映画
ルイジアナの片田舎に住む未亡人。敬虔なクリスチャンで、豪快なお母ちゃん。空き部屋募集にやってきたのは、慇懃な大学教授だった。ロココ朝の音楽を好むと言う楽団を率いてやってきた教授は演奏をする地下室を貸して欲しいという。優雅な音楽を楽しみながら、ちょっとアカデミックな会話もできると思ったところが、なんと、こいつ等はカジノの上がりを狙う、泥棒さんでした。 無垢で無欲なばあちゃんが勝つか、欲にまみれた泥 . . . 本文を読む

25時

2004年05月17日 | な行 外国映画
ある麻薬ディーラー。DEA(麻薬取締局)は大物を捕まえるために小売りのモンティを垂れ込みによって捕まえた。収監されるまであと24時間。刑務所に入れば、白人で優男のモンティはマッチョな男どもにやられるに決まってる。残された24時間をどうする、モンティ! てなことで、実は私の大好きなエド君の絶妙の表情が堪能できる秀作と、大いに期待していた。世に腐るほどいる麻薬に手を染めている人たち。その人生の転落ぶ . . . 本文を読む

ビッグ・フィッシュ

2004年05月17日 | は行 外国映画
お父さんの話が大好きだったウィル。夢いっぱいでわくわくする楽しい楽しい話。どこまでが本当で、どこまでが嘘なのか区別なんかいらない。お話なんてそんなもの。でも少年はある日大人になった。大好きだった父の話はもう聞かない。 でも、今父は死に瀕していた。絶縁状態となっていた父のもとにいくウィルとその妻。死の床でも父エドワードの冒険は続く。 誰にでも冒険はある。若いときにやっちゃったすごい話もある。黙っ . . . 本文を読む

トロイ

2004年05月15日 | た行 外国映画
ギリシアはたくさんの小さな国家が覇権を争っていたが、どうやら一つにまとまり、同盟の盟主にならんとしたのはミュケナイのアガメムノンだった。彼に勝利をもたらしてくれた最強の戦士はその名も高き『アキレス』!母は海の女神テテュス。彼を不死にしようとテテュスが冥府のステュクス河に浸したが、握っていたかかとの部分が文字通りアキレス腱になった逸話の持ち主。しかし、ここでは勇猛な最強の戦士として描かれる。 長い . . . 本文を読む

しあわせな孤独

2004年05月10日 | さ行 外国映画
突然の交通事故がもたらした悲劇。被害者は結婚を間近に控えていた若い男性。地質調査の研究も順調で、順風満帆の未来が開けていた。しかし、その未来を完全に打ち砕いてしまったのが事故。誰のせいでもないというが、絶対誰かのせい。世の中の歯車の掛け違いが、周りの人間をも酷い運命に導いてしまう。 被害者の婚約者と加害者、その娘と夫が紡ぎだす人間関係が痛い。昨日まであんなに強く抱きしてくれたくましい腕はもう動か . . . 本文を読む

死に花

2004年05月10日 | さ行 日本映画
特養老人ホームで余生を送る平均年齢73歳のおじいちゃん達。ここの入居のための費用が8000万から2億というから、ここにいるじいちゃん、ばあちゃん達はいうまでもなく金持ち。一人暮らしの寂しい毎日をどうすればいいだろうと考えることもなく、少ない年金に憤ることもなく、のんきに好きなことをして、ぽややんと過ごしている。心配はボケること。 元○○の肩書きがついた、不良じいさんたちの仲間の一人が死んだ。何で . . . 本文を読む

アドルフの画集

2004年05月09日 | あ行 外国映画
第一次世界大戦の復員兵、ユダヤ系ドイツ人のマックス・ロスマン。裕福な家庭に生まれ、戦場に片腕を置いてきてしまったが、家族も仕事にも女にも不自由することはなかった。しかし、何かを置き忘れたような、漠とした焦燥感のようなものを感じていた。画家をあきらめ、新しく商売を始めた画廊にみすぼらしい男が画集を抱きかかえてやってきた。同じ戦場から帰ってきたアドルフ・ヒトラーだった。 画家を目指していた彼は、何枚 . . . 本文を読む

世界の中心で、愛をさけぶ

2004年05月09日 | さ行 日本映画
結婚を間近に控えていた朔太郎は、このまま結婚していいのだろうか、何か置き忘れたようなどこかに引っ掛かりを感じていた。(大体、結婚する前というのはそんなもんかもしれません)そんな台風の来ている日、突然婚約者の律子が置手紙を置いて、いなくなってしまう。(ここで、いまどきの不便さは携帯があること。どうやっても連絡が取れてしまう。あえて携帯を使わないが、それはどうにも現実とマッチしてない)律子が四国にいる . . . 本文を読む

パッション  キリスト教について

2004年05月04日 | お勉強コーナー
*キリスト教とは BC5世紀頃に成立したユダヤ教から派生、独立して生み出された宗教とされる。 ユダヤ教の教えの特徴は①【排他的選民思想】・②【形式的律法主義】・③【メシアの出現】 ヘブライ人たちはパレスティナの地に暮らしていたが、民族独自の教えを守り、律法を遵守する閉鎖的な生活をしていた。BC1世紀頃にローマ帝国の属州になる。ユダヤ人の土地は占領され、税金を搾り取られた。 ユダヤ人の中で有 . . . 本文を読む

パッション

2004年05月04日 | は行 外国映画
ゲッセマネの祈りが物語の始まり。イスカリオテのユダの裏切りによって、ナザレのイエスは、祭司長・カイアファの手に落ちる。カイアファはイエスに対する証言をいくつか求め、イエスの有罪を証明しようとする。ユダヤの戒律に反することをしたことは有罪であるということに基づいている。さらにイエスに対し、「お前は救世主なのか」と問う。イエスの答えは肯定であり、神の子であるというものだった。これだけでイエスを有罪にす . . . 本文を読む