中国の片田舎、山村の小学校に代理の先生がやってきた。１３歳の少女だ。えっ、そんな話あるのっとびっくりするところだが、そのあたりでは、珍しい話ではなさそうだ。朽ち果てたような校舎にぼろぼろの机や椅子。足のカタカタいう教卓。その校舎に寝泊りしている生徒もいる。
かつて、貧乏を謳歌していた日本でもないような状況が、今の豊かになった中国には、厳然としてあるようだ。でも子供たちの天真爛漫さと元気のよさと残 . . . 本文を読む
藤山直美と阪本順治という組み合わせによってすごい映画ができてしまった。「長崎ぶらぶら節」とかこういうのを見ていると、日本映画もそう捨てたもんでもないなあと思えてくる。でもひとえにこの映画は藤山直美という稀有なキャラクターとタレントによるところが大きいのは皆が納得済みだと思う。
時は５年ほど前、関西にある小さなクリーニング屋。その２階で今はなつかしの足踏み式ミシンをひたすら踏んでいるのが、この屋の . . . 本文を読む
映画ならではの話といったら、やっぱり『透明人間』。こればっかりは映像化がえらく簡単なはず。映像化が難しいからアニメでというものも、あまたあるけれど、これは逆な珍しいパターンのものだ。しかし、ここはバーホーベン監督、半端なことはしない。一皮剥けた人間の究極の細部まで見せてくれる。んーー、医学の勉強にもなりそう。
ケヴィン・ベーコン扮する天才科学者（にはどうしても見えないんだけど）が、軍の依頼を受け . . . 本文を読む
源義経と武蔵坊弁慶という平安末期の２大ヒーローのお話。あくまでもお話であるということを忘れてはならない作りになっている。平忠則、ん～、字が違うぞなんて思ってると殺されちゃう。
薩摩守じゃないみたい。となまじ歴史の知識があると思考を邪魔してしまうので、これはまるっきりのお話と思ってみた方が楽しめると思います。
平安末期、源平の合戦も終わって、いまや平家は飛ぶ鳥をも落とす勢いである。しかし、その平 . . . 本文を読む