私は映画ばっか見てるとんでもない母親である。お帰りなさい、と子供を迎えたこともない。「これ買って」といわれて二つ返事で買ったことなどない。授業参観も真面目に行ってない。カップラーメン食わせて終わりの昼飯なんか、数え切れないくらいある。あなた方のために生きてるんだなんて言えない。誰よりも誰よりもあなた方が大好きだといったこともない。こまめに掃除もしない。酒ばっかかっ食らってる。あなた方の幸せを真剣に . . . 本文を読む
第二次世界大戦末期、ドイツ・ザガン近郊に作られた特別な収容所。絶対に脱出不可能だ。ここに集められたのは捕虜となったイギリス空軍の将校たち。そして、脱走のスペシャリスト。彼ら捕虜の任務は脱走すること。17回の脱走記録は栄誉だ。脱走を繰り返し、後方かく乱が兵士の任務。ドイツ軍はこのつわものどもを一つに集めて、気勢を削ごうとしていた。
しかし、黙っている彼らではない。『ビッグX』ことバートレットを中心 . . . 本文を読む
唐の末期、皇帝の威光は地に落ち、朝廷に反旗を翻そうと、各地に有力者が立ち上がった頃。その一つである『飛刀門』の一味が、遊郭にいるとの噂を耳にする。それを探るために官吏のジンが、遊郭に行く。そこで目にしたのは美しい盲目の踊り子、小妹。しかし、彼女こそが『飛刀門』の前頭目の忘れ形見だったのだ。
彼女を泳がせて、もっと大物を捕まえようと画策する劉隊長の命を受けて、ジンが身をやつす。風流人と自負するジン . . . 本文を読む
アイルランド・ダブリンの低所得者層の住む界隈には、よどんだ目をした子供達が、怪しげな売人から薬を買っていた。注射器は散乱し、麻薬にからんだ犯罪は後を経たず、麻薬中毒で命を落とす子供も少なくなかった。しかし、政府は麻薬の取り締まりに本腰を入れず、どんどんと泥沼にはまっていた。
サンデー・インデペンデント紙の記者であるヴェロニカは、その惨状を何とかして伝え、子供達を助けたいとの一心から、麻薬売買の大 . . . 本文を読む
自由の国、アメリカン・サクセス・ストーリー、銃の国、さまざまに言われ、自由の象徴のように言われる国だが、この国ほどの奇異な国はないかもしれないと、最近思ってきた。大統領が働かないなどというのことには驚かない。自分が仕事をしない方が世のためかもしれないし、その方がいいと、彼がわかってしなかったのなら、もしかしたら彼はものすごく頭がいいのかもしれない。
大統領を選出するのに、かの国は州で選挙人を選ぶ . . . 本文を読む
どひゃーーーん、出ました、すんごい映画。さすが、タイ。妙にすれてない、どこかかたくなにまじめ、とことんを目指す。好きです。こういうの。CG、早回し、スタントマン使いません、のうたい文句そのまま、トニー・ジャーの本物のアクションがうなります。
ノイプラドゥ村という小さな貧しい村。住んでいる貧しい村人の心の支えになっているのは『オンバク』という仏像。でも、この村出身のワルに『オンバク』の首が盗まれた . . . 本文を読む
寂れた町に降り立ったいわくありげな男。一目で、過去を背負っているのがわかる。年季の入った皮ジャンと、しわを刻むミラン。
シーズンオフでホテルも休むような人気のない町で、古風な家に住む初老のマネスキエに誘われるように家に連れて行かれる。まるで出会うような事もないような二人。小さな町から出たこともない、冒険などという言葉が一番似合わなそうなおしゃべりな男に、ミランはなぜかひきつけられていく。夜毎、い . . . 本文を読む
アメリカミュージックシーンで、神様のように思われている人々、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、ジャクソン・ファイブ、ダイアナ・ロス、シュープリームス、テンプテーションズなどなど。名前だけ知ってる、何ていう人も、曲を聴いたら絶対にどこかで聴いたことのある音楽のはず。いや、とウンチクを始める方もおられるかもしれない。この素晴らしい音楽を作り上げてきた人々のバックで演奏してきた人々、それがファ . . . 本文を読む
イギリスの片田舎、ヨークシャーの小さな町に住むおばちゃんたちの、驚きの実行力が生み出したホントの話がベースになっている。
夫を白血病で亡くしたアニーは、どうにも心が癒されない。田舎のお固い『女性連盟』のやり方にもどかしさを感じていたクリスの、「ヌードカレンダーを作ろう」という案に乗ってしまう。何かやりたくてしようがなかったおばちゃんたちが集まって、とうとうカレンダー作りが始まる。
作ってはみた . . . 本文を読む
目を見張る躍進を遂げている上海。そこは新しいものと古いものが混在している。夫の浮気にガマンしてきたが、耐えかねて離婚を決意した女性がいた。しかし、母子二人では部屋も借りられない。家を持つということが想像以上に難しいことだ。
やむなく実家に帰るが、もうすぐ結婚を控えている弟に遠慮しないといけない。祖母はガマンが足りないと諭すが、どうしようもない。再婚して、なんとか新しい家族と住むことになったが、あ . . . 本文を読む