アフリカの砂漠の中、１０ｔの金を強奪した４人組の男達がトラックを爆走させる。行く手は荒涼とした灼熱の砂漠。汗の一滴がジュッと音を立てて、蒸発する。警察の追跡、裏切り、ヘリコプターの爆音、そして地雷原、タイムリミットが近づく。果たして、男達の計画は達成できるのか・・。
何も知らず、ただ、ジャン＝ユーグ・アングラート様が出るというので、行ってみた。でも絵柄はどう見てもハード・アクション系。え、ジャン . . . 本文を読む
現代に生きる監督ソクーロフは突然、自分が異世界にいることを知る。エルミタージュ美術館。１９世紀のフランスの外交官キュスティーヌを介在にして、この美術館の中を覗き見してみようか・・・。
９０分、ワンカットで撮ったという驚きの映像。そんなことができるのかと思ったのだが、自分が見ていた限りでは、どうやら続いていた。凄い。目くるめく映像、次々と展開される豪奢な部屋の数々。エカテリーナ大帝から、悲劇の皇帝 . . . 本文を読む
２００１年、カンヌ映画祭の会場。「イースト／ウエスト」の上映中に、モデルの身にまとっていた１０００万ドルの宝石が盗まれた。３人組の強盗の犯行だったが、そのうちの、一人の女性の裏切りが、予期せぬ展開を見せる。逃走の途中で、
自分にそっくりな女と間違えられ、その女性になりすますことに・・・。アメリカに高飛びをする飛行機の中で、運命が変わる。未来の外交官に見初められ、その妻に。
７年後のパリ。外交 . . . 本文を読む
看護士のベニグノは４年も事故で植物状態になっているバレエダンサーのアリシアの面倒を見ている。献身的という言葉を通り越して、彼のすべての人生を彼女のために介護している、いや生きているといった方が正しいかもしれない。聞こえないはずに彼女に見てきた舞台や、映画の話を聞かせる。見えない目に写真をみせ歌を聞かせる。奇跡を信じるというより、そうやって彼女の世話をすることが彼にとって無上の喜びになっている。
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自傷癖のあるリーは、精神病院から退院後、秘書の仕事を見つけた。『セクレタリー！』なんと響きのいい言葉か。雇用主は、ハンサムなロウヤー、エドワード。仕事は電話取次ぎとタイプというとてもつまんないと強調する。それでも、勤める？ハイ、大丈夫です。リーは嬉々として、社会復帰に勤める。
文書はタイプ。そっか、間違いがきかない。PCみたいに年中間違っても、直せるなどというものではない。そこに入る赤ペン先生、 . . . 本文を読む
軍の化学研究所で、免疫と再生の研究をしていた天才科学者バナー博士。これが成功すれば、軍にもたらす利益は計り知れない。しかし、なかなか完成しない。許されない人体実験を自分にしてしまい、もう後戻りが出来なくなってしまった。そんなときに自分の血を受け継いだ息子が生まれる。息子ブルースに秘められた力。しかし、実験は中止され、彼は幽閉される。
成長したブルースもいつしか父と同じ、科学者になっていた。研究課 . . . 本文を読む
１９６０年代、ロンドンの裏社会を牛耳るカリスマ、フレディ・メイズがいた。彼の組織の一員（このことをギャングスターというのですね。英語力の全然ない私は、初めてわかりました。）、若きギャングスターはボス・フレディに対して、憧れ、恐れ、そして愛情を抱いていた。めきめきと頭角を現し、右腕となっていく彼。いつしか、フレディへの憧れは、自分がそれに取って代わることになっていく。
非情なフレディが、女性を愛し . . . 本文を読む
抗日戦争が終わって間もない頃、安心と虚脱感が漂っていたような雰囲気の中、旧家の戴家の若き主人、礼言は病で気力が萎えていた。妻も義務で介護をしている風。何もかにもがうまくいかない焦燥感が包んでいた。そこに、礼言の親友、章志忱が前線から帰り、１０年ぶりに尋ねてきた。久々の再会、病の礼言は心から喜ぶ。妻を紹介しようとしたときに、妻の王紋と志忱は驚愕する。彼らは、恋人同士だったのだ。
再会を喜ぶ礼言と志 . . . 本文を読む
紀元前、２００年、中国は戦国時代の真っ只中だった。その中で覇権を握ろうとしていた秦国の王。強大な軍隊を持つ秦は、次々と他の国を征服し、着々と統一に近づいてた。しかし、そのことは、刺客に常に狙われることと、背中合わせだった。
名だたる刺客、長空、残剣、飛雪の３人をしとめた無名。その褒賞として、１００歩以内には誰も近づけない秦王に直接会うことが出来、１０歩の距離まで近づくことが出来た。そして、長空と . . . 本文を読む
１９６０年代、アメリカのTV産業が飛躍的な発展を見せ、どんな可能性も信じられていた頃・・・。
TVプロデューサーのジャック・バリスは自分の可能性を信じ、さまざまなTV番組を企画しては没になっていた。なぜ、自分の才能をわかってくれないんだ？と、憤っていたところに、一人の男が近づいてきた。ジム・バードと名乗るその男は、ずーっと、ジャックを見てきて、「君こそがピッタリだ」という。「何に？」、「「人殺し . . . 本文を読む
大英博物館ではビクトリア朝の著名な月桂詩人、アッシュの回顧展が開かれていた。彼の研究をしているアメリカの研究者、ローランドはアッシュ直筆の手紙を見つけてしまった。厳格な時代に生きた真面目一徹と思われていた詩人のスキャンダル。これは事件だ。
彼が出そうとしていた手紙の相手は同じ時代の女流詩人、ラモットだった。彼女の研究者で遠縁に当たるモード博士と一緒に真相を探る事にした。彼らの足跡をたどるうちに、 . . . 本文を読む
海軍の３等兵、アントワン・フィッシャーは現在、訓練中。喧嘩っ早くて、しょっちゅう懲罰を食らっていた。怒りを抑えられない彼は、些細な事からまた喧嘩をし、降格され、精神科に通うように命じられる。精神科医はダヴェンポート医師。アントワンに何か話すように言うが、アントワンは何も話すことはないと突っぱねる。
二人の根競べが始まった。ひたすら黙って待つダヴェンポートに、アントワンは自分のことを話し始める。生 . . . 本文を読む
イギリス海軍が遭遇した海賊に襲われた船。そこから一人の少年が流されてきた。彼を救ったのは、カリブの町の総督の娘、エリザベス。少年はウィル・ターナーと名乗ったが、ドクロの首飾りを下げていた。きっと、海賊の一味だったんだ。彼女はとっさにその首飾りを隠した。
エリザベスは美しい女性に、ウィルは腕のいい鍛冶屋になっていた。どちらも憎からず思っていたが、所詮身分違いの恋。海軍提督にプロポーズされたとき、海 . . . 本文を読む