迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

好きだ、

2006年05月31日 | さ行 日本映画
高い空、澄んだ空気、くぐもったどこか甘酸っぱい世界。でも妙によそよそしい。映画全体にそんな気配が感じられた。 17歳のユウとヨースケ。同級生。授業中、斜め前方にいるヨースケを見るともなしに見てしまう。そしてヨースケも後ろを振り向かなくてもその視線をわかっている。下手なギターを爪弾くヨースケの脇にちょこんと座るユウ。ごくごく自然な『好きだ、』という気持ちを抱くが、それを言ってはいけない。言った途端 . . . 本文を読む

デイジー

2006年05月30日 | た行 外国映画
私め、「MUSA」で完全にKOくらったチョン・ウソン様。「MUSA」っていう映画自体は賛否両論で、つまんねー!という人と、傑作という人と、すっぱり分かれたが、私は傑作派。時代状況と、高麗・明・モンゴルの関係の面白さが見事に描かれていたと私は思ったのです。 そして何よりかっこよすぎた奴隷のヨソル!!本当にかっこいい!と言う事を見事に体現しておりました。それ以来、オバサンのハートを鷲づかみしたまんま . . . 本文を読む

ダ・ヴィンチ・コード

2006年05月27日 | た行 外国映画
見て一番最初に思ったことは、「これは大人用の『ハリー・ポッター』だ!」本は売れに売れてる。ほとんどの人がその題名くらいは知っている。映画にすりゃ人が入ることは、作る前からわかっていた。あえて出来レースに臨んだ監督。誰もが知ってる話を映画にすることは逆に難しいことかもしれないが、ヒットが約束されている本を選んだ事になにかいやらしさを感じるのは私だけ? この本が売れた理由は、題名と表紙の勝利だと思う . . . 本文を読む

GOAL!

2006年05月26日 | か行 外国映画
この世界には2種類の人間がいる。映画を見る人間と、見ない人間だ・・・。との言葉があるのかどうかは知らないが、『スウィング・ガールズ』を思い出しちゃったでないの。 FIFA公認の映画になると、一体何が違うのかがよーわからんままに鑑賞。そっか!実在のチームをそのまんま、使えるわけだ。なるほどなるほど。 さて物語。メキシコから不法にアメリカに入国したムネス一家。親父さんは堅実にまじめにこつこつと生き . . . 本文を読む

うつせみ

2006年05月25日 | あ行 外国映画
すでに天才の名を不動のものにしたキム・ギドク監督の最新作は、徹底的に研ぎ澄ましたような静けさと、御伽噺のような摩訶不思議な世界が、妖しい雰囲気の映画になった。 主人公の二人はセリフを話さない。言い訳も説明も嘆きも喜びも口にしない。もともと彼の映画の登場人物は饒舌ではないのだが、ここまで来たか!と感嘆させるくらいの徹底ぶりだ。 空き家に入り、さも当たり前のようにくつろぎ、食事をし、洗濯をして、記 . . . 本文を読む

またまた

2006年05月18日 | 食いモン
風邪をひいてしまった・・・。2月にあんだけ酷い風邪をひいたので、当分ひかないだろうと思っていたら、ちゃんと。かなしい。なんでこんあよわっちい身体になってしまったのだ。これが年をとったと言う事なのか。 ちょっとのど痛かったり、鼻水出ても、なんとか治った。でも、どんどん酷くなる一方。咳がのどの奥の方から出てくる。ヤバイ。これはまた気管支に行ったみたいだ。こんな事なかったのに。マジになかったのに、40 . . . 本文を読む

グッドナイト&グッドラック

2006年05月13日 | か行 外国映画
1950年代、戦後世界のリーダーシップを取り、繁栄を謳歌していたアメリカ。豪華な家に明るい空、電気製品に囲まれ、大きな冷蔵庫が強い豊かなアメリカを象徴していたような気がする。でも、それはまさに虚像。強いアメリカは見えない敵に怯え、自分達の豊かな生活を脅かす敵から身を守ろうと汲々としていた。 共和党上院議員のジョセフ・マッカーシー。後世『マッカーシズム』というありがたくない名前で知られることになっ . . . 本文を読む

明日の記憶

2006年05月12日 | あ行 日本映画
広告代理店に勤めるモーレツバリバリのサラリーマン。いなかのサラリーマンしか見たことないので、都会のサラリーマンのバリバリぶりは知りませんが、あの迫力と押しの強さと腰の低さは記憶に残ります。 仕事は乗りに乗っている真っ最中。娘はもうすぐ結婚。順風満帆と思われていた自分の人生に突然突きつけられた最後通牒は『若年性アルツハイマー病』の宣告。そんなものあるわけないとまず思う。そして認めたくないが認めざる . . . 本文を読む

グッドナイト&グッドラック 番宣

2006年05月11日 | 映画  夜話
明日、『グッドナイト&グッドラック』プレミアムナイト、ミニ歴史講座をやります。 この映画、アカデミーにもノミネートされたし、興味があるんだけど、50年代のアメリカがよーわからん、という方。なぜJ・クルーニーが今、こんな映画を作ろうとしたのか。なるべくわかりやすい歴史的な背景をご説明したいと思っています。山形フォーラムまでどうぞ。全然、堅苦しくありませんので。 映画の主人公のエド・マロー。米3大ネ . . . 本文を読む

ブロークン・フラワーズ

2006年05月09日 | は行 外国映画
かつての女たらしのもとに一通のピンクの封筒が届く。『別れた後に妊娠に気付いたの。貴方の子供がいます。19歳になります・・・』「え・・・ていわれても」。コンピューターで一山当てて、高等遊民のドン氏には、何かを起こそうという衝動がない。今も彼女が家を出て行こうとしているが、だからどうしようなどという気もない。 隣人のミスター・おせっかいスウィントン氏は、彼に別れた彼女のリストを作れと命じる。子沢山で . . . 本文を読む

連休・・終った

2006年05月08日 | 日記
今年は曜日のめぐりで、5連休はしっかと休める。去年ってなにしてたんだっけ?と思い返したら、なんと愛知まで行ってたのではありませんか!そうそう、『愛、地球博!』っすよ。いやーー、よく行ったもんだ。1年あっという間に経ってしまってたのね。 で、今年の連休は文字通り《安・近・短》です。写真の桜は最上公園の桜。いつまでも寒い今年の春は、いつまでも桜が楽しめるというおまけ付でした。連休の頃はいつも終ってる . . . 本文を読む

嫌われ松子の一生

2006年05月02日 | か行 日本映画
ベストセラー小説、『嫌われ松子の一生』が映画になった!福岡で生まれた川尻松子。歌が好きで、勉強もできたどこにでもいそうな普通の女の子。親の望むまま、中学校の先生になり、順風満帆の未来が見えてたはずだった。のだが・・・。 お金を盗んだ、盗まないのいざこざから始まって、教師を断念。家を飛び出す。トルコ嬢になったあたりから、男の影がちらちら。しょうもない男にとっ捕まってというか、離れられないというか、 . . . 本文を読む